1. Home
  2. 生き方
  3. 南極調理隊タテヤの越冬日記
  4. そしてまた、新たな別れが訪れました

南極調理隊タテヤの越冬日記

2014.08.30 公開 ツイート

第13回

そしてまた、新たな別れが訪れました 竪谷博


 こちらは極夜期の楽しみの一つ、「南極大学」です。各隊員が順番に教授になって、得意な分野の話をします。授業が始まる前には、必ず自己紹介があります。これが大変面白く、終わってみればほとんど自己紹介だった!という教授もいます(笑)


 今日は寒いので辛いのを食べて身体をあっためよう!(いつも寒いけど(笑))……ということで、今夜のメニューは「タイ風グリーンカレーだよ~ん!」


 その日の当直さん。「はい、分かりました。タイフウグリーンカレーですね!」と、いい返事。あとでメニューボード見たらまさかの……

 へ!? 鯛!? 鯛風!? 鯛風緑!? ですかぁー!!! 本気でこう思って書いたらしい……。どおりで「魚入ってるの?」って聞かれるわけだwww


 6月28日。寒いときに食べるとうれしいものと言えば、やっぱラーメンは外せないでしょう~(^^)。今日は「揚げワンタン味玉ラーメン醤油味!」にしました。


 日曜の夜は鹿児島産黒豚肉の薄切りで豆乳鍋! 休日の食事は、仲間と語らいながら、ゆっくりといただきたいものです。


 みんなで楽しく鍋を囲んでいま~す!


 鍋と言えばこれ! 大好きな日本酒を飲めてご機嫌です(^^)


 さて、こちらは何でしょう?

  これは横浜にある天ぷら屋さんの美味しい揚げ玉。そこはなんと、某有名バンドのメンバーのご実家でした!


 6月29日。これを熱々のうどんにたっぷり載せて狸うどんのできあがり。実にうまい!!三陸わかめと、ふわふわ踊る花かつおの香り。味がすべて絡んでます(^^) ちなみに揚げ玉は、オーブンでさっと焼くだけで風味が蘇ります。こういったシンプルでうまいものは、生まれ育ちにほとんど関係なく、どの隊員たちにも大変喜ばれます。

 

 7月1日。これはなんと、太陽の蜃気楼! 地平線の向こうにあって昭和基地からは見えないはずの太陽がこの日、蜃気楼で見えました。


 こちらは氷山の蜃気楼! 分かりますかー? 奥に浮いて見えるのが氷山の蜃気楼なのですよ。

{ この記事をシェアする }

南極調理隊タテヤの越冬日記

南極ではどんな暮らしをしているの? 何を食べてるの? 第55次南極観測隊・調理担当隊員タテヤが、昭和基地での日々をレポートします。

バックナンバー

竪谷博

1972年、東京都生まれ。日本料理店での修業を経て、居酒屋・風神亭チェーンの料理人として腕をふるう。41歳で一念発起し、第55次南極観測隊の調理担当として、2013年12月、昭和基地に赴任。ただ1人の調理担当隊員として、第55次南極観測隊越冬隊24名の活動を支え、15年3月に帰国。同年7月には東京都杉並区に居酒屋「西荻窪じんから」をオープン、居酒屋激戦区の西荻窪で多くの人に愛される人気店になる。47歳で再び一念発起し、第61次南極観測隊越冬隊の調理担当として、19年12月、昭和基地に赴任。越冬隊30名の活動を支えている。

この記事を読んだ人へのおすすめ

幻冬舎plusでできること

  • 日々更新する多彩な連載が読める!

    日々更新する
    多彩な連載が読める!

  • 専用アプリなしで電子書籍が読める!

    専用アプリなしで
    電子書籍が読める!

  • おトクなポイントが貯まる・使える!

    おトクなポイントが
    貯まる・使える!

  • 会員限定イベントに参加できる!

    会員限定イベントに
    参加できる!

  • プレゼント抽選に応募できる!

    プレゼント抽選に
    応募できる!

無料!
会員登録はこちらから
無料会員特典について詳しくはこちら
PAGETOP