1. Home
  2. 生き方
  3. 料理人タテヤの南極日記 #JARE61
  4. 越冬生活スタート。基地で育つ緑に癒される...

料理人タテヤの南極日記 #JARE61

2020.07.10 公開 ツイート

第11回

越冬生活スタート。基地で育つ緑に癒される。 竪谷博

みなさんこんにちは。第61次南極地域観測隊・調理担当のタテヤです。

2月、夏隊と第60次隊を乗せた「しらせ」が昭和基地を離れ、ついに越冬生活が始まりました。越冬生活に入っても、もちろん仕事はたくさんあります。今回は日々の作業の一部をご紹介しましょう。
 

これは昭和基地の貴重な水源である貯水池です。通称「荒金ダム」。第7次隊で建設されました。名前は、当時、機械隊員として参加していた荒金隊員に由来するそうです。
晴れ間が続いて雪が融けたため、めったにお目にかかれないダムが現れました。短い夏が終わる前に、ダムの取水口と循環配管の工事を行います。
 

残留支援をしてくれている夏隊員が、ドライスーツを着て作業をしています。
 

作業が終わり戻ってきたところ。荒金ダムは、この後2週間もしないうちに人が乗れるほどカチコチに!
 

何か食堂で作業が始まりました。食事中、急に水が溢れてきたのです!
排水パイプが詰まっていたようですね。そこで急遽、パイプ掃除をすることになりました。
 

排水の受け口で作業をする隊員。詰まりの原因と思われる塊が一気に出てきて一見落着! 長年の間に溜ってしまったようです。
 

風のない晴れた日、大きな箱をクレーンで吊り上げています。管理棟3階にある食堂へ、非常口から何かを搬入するようです。
 

厨房では古いガスコンロを外しています。クレーンで吊られていた大きな箱の中身は、新しいガスコンロでした!
 

新しいガスコンロの入れ替え作業は、無事終了。
 

火力の強い中華コンロも入りました。「美味しい料理が出てくるだろう」という隊員の期待にプレッシャーを感じます(笑)
 

こちらはサゴシの昆布締めです。さて、この食材はいったい何になるのでしょうか?
 

{ この記事をシェアする }

料理人タテヤの南極日記 #JARE61

料理人タテヤ、再び南極へ。第61次南極観測隊・調理担当タテヤが、昭和基地での日々をレポートします。

バックナンバー

竪谷博

1972年、東京都生まれ。日本料理店での修業を経て、居酒屋・風神亭チェーンの料理人として腕をふるう。41歳で一念発起し、第55次南極観測隊の調理担当として、2013年12月、昭和基地に赴任。ただ1人の調理担当隊員として、第55次南極観測隊越冬隊24名の活動を支え、15年3月に帰国。同年7月には東京都杉並区に居酒屋「西荻窪じんから」をオープン、居酒屋激戦区の西荻窪で多くの人に愛される人気店になる。47歳で再び一念発起し、第61次南極観測隊越冬隊の調理担当として、19年12月、昭和基地に赴任。越冬隊30名の活動を支えている。

この記事を読んだ人へのおすすめ

幻冬舎plusでできること

  • 日々更新する多彩な連載が読める!

    日々更新する
    多彩な連載が読める!

  • 専用アプリなしで電子書籍が読める!

    専用アプリなしで
    電子書籍が読める!

  • おトクなポイントが貯まる・使える!

    おトクなポイントが
    貯まる・使える!

  • 会員限定イベントに参加できる!

    会員限定イベントに
    参加できる!

  • プレゼント抽選に応募できる!

    プレゼント抽選に
    応募できる!

無料!
会員登録はこちらから
無料会員特典について詳しくはこちら
PAGETOP