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  4. 料理は億劫であり、同時に楽しいものである...

ここ数年は、かなり体調がよくなって元気に生活している。日付が変わって帰宅するとさすがに翌日ぐったりするし、1日遊び過ぎて一時的に目玉を動かせない状態に陥ることもあるが、休憩を取りながらなら、たいていのことがこなせる。うれしいのは、近頃午前中の外出にも耐えられるようになりつつあることだ。

元気になれたのは、よく休むこと、自然と接すること、我慢をしないよう気をつけること、しっかり食べることを心掛けてきたから。それに加え、人に支えられたことも大きいのではないか。夫が常に味方でいてくれたこと、友達ができたことはとても大きい。ここまで書く機会がなかったが、夫の親族や子どもの頃から私を知っている叔父夫婦にも支えてもらった。

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阿古真理『料理に対する「ねばならない」を捨てたら、うつの自分を受け入れられた。』

36歳、うつ発症。 料理ができなくなった 食文化のジャーナリストが 発見した22のこと。 家庭料理とは何か。 食べるとは何かを見つめた 実体験ノンフィクション。

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料理に対する「ねばならない」を捨てたら、うつの自分を受け入れられた。

うつ病になったら、料理がまったく出来なくなってしまったー。食をテーマに執筆活動を続ける著者が、闘病生活を経て感じた「料理」の大変さと特異性、そして「料理」によって心が救われていく過程を描いた実体験ノンフィクション。

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阿古真理 作家。生活史研究家。

1968年兵庫県生まれ。神戸女学院大学文学部総合文化学科(社会学)を卒業後、広告制作会社を経てフリーに。1999年より東京に拠点を移し、食や生活史、女性の生き方などをテーマに執筆。著書に『昭和育ちのおいしい記憶』『うちのご飯の60年 祖母・母・娘の食卓』『昭和の洋食 平成のカフェ飯 家庭料理の80年』『「和食」って何?』『小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代』『料理は女の義務ですか』『なぜ日本のフランスパンは世界一になったのか パンと日本人の150年』『パクチーとアジア飯』『母と娘はなぜ対立するのか 女性をとりまく家族と社会』など。

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