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私がうつからなかなか回復しなかった要因は、幼少期から続く母との確執ではないかと思う。もともと母は、私自身の気持ちには関心がないのに、言動を監視する傾向は強かったが、結婚してからますます圧力がきつくなり、自分に関心を引きつけておこうとするので、ストレスが高まっていた。

関係を見つめ直す意味も含めて、母に取材した話を中心に書いたのが、食分野の最初の本『うちのご飯の60年 祖母・母・娘の食卓』(筑摩書房)だった。もちろん、中心テーマはタイトルの通り食卓の変化について。母には、典型的な昭和の専業主婦という位置づけだ、と了解してもらった。

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料理ができない!うつ病が教えてくれた家事の意味

うつ病になったら、料理がまったく出来なくなってしまったー。食をテーマに執筆活動を続ける著者が、闘病生活を経て感じた「料理」の大変さと特異性、そして「料理」によって心が救われていく過程を描いた実体験ノンフィクション。

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阿古真理 作家。生活史研究家。

1968年兵庫県生まれ。神戸女学院大学文学部総合文化学科(社会学)を卒業後、広告制作会社を経てフリーに。1999年より東京に拠点を移し、食や生活史、女性の生き方などをテーマに執筆。著書に『昭和育ちのおいしい記憶』『うちのご飯の60年 祖母・母・娘の食卓』『昭和の洋食 平成のカフェ飯 家庭料理の80年』『「和食」って何?』『小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代』『料理は女の義務ですか』『なぜ日本のフランスパンは世界一になったのか パンと日本人の150年』『パクチーとアジア飯』『母と娘はなぜ対立するのか 女性をとりまく家族と社会』など。

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