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料理ができない!うつ病が教えてくれた家事の意味

2020.01.29 更新 ツイート

ワンパターン献立に救われる阿古真理

うつで一時期、寝たきりに近い生活だった私は、一年弱ぐらい経つと日常的に料理をつくれるようになった。自転車なら出かけられるが、気力はあまりわかない。夫に「そのままだったら、あかんようになるぞ」と言われ、仕事を少しずつふやし始めた頃。昔勤めていた会社に営業へ行って、フリーになり立ての頃に世話になった同期の男性を通じてまた仕事をもらい、社会生活にも復帰し始めていた。

でも、あまり口を閉じて寝られないので、口の周りが荒れ、ひんぱんに虫歯になった。友人関係もほとんどなかった時期で、外出する予定といえば歯医者に行く。そんな時期で、相変わらず人との交流は少ない。その頃の私は、毎日の献立づくりに苦しんでいた。

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料理ができない!うつ病が教えてくれた家事の意味

うつ病になったら、料理がまったく出来なくなってしまったー。食をテーマに執筆活動を続ける著者が、闘病生活を経て感じた「料理」の大変さと特異性、そして「料理」によって心が救われていく過程を描いた実体験ノンフィクション。

 

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阿古真理 作家。生活史研究家。

1968年兵庫県生まれ。神戸女学院大学文学部総合文化学科(社会学)を卒業後、広告制作会社を経てフリーに。1999年より東京に拠点を移し、食や生活史、女性の生き方などをテーマに執筆。著書に『昭和育ちのおいしい記憶』『うちのご飯の60年 祖母・母・娘の食卓』『昭和の洋食 平成のカフェ飯 家庭料理の80年』『「和食」って何?』『小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代』『料理は女の義務ですか』『なぜ日本のフランスパンは世界一になったのか パンと日本人の150年』『パクチーとアジア飯』『母と娘はなぜ対立するのか 女性をとりまく家族と社会』など。

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