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  4. しんどいときは一汁一菜に頼ってきた

うつで寝込んでいた時期を過ぎ、料理ができるようになり始めた頃のこと。何をつくったらいいか、あまりアイデアが浮かばないので、一汁二菜の和食のワンパターンにしていた私が、もう一つ頼った料理が、具だくさんの汁もの1品だけの一汁献立だった。

その後7、8年経った2016年に出たのが土井善晴氏の『一汁一菜でよいという提案』である。具だくさん味噌汁と漬物という献立の提案で、家事の省力化を求めるムーブメントにのり、12万部を超える大ヒットとなった。そのとき私は「そんなに世の中の人たちは、おかずを何品もつけなければいけないと思っているのか」と驚いた。

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阿古真理『料理に対する「ねばならない」を捨てたら、うつの自分を受け入れられた。』

36歳、うつ発症。 料理ができなくなった 食文化のジャーナリストが 発見した22のこと。 家庭料理とは何か。 食べるとは何かを見つめた 実体験ノンフィクション。

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料理に対する「ねばならない」を捨てたら、うつの自分を受け入れられた。

うつ病になったら、料理がまったく出来なくなってしまったー。食をテーマに執筆活動を続ける著者が、闘病生活を経て感じた「料理」の大変さと特異性、そして「料理」によって心が救われていく過程を描いた実体験ノンフィクション。

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阿古真理 作家。生活史研究家。

1968年兵庫県生まれ。神戸女学院大学文学部総合文化学科(社会学)を卒業後、広告制作会社を経てフリーに。1999年より東京に拠点を移し、食や生活史、女性の生き方などをテーマに執筆。著書に『昭和育ちのおいしい記憶』『うちのご飯の60年 祖母・母・娘の食卓』『昭和の洋食 平成のカフェ飯 家庭料理の80年』『「和食」って何?』『小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代』『料理は女の義務ですか』『なぜ日本のフランスパンは世界一になったのか パンと日本人の150年』『パクチーとアジア飯』『母と娘はなぜ対立するのか 女性をとりまく家族と社会』など。

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