
生き方
交差点を右に曲がってしばらく歩くと、将棋会館の前に立っている男性の姿が目に入った。スーツ姿の杉本昌隆八段だった。スマートフォンの画面を凝視している。
画面に映っているものは言うまでもない。弟子の藤井聡太七段と広瀬章人竜王の対局の中継だ。会館の中で戦況を見た後、買い物か何かで外に出た際に途中経過が気になったのだろう。時計の針は午後3時を指そうとしていた。
声をかけると、杉本は首をひねりながら言った。
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