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これまでの服が似合わなくなったら

2019.09.04 公開 ツイート

見た目と人格が一致すると、女性はどんどん幸せになっていく 山本あきこ

8月22日に発売になったスタイリスト・山本あきこさんの新刊『これまでの服が似合わなくなったら。~「40歳、おしゃれの壁」を乗り越える!~』は、「いつもの服がなんだかしっくりこない…」と悩む方必読! 1万人以上の女性を変身させてきたスタイリスト・山本さんによる、大人女性の魅力を底上げするファッション術が満載の1冊です。本書から、今すぐ使えるおしゃれテクニックを抜粋してご紹介します!

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大人の色気は上半身で醸し出す

ここまでは髪やメイク、アクセサリーなどで照りを足して色気を出す方法をお伝えしてきましたが、アイテム単体で色気を出す方法もあります。

ただし、若い頃の色気と違って、大人の色気は露出面積勝負ではありません。目指すべきは、大人の女性が憧れるヘルシーな色気。そんなヘルシーな色気は、上半身で醸し出しましょう

(写真:中村彰男)​​

まずやわらかい素材の服を着ると、色気が出やすくなります。同じ白のトップスでも、ハリのあるコットン素材だとナチュラルな印象ですが、しなやかなとろみ素材ならフェミニンで色っぽい印象になります。

やわらかく揺れる素材は、それ自体が色気。リブ素材のやわらかいカットソーやしなやかなニット、シルクやレーヨンのようなとろみ素材の服を持っていると重宝します。

形でいうと、髪の毛と一緒で、空気感が生まれる服を着ると色っぽさが出ます。服の中で体が泳ぐ、大きめのシャツやTシャツなどをうまく使いましょう。第2章でも詳しく紹介しますが、ふくよかめな人でも、トップスに大きめサイズの服を持ってくると全身バランスがよくなります。

肌を出すときは、大きくあいた胸元を見せるのではなく、背中や肩を出すのがヘルシー。襟を抜いて着るオーバーサイズのシャツや、オフショルダーのブラウスやカットソーをぜひ着てみてください。デコルテを出すのも健康的な露出でおすすめです。

次の写真の背中があいたカットソーなどは、着慣れないうちはドキドキするかもしれませんが、背中あきは露出が大きくてもいやらしくなりません。

肌を出すことは、自分をさらすことでもあります。背中や肩を出し始めたら、不思議と肌つやがよくなったり、体が引き締まったという人も多くいます。

それまで隠していた肌を見せることで、忘れていた「女としての意識」が目を覚ますのかもしれません。内側からじんわりとにじむ色気を感じます。でも、ムンムンな感じじゃないですよ、あくまでヘルシーな色気です。

バッグや靴。角に色気を出す

といっても、肌を出すのに抵抗がある人もいるでしょう。

そういうときは、服ではなく、トライしやすい小物からチェンジしてみてください。アイテムの力を使って、印象に残りやすい体の先端に、色気を宿すのです。具体的には、小さめのバッグを持ち、ヒールの靴を履いてみましょう。

大きなバッグを小ぶりなものにチェンジして、スニーカーやローファーをヒール靴に変えるだけで、突然色気が生まれます。これはなぜかと言うと、小さめのバッグやヒールの靴というのは、男性が使わないアイテムだからです。女性ならではのアイテムを投入すると、そこからほんのり色気が漂います。

他にはとろみ素材のブラウス、シャイニーな色あいの服、パールアクセ、Tストラップやアンクルストラップの靴なども、男性アイテムにはない、女性らしい色気アイテムになります。こういったアイテムを投入すると、わざとらしくない色気が醸し出されます。

見た目と人格が一致すると、幸せになれる

大人女性にとって、自分から離れていた色気を呼び戻すことは、その人の人生が変わる、第一歩になります

スクールに通ってくれた40代の女性で、会うたびに驚くほど綺麗になっていく方がいました。

最初お会いしたときは、ベリーショートヘアでボーイッシュな印象でした。メイクもほぼすっぴんでめがねをかけています。とてもひょうきんなキャラクターで、いるだけでまわりが明るくなるような存在の女性です。

ただ、お話をするとその底抜けに明るいキャラクターの中に、とても繊細でしなやかな一面を持っている人だということがわかりました。「イメチェンをしたい」と言う彼女に、私はめがねを一度外してみることを提案してみました。

彼女がものすごい勢いで変わり始めたのはそこからです。まず、めがねを外すとお化粧がしたくなったそうです。肌を出したトップスやスリット入りのスカートにチャレンジするようになると、所作や表情まで変わっていきました。

スクールに通い始めたときには「彼氏が欲しいとは思わない」と言っていたのですが、途中から「恋をしたい気分になってきました」と言って婚活を始め、今年出会って2カ月で結婚が決まったと報告してくれました

彼女の場合、最初は見た目に彼女の繊細さやしなやかな女性らしさがあまり表現されていなかったのだと思います。でも、ほどよい色気を身にまとうようになって、自分の人格と見た目が近づいてきたのでしょう。人格と見た目が一致すると、何より本人が生きやすくなっていきます。

これまでの経験からも、ファッションと人格がイコールになった人は、一気にギアが入ります。そしてどんどん綺麗になっていくものです。

彼女のファッションで言うと、そのスイッチは、ボーイッシュな自分に、ほんのひとさじの色気を足すことだったようです。彼女の変化と、素敵なパートナーとの出会いを、とても嬉しく思いました。

関連書籍

山本あきこ『これまでの服が似合わなくなったら。 「40歳、おしゃれの壁」を乗り越える!』

「いつもの服がなんだかしっくりこない…」と思ったら、 "自分本位なおしゃれ"へ進むチャンスです!  1万人以上を変身させてきたスタイリストによる大人女性の魅力を底上げするファッション術。 ・肝になるのは「ほどよい色気」 ・最初に見直すべきは髪の毛 ・細い部分は「探して、出す」 ・似合わない色にとらわれない ・見た目と内面が一致すれば幸せになれる

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これまでの服が似合わなくなったら

「いつもの服がなんだかしっくりこない…」と思ったら、"自分本位なおしゃれ"へ進むチャンスです!

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山本あきこ スタイリスト

1978年生まれ。女性誌や広告など多くの媒体でスタイリストとして活躍した実績と経験を持つ。その経験を活かし、モデルだけではない様々な人たちに似合い、取り入れやすい独自のコーディネート理論を確立。
「センスは持って生まれたものではなく鍛えられる」という信念のもと、一般の女性向けにスタイリングアドバイスを行う活動を開始。予約開始と同時に申し込みが殺到する「予約の取れないスタイリスト」に。
「どんな人でもいつからでもおしゃれになれる」をモットーにこれまで1万人以上の女性たちを変身させてきた。作ったコーディネート数は20万を超える。
著書に『いつもの服をそのまま着ているだけなのになぜだかおしゃれに見える』『毎朝、服に迷わない』『暖かいのにおしゃれになれる』(いずれもダイヤモンド社)がある。

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