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これまでの服が似合わなくなったら

2019.10.23 更新 ツイート

ベージュはおばあちゃんの肌着の色じゃない山本あきこ

スタイリスト・山本あきこさんの新刊『これまでの服が似合わなくなったら。~「40歳、おしゃれの壁」を乗り越える!~』は、「いつもの服がなんだかしっくりこない…」と悩む方必読! 1万人以上の女性を変身させてきたスタイリスト・山本さんによる、大人女性の魅力を底上げするファッション術が満載の1冊です。本書から、今すぐ使えるおしゃれテクニックを抜粋してご紹介します!

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グレーをベージュに置き換える

サーモンピンクと並んで、100人中100人の大人女性におすすめしたいのが、ベージュです。

5大ベーシックカラー(黒、白、ネイビー、グレー、ベージュ)の1つにもかかわらず、ベージュだけ苦手という女性は多い気がします。昔おばあちゃんが着ていた、らくだ色の肌着のイメージからでしょうか。スクールの生徒さんにも、「ベージュを着ると老けると思っていた」と言って、ベージュを避けている人が何人もいました。

けれども、そんな彼女たちも、ベーシックアイテムにベージュを足すことで、コーディネートがやわらかく洗練されていきました。そう、ベージュほど、女性をやわらかく優しく見せてくれる色はないのです。

中でも、一番雰囲気が変わり、今でも現在進行中でめきめきと美しくなっているのが、Kさんです。彼女は名家のお嬢様で、お料理もお掃除も、そのやり方をお母様から引き継いできたと言います。「衣食住のうち“衣”の部分は母から教わることがなかったので、ファッションについて一度きちんと学びたいと思ったのです」と、スクールに来てくれました。

その後の彼女の変身ぶりは、久しぶりに会った友人や、実のお母様にすら気づかれなかったというくらい。それほど彼女を変えた最初のきっかけは「ベージュアイテムの投入」でした。それまで、黒やグレーの服が多かった彼女に、「代わりにベージュを着てみませんか?」と提案したのです。

彼女はとても性格がいい方なのですが、育ちがよすぎることもあって、一見気軽に近づきにくい雰囲気がありました。それがベージュを着るようになってからは、いろんな人から声をかけられるようになったのです。おそらく、ベージュが持つリラックスした雰囲気がそれを後押ししたのでしょう。やわらかく話しかけやすい印象に変わっていきました。

娘さんの授業参観に行けなかったときは「せっかく綺麗なママをみんなに見てもらえると思ったのに……」と、残念がられたとか。今では、娘さんに頼まれて、彼女の服装にもアドバイスをしているそうです。

ベージュには、繊細なあたたかみがあります。今ある黒やネイビーやグレーを、ベージュに置き換える。たったこれだけで、やわらかさや優しさが表現できるのです。今回の書籍の表紙も、ベージュをベースにしたコーディネートにしました。ぜひとも、ベージュをコーディネートの最前線においてください。

ベージュで作るミルクティコーデのすすめ

ベージュはどんな色とも相性がいいのですが、ここでは、全身ベージュで作るミルクティコーデをご紹介します。

同色で作るコーディネートはどんな人でも、即おしゃれ上級者に見えるのですが、ネイビーやグレーの同色コーデに比べ、ベージュの同色コーデは、真面目すぎずリラックスした印象です。優しくあたたかいイメージになるベージュの同色コーデを、私は「ミルクティコーデ」と呼んでいます。

写真の右は休日をイメージしたラフなコーデ。同じカジュアルな服もベージュでまとめると品が出ます。あまり深く考えず、ベージュ、アイボリー、白など、ベージュっぽい色のアイテムをどんどん重ねるだけでOK。

ひとつポイントをあげるとしたら、素材感に差を出すこと。ここではトップスはカットソー素材、肩からかけたニット、スカートはリネン、かごバッグ、キャンバス地のシューズなどで、同じ系統の色味でも素材感に違いを出しています。素材を変えれば、それだけでメリハリが出るので、ベージュだけでまとめてもぼやけた印象になりません。

左のほうは、ちょっと綺麗めのベージュの同色コーデ。この場合、味方にするのはキャメルです。ベージュよりも少し深い色を入れることで、コーディネートが引き締まります。ここでは、コートと、バッグのレザー部分、ストールにキャメルが入っています。

ベージュの同色コーデでは、アクセもやはり同色系のゴールドを使うとまとまりがよくなります。

あいまいカラーでバランスをとる

もうひとつ。ベージュと並んで、コーディネートにやわらかさを生むアイテムとして、あいまいカラーを紹介します。

あいまいカラーとは、何色ともはっきり言えない、どっちつかずのあいまいな色のこと。中間色という言い方もします。

あいまいカラーの魅力は、これだけでおしゃれ上級者に見えるところです。この不思議な色を着こなしているというだけで、経験値が高く見えるのです。それだけではなく、あいまいカラーはやわらかい印象になるのも特徴です。

一見ファッション難易度が高く見えるあいまいカラーですが、取り入れ方は簡単。普段ならこの色を合わせると思う場所に、その色がまざったようなあいまいな色の服を持ってくればいいだけです。

「今日のファッション、ちょっと地味すぎるかも」もしくは「盛りすぎているかも」と思ったときは、黒やグレーをベージュに変えたり、強い色のアイテムをあいまいカラーに変えたりしてください。それが引き算の代わりになります。

40代になると、いろんな経験もして、若かった頃とはまた違った人としての厚みや魅力が生まれてきます。その素の魅力を際立たせるためにも、あいまいカラーとベージュをうまく使いましょう。

関連キーワード

関連書籍

山本あきこ『これまでの服が似合わなくなったら。 「40歳、おしゃれの壁」を乗り越える!』

「いつもの服がなんだかしっくりこない…」と思ったら、 "自分本位なおしゃれ"へ進むチャンスです!  1万人以上を変身させてきたスタイリストによる大人女性の魅力を底上げするファッション術。 ・肝になるのは「ほどよい色気」 ・最初に見直すべきは髪の毛 ・細い部分は「探して、出す」 ・似合わない色にとらわれない ・見た目と内面が一致すれば幸せになれる

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これまでの服が似合わなくなったら

「いつもの服がなんだかしっくりこない…」と思ったら、"自分本位なおしゃれ"へ進むチャンスです!

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山本あきこ スタイリスト

1978年生まれ。女性誌や広告など多くの媒体でスタイリストとして活躍した実績と経験を持つ。その経験を活かし、モデルだけではない様々な人たちに似合い、取り入れやすい独自のコーディネート理論を確立。
「センスは持って生まれたものではなく鍛えられる」という信念のもと、一般の女性向けにスタイリングアドバイスを行う活動を開始。予約開始と同時に申し込みが殺到する「予約の取れないスタイリスト」に。
「どんな人でもいつからでもおしゃれになれる」をモットーにこれまで1万人以上の女性たちを変身させてきた。作ったコーディネート数は20万を超える。
著書に『いつもの服をそのまま着ているだけなのになぜだかおしゃれに見える』『毎朝、服に迷わない』『暖かいのにおしゃれになれる』(いずれもダイヤモンド社)がある。

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