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これまでの服が似合わなくなったら

2019.10.16 公開 ツイート

色全体に自分自身を少しずつ慣らしていく 山本あきこ

スタイリスト・山本あきこさんの新刊『これまでの服が似合わなくなったら。~「40歳、おしゃれの壁」を乗り越える!~』は、「いつもの服がなんだかしっくりこない…」と悩む方必読! 1万人以上の女性を変身させてきたスタイリスト・山本さんによる、大人女性の魅力を底上げするファッション術が満載の1冊です。本書から、今すぐ使えるおしゃれテクニックを抜粋してご紹介します!

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色は小物からスタートする

昨年私のレッスンを受けてくれたRさんは30代後半の女性。服は大量にあるのに、どれもうまく着こなせないと相談してくれました。

Rさんの手持ちアイテムを確認すると、色ものがほとんどありません。彼女は「色ものを着るのは難しいと思っていた」と言うのですが、ベーシックカラーだけで毎日違った雰囲気にコーディネートするほうが、色を使うより何倍も難しいもの。どれだけ服がたくさんあっても、ベーシックカラーだけでは、代わりばえしなくなります。Rさんに聞くと「今まであまり明るい色を着たことがなくて恥ずかしい」「会社で外回りだから色ものを着るのを躊躇する」「派手な色を着ると顔が負けちゃう」という3つの理由で、色ものを避けていたそう。

彼女の悩みは、色とうまく付き合えない大人女性の“3大あるある”なので、ここでこの解決策をお伝えします。

まず、最初の悩みから解決しましょう。明るい色に抵抗がある人は、いきなりトップスで取り入れず、スカーフやカラーパンプス、小さいサイズのバッグで色を取り入れていきましょう。まずは、色自体に自分自身を慣らしていきます。

たとえば足元にさし色を入れるだけで、いきなりおしゃれっぽく見えます。まずはこれまでのコーディネートの1カ所をカラー小物に変え、徐々に面積の大きなアイテムに挑戦しましょう。Rさんもまず、スカーフとカラーパンプスを買って、色に慣れるようにしました。

次の「オフィスで人の目線が気になる」問題は、「きちんとアイテムに守ってもらう」作戦で対応します。具体的には、王道ジャケットやきれいめヒール靴、かっちりバッグのような、普段着慣れているアイテムに守ってもらいましょう。

よほど服装に厳しいところでないかぎり、カラートップスの上からかっちりした印象のベーシックカラーのジャケットを羽織れば、問題ありません。彼女も「オフィスに色ものを着ていったら、全然問題なくて拍子抜けしました」と、どんどん色を楽しんでいくようになりました。

仕事の都合でスーツやジャケットがマストの女性には、彼女のように「気づけば会社で浮かない暗い色の服ばかり集まってしまった」という人が多いです。そういったベーシックな服も、色ものを投入すれば生き生きとよみがえります。

最後の「派手な色を着ると顔が負けちゃう」悩みも、多くの女性から聞きます。ここに必要なのも、全身5パートでの帳尻合わせ。顔が薄い人は、色ものを着るときはアイライナーをしっかり引いたり、口紅をしっかり塗ったりして、メイクのテンションを服に合わせましょう。

逆に派手顔なので、ぱっきりした色は似合うけれど、パステルカラーは苦手という人もいます。こういう人は、メイクを控えめにしてみるとなじみやすくなります。

もうひとつ。派手顔の人が原色を着るときは、そのままだと色気が出すぎるので、第1章で紹介したメンズライクな品アイテムを使って、色気を引き算するとバランスがよくなります。

春夏&秋冬、それぞれに使える色

春夏に使える色は、先ほど紹介したようなクリアカラーや、パステルカラーなどの「軽い」色。にごりのない色味なので、爽やかな印象になります。最初は小物から取り入れ、徐々に大きな面積のものにトライしていきましょう。

一方、秋冬に多いのは赤やマスタードイエロー、テラコッタなどの暖色系。茶色やベージュとの相性がいいです。バイオレットや深緑も、秋冬に映える色。いずれにしても色が「深い」色になっていきます。

流行の色は毎年変わります。ネットで「トレンドカラー」と検索するだけで、今どんな色が流行っているかわかります。その年、1着でも1足でもいいからトレンドカラーを取り入れたアイテムを買って合わせてみたら、それだけで手持ちの服が「今年の顔」になるのでおすすめです!

関連書籍

山本あきこ『これまでの服が似合わなくなったら。 「40歳、おしゃれの壁」を乗り越える!』

「いつもの服がなんだかしっくりこない…」と思ったら、 "自分本位なおしゃれ"へ進むチャンスです!  1万人以上を変身させてきたスタイリストによる大人女性の魅力を底上げするファッション術。 ・肝になるのは「ほどよい色気」 ・最初に見直すべきは髪の毛 ・細い部分は「探して、出す」 ・似合わない色にとらわれない ・見た目と内面が一致すれば幸せになれる

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これまでの服が似合わなくなったら

「いつもの服がなんだかしっくりこない…」と思ったら、"自分本位なおしゃれ"へ進むチャンスです!

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山本あきこ スタイリスト

1978年生まれ。女性誌や広告など多くの媒体でスタイリストとして活躍した実績と経験を持つ。その経験を活かし、モデルだけではない様々な人たちに似合い、取り入れやすい独自のコーディネート理論を確立。
「センスは持って生まれたものではなく鍛えられる」という信念のもと、一般の女性向けにスタイリングアドバイスを行う活動を開始。予約開始と同時に申し込みが殺到する「予約の取れないスタイリスト」に。
「どんな人でもいつからでもおしゃれになれる」をモットーにこれまで1万人以上の女性たちを変身させてきた。作ったコーディネート数は20万を超える。
著書に『いつもの服をそのまま着ているだけなのになぜだかおしゃれに見える』『毎朝、服に迷わない』『暖かいのにおしゃれになれる』(いずれもダイヤモンド社)がある。

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