
生き方
◎今回取り上げる古典:『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(マックス・ヴェーバー)
1995年。誰かにとっては平凡な一年も、私にとっては特別な思い出の年となった。たまたま遊びに行った大学生の部屋で、スレイヤー『Reign in Blood』を聴いた。そのとき、なんとも言い難い衝動に駆られた。私が高校1年生のときだった。
その驚きと、恐怖にも似た心の揺れを、どのように表現してよいのかいまだにわからない。彼らが演奏していたのは、私が教えてもらった安全な音楽から遠く離れた何かだった。速さ、凶暴さ、暴力性。私はそのとき佐賀県で、日本の片隅にいた。しかし、そのときはじめて、大げさにいえば、人生には両親が一度も教えてくれなかった可能性があると知ったのだった。
古典の魅力とは何か? どんな古典を読むべきか? 古典初心者のための入門コラム
日々更新する
多彩な連載が読める!
専用アプリなしで
電子書籍が読める!
おトクなポイントが
貯まる・使える!
会員限定イベントに
参加できる!
プレゼント抽選に
応募できる!