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歴史のじかん

2021.02.19 公開 ツイート

試し読み#5

山崎怜奈が橋場日月さん、黒田基樹さんと語る、蒲生氏郷大河ドラマ計画! 山崎怜奈

乃木坂46イチの才女、山崎怜奈さんのはじめての本『歴史のじかん』。

専門家の先生方と山崎さんの座談形式で、全14個の歴史テーマを語り尽くした書籍です。

歴史が好きな方も苦手な方も楽しめるこちらの一冊、試し読みをお届けいたします。第5回は蒲生氏郷がテーマ。蒲生氏郷って一体誰……?という方も、山崎さんの推し武将なので、ぜひチェックしてくださいね!

*   *   *

もしも蒲生氏郷を大河ドラマの主人公にするなら

蒲生氏郷(一五五六~一五九五年)は、織田信長に愛され、豊臣秀吉が恐れたとも言われている戦国武将です。私はもっと知られてほしい優秀な武将だと思っています。戦績もたくさんあり、数々のエピソードもあるわりに、あまり知られていなくて残念なのです。もしも蒲生氏郷を大河ドラマの主人公にするならどんなストーリーになるのか、起承転結を先生方と会議しつつ考えていきたいと思います。

今回の先生

橋場日月さん(歴史作家)

戦国時代に造詣が深い。著書に『戦国武将に学ぶ「必勝マネー術」』(講談社+ α新書)など。蒲生氏郷のイメージは、「新しいものが好きで道を切り拓いていく武将」。

黒田基樹さん(駿河台大学教授・歴史学者)

NHK大河ドラマの時代考証も行う。著書に『羽柴を名乗った人々』(角川選書)など。蒲生氏郷のイメージは「男気のある人間」。作り方次第では大河ドラマを作れるのでは。

第一章 家を守るべく、十三歳で社会人デビュー

交通・商売の要衝で育ち、人格を形成

山崎 ▼ まず起承転結の「起」から考えていきます。そもそも蒲生氏郷って、どのような家で生まれたのでしょうか。

黒田 ▼ 一五五六年、近江国の日野城の城主を務める蒲生家に、嫡男、つまり跡継ぎとして生まれます。国衆の家ですね。

山崎 ▼ 国衆というのは、小規模ながら独自に領域支配を行った領主のことですね。

黒田 ▼ はい。今でいうと市長クラス。独立国家の王様になります。家臣、領民の生命や財産を守らなければいけないという役割がありました。

山崎 ▼ 生まれながらにして背負うものが大きかったんですね。ある程度の財産とか自分のポジションは既に確立されているけれど、家を絶やさないようにするというのは相当なプレッシャーでしょうね……。

橋場 ▼ 故郷の日野は、交通網が発達している場所で、昔から商業が盛んでした。さらに、日野椀という千利休も愛した漆器は、古くから名産品として人気がありました。

山崎 ▼ そういった原風景が、蒲生氏郷がやがて行っていく産業開発にも生かされていくんですかね。商業が盛んな場所には、人も、情報も集まってきます。知識を蓄えるには適した環境ですね。

橋場 ▼ はい。だからこそ、彼は新しい知識を吸収したいという好奇心が旺盛な人物に育っていったんじゃないかと思います。

 

織田信長のもとで人質に

山崎 ▼ 十三歳のとき、天下人・織田信長のもとに、人質として迎えられています。信長と出会ったのはどういう経緯だったんですか?

黒田 ▼ もともと蒲生家は、近江の戦国大名の六角家の重臣だったんです。その六角家が織田信長に滅ぼされ、蒲生家は信長に仕えることになります。

山崎 ▼ でも氏郷は優秀だったでしょうし、相当、重宝されたんじゃないですか?

黒田 ▼ 蒲生家は有力な勢力を持っていたので、自分に仕えるのであればそれなりの地位を与えるという待遇だったと思います。氏郷はそのときに、信長に人質に出されます。いわゆる社会人デビューです。

山崎 ▼ 当時の「人質」というのは、“裏切らない担保”として親族の身柄を預けることです。信長のもとで認められたら、もう一攫千金ですよね。

黒田 ▼ そうですね。「お前は蒲生家を継ぐんだぞ」という教育を受けながら、信長に仕えていく。

山崎 ▼ 蒲生家を守るために、信長のもとで社会人デビュー。弱冠十三歳にして、大きく人生が動き出しました。ではここが起承転結の「起」ということで、よろしいですか?

橋場 ▼「起」としては素晴らしいんじゃないですか。

山崎 ▼ “もしも蒲生氏郷を大河ドラマの主人公にするなら”起承転結の「起」は、「家を守るべく、十三歳で社会人デビュー」にします。

黒田 ▼ そうすると、ちょうどワンクールの最後が、信長のもとに仕えるシーンになりますね。

山崎 ▼ 第九週ぐらいまでは子役で(笑)。

 

*  *  *

 

蒲生氏郷のこと、少しずつ気になってきましたよね。

続きはぜひ、書籍でお楽しみください!

 

★山崎怜奈さんの内容紹介動画、Twitterにて公開しています★

関連書籍

山崎怜奈『歴史のじかん』

歴史やクイズなど、本人の幅広い興味を軸に、様々なフィールドで活躍を続ける山崎怜奈さんの初めての書籍は、2019年までひかりTV・dTVチャンネルで放送されていた「乃木坂46山崎怜奈 歴史のじかん」を基にした歴史本です。 全50回の放送から、山崎さんが選んだ14回を厳選して掲載しています。専門家の先生2名と山崎さんによる解説パートと、その内容から山崎さんが考えたことを綴るコラムパートの2本立てとなっています。 自らも歴史に詳しい山崎さんならではの視点で深堀りされているので、わかりやすいのに奥深い考察が満載。歴史好きな方もそうでない方も楽しめること間違いなしです。

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歴史のじかん

2021年2月10日発売、乃木坂46山崎怜奈さんの初めての書籍『歴史のじかん』に関する情報をご紹介します。

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山崎怜奈

1997年5月21日生まれ。2013年、乃木坂46加入。2020年、慶應義塾大学卒業。2022年、乃木坂46卒業。世界遺産検定2級、日本漢字能力検定2級などを取得。

TOKYO FM『山崎怜奈の誰かに話したかったこと』(月~木曜日午後1:00~2:55)、テレビ朝日『春菜ザキさんのタダの通販じゃねーよ!』(日曜日朝10:30~11:00)などに出演中。著書『歴史のじかん』(幻冬舎)が発売中。

Twitter:@ymzkofficial

Instagram:@rena_yamazaki.official

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