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歴史のじかん

2021.03.07 公開 ポスト

試し読み#11

山崎怜奈が河合敦さん、伊東潤さんと岩﨑弥太郎の敏腕さを語る山崎怜奈

乃木坂46イチの才女、山崎怜奈さんのはじめての本『歴史のじかん』。

専門家の先生方と山崎さんの座談形式で、全14個の歴史テーマを語り尽くした書籍です。

歴史が好きな方も苦手な方も楽しめるこちらの一冊、試し読みをお届けいたします。第11回は岩﨑弥太郎がテーマ。大財閥・三菱を作った岩﨑弥太郎とはどんな人物だったのでしょうか。

*   *   *

ピンチをチャンスに変えた男 岩崎弥太郎

今回のテーマは、ピンチをチャンスに変えた男、岩崎弥太郎(一八三五~一八八五年)です。商売を自分でゼロから始めて一代で成り上がり、現在も続く大企業、三菱財閥の礎を築いた、敏腕な人物として有名な「私の推しビジネスマン」です。Google とかApple とかを創立したようなすごい方もたくさんいますが、私は岩崎弥太郎を推したい!

今回の先生

河合敦さん(多摩大学客員教授)

分かりやすい解説が人気でテレビでも活躍。著書に『岩崎弥太郎と三菱四代』(幻冬舎新書)など。岩崎弥太郎のイメージは根性があり、人間的にも素晴らしい人。

伊東潤さん(作家・小説家)

ビジネスマンを経て小説家に転身。吉川英治文学新人賞や山田風太郎賞など文学賞を多数受賞。大隈重信が主役で岩崎弥太郎も登場する小説『威風堂々』を佐賀新聞に連載した。『江戸を造った男』『もっこすの城 熊本築城始末』などビジネスの教訓を織り交ぜたお仕事小説も多数執筆。岩崎弥太郎のイメージは「ビジネスマンの鑑」。

第一章 コンプレックス

生まれながらの身分の低さがコンプレックス

山崎 ▼ まず河合先生、岩崎弥太郎の生い立ちを教えてください。

河合 ▼ 岩崎弥太郎は土佐藩、今の高知県安芸市の井ノ口村というところに生まれます。お父さんは岩崎弥次郎という、地下浪人の出なんです。

山崎 ▼ 地下浪人というのは、当時の土佐藩の身分で言うと、かなり下と言っても過言ではないと聞きました。

河合 ▼ そうですね。もともと岩崎家は武士だったけれど、その武士の権利を売ってしまって、そのまま村に土着して、農業をしていたんです。

山崎 ▼ なんで武士の権利を売ってしまったんですか?

河合 ▼ 先祖が博打で財産をすってしまったようで……。

山崎 ▼ 売らざるを得なくなってしまった?

河合 ▼ そうなんです。でも、苗字帯刀は許されていました

山崎 ▼ 岩崎弥次郎はどのような父親だったんでしょうか?

河合 ▼ あまりいいお父さんではありませんでした。頑固者で、お酒を飲むと平気で人の悪口を言ってしまう、村のトラブルメーカーでした。

山崎 ▼ 弥太郎は、身分の低さをコンプレックスとして抱えていたのでしょうか?

河合 ▼ 普通は、生まれながらの身分を変えることはできないので、コンプレックスを持たないんですよ。しょうがないという諦めの気持ちが強かったから。だけど、岩崎弥太郎は不満だったんです。彼は自分の家柄がすごいコンプレックスで、それを乗り越えたいっていうふうに考えた。そこが普通の人とは違うんです。

山崎 ▼ それすら乗り越えるのが弥太郎だったと。

河合 ▼ はい。そこが偉人になる所以です。

 

コンプレックスをバネに勉学に励んだ

山崎 ▼ どうやって乗り越えていったんですか?

河合 ▼ まずは、一生懸命勉強しました。弥太郎は漢詩が得意で、最初は先生に褒められ、努力を続けると藩主にまでも褒められて、もしかしたら俺ってすごいんじゃないかって思い始めるんです。それをきっかけに、どんどん勉強し始めて優秀になっていきます。

山崎 ▼ 自分に自信を持つことは悪いことではないと、弥太郎が証明してくれている感じがあります。

河合 ▼ そうですね。ただ字がめちゃくちゃ下手くそで、友達に「お前、下手くそな字だな」と言われたときに、「いや、字が下手でもいいんだ。俺は偉くなって、将来、字のうまいやつを雇って書かせるからいいんだ」と言ったそうです。すごいビッグマウスですよね。

伊東 ▼ 彼は小さい頃から大言壮語でした。日本には言霊という考え方がありますが、少年の頃から「自分が偉くなる」と言い続けたことが彼の将来に繋がったのかもしれません。

山崎 ▼ コンプレックスを力に変えて勉学に励んでいた弥太郎ですが、商売で大成するんだという野心に満ちあふれていたんですか?

河合 ▼ それが、商売は全然考えていなかったんです。

山崎 ▼ え?

河合 ▼ 最初は学者に、次に政治家になりたかったんです。

伊東 ▼ おそらく、高い志を持っていたとか、国家を変えたいというビジョンがあったわけではなく、彼本来の自己顕示欲の強さから、ただ偉くなりたかっただけだと思います。

山崎 ▼ 偉くなるために政治に関わりたかったと……。岩崎弥太郎は、出世欲にまっすぐで屈しないですよね。そこも私は好きです。

伊東 ▼ 秀吉に似ていますよね。秀吉もただ偉くなって人を見下したいから、懸命に頑張り、のし上がっていきました。考え方がすごく似ていると思います。

河合 ▼ やはり大事なことは、コンプレックスをバネにすることなんです。

 

*   *   *

 

岩﨑弥太郎はコンプレックスをバネに、どのようにのし上がっていくのでしょうか。

続きはぜひ、書籍でお楽しみください!

 

★山崎怜奈さんの内容紹介動画、Twitterにて公開しています★

関連書籍

山崎怜奈『歴史のじかん』

歴史やクイズなど、本人の幅広い興味を軸に、様々なフィールドで活躍を続ける山崎怜奈さんの初めての書籍は、2019年までひかりTV・dTVチャンネルで放送されていた「乃木坂46山崎怜奈 歴史のじかん」を基にした歴史本です。 全50回の放送から、山崎さんが選んだ14回を厳選して掲載しています。専門家の先生2名と山崎さんによる解説パートと、その内容から山崎さんが考えたことを綴るコラムパートの2本立てとなっています。 自らも歴史に詳しい山崎さんならではの視点で深堀りされているので、わかりやすいのに奥深い考察が満載。歴史好きな方もそうでない方も楽しめること間違いなしです。

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歴史のじかん

2021年2月10日発売、乃木坂46山崎怜奈さんの初めての書籍『歴史のじかん』に関する情報をご紹介します。

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山崎怜奈

1997年5月21日生まれ。2013年、乃木坂46加入。2020年、慶應義塾大学卒業。2022年、乃木坂46卒業。世界遺産検定2級、日本漢字能力検定2級などを取得。

TOKYO FM『山崎怜奈の誰かに話したかったこと』(月~木曜日午後1:00~2:55)、テレビ朝日『春菜ザキさんのタダの通販じゃねーよ!』(日曜日朝10:30~11:00)などに出演中。著書『歴史のじかん』(幻冬舎)が発売中。

Twitter:@ymzkofficial

Instagram:@rena_yamazaki.official

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