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副業1年目の教科書

2020.10.06 更新 ツイート

開業届は必要?気になる副業の手続き 今井孝

副業を始める前に必要な準備とは

(写真:iStock.com/Ivan-balvan)

副業、起業、フリーランスになるというと、ビジネスの中身ではなく手続きのことを気にされる方も一定数いますので、今回はそれを話題にします。

これからビジネスを始める方から、つまり、まだビジネスを始めていない方から、次のようなことを聞かれることがあります。

・開業届の書き方は?

・確定申告や決算などの税務は?

・銀行口座の開設方法は?

他にもあるかもしれませんが、だいたいこのようなことを聞かれます。

結論から言えば、これらは「儲かってから考えても間に合う」ものです。

「ビジネスを始める」と聞くと、「開業届を出す」ことをイメージする人も一定数いらっしゃいますが、それは単なる役所の手続きです。本質ではありません。

ビジネスの本質は、お客様に価値を提供して、お金をいただくという営みです。

ただ、それだけです。

お客様との間に何のやりとりも発生していないのに、「まず開業届」というのは順序が違うわけです。副業からスタートするのであれば、なおさら必要ありません。形式論に陥らないように注意しましょう。

手続きから入るのは、危険なサラリーマン思考

 

友人が、「副業を始めるときに確定申告の本を3冊買って、けっこう時間をかけて読んだ」という話をしていました。

しかし、中身が難しすぎて、ぜんぜん読めなかったそうです。そして、いざ確定申告のときになったら、Excelだけでなんとかなったと言っていました。適当に書いて提出したわりに、特に税務署から不備を指摘されることもなく、そのまま申請が通ってしまったそうです。

彼は、「そんなに時間を使うくらいなら、マーケティングやセールスの勉強をした方が良かった」と言っていました。

彼も、だんだんと起業家的な考え方に慣れてきたのですが、最初はサラリーマン的な発想から抜け出せなかったわけです。

つまり、「まずルールありき」で考えてしまうのです。

ルールに従わないと何か悪いことが起こるのでは? 決めごとがあって、それに沿っていかなければならないのでは? という考えです。

それで、手続きから先に始めてしまったわけです。

ぜひ、この思考から少しずつで良いので、解き放たれてください。

これらの手続きは、ビジネスの取り組みを補助するものでしかありません。

また、お役所の人たちに対して、悪意に満ち「税金を取ってやろう」「罰してやろう」と虎視眈々と狙っているようなイメージを持っている人も少なくないのですが、そうでもありませんので安心してください。

副業・起業の手続き程度のミスぐらいで、とんでもない刑罰が科せられることはありません。手続きにミスがあったら丁寧に教えてくれますし、少々遅れたとしても、そこまできついお咎めは受けません。

「手続きは軌道に乗ってからでいい」ということさえ腑に落ちれば、マーケティングや商品づくりに力を集中できるのではないかと思います。

しかし、まだまだ不安な方もいるかと思いますので、いくつか詳しく見てみましょう。

「開業届」は売上の見込みが立ってからでOK!

開業届は、「開業後1ヵ月以内に提出しなければならない」という名目になっています。

ですので、副業を始めたばかりでもすぐに開業届を出さなければならないと考える人もいます。もっと極端な場合、副業の勉強をし始めてすぐに提出しようとする人もいます。

しかし、何をもって開業したか、という定義はあいまいなものです。

先述の通り、手続きはビジネスにおいては補助的なものですので、売上を上げることに力を入れる方が本質です。

ちゃんと利益が出るまでは開業届は必要ありません。おこづかい程度であれば、提出する必要はありません。雑所得扱いです。

そんなことより、どんどん売上を上げて経済を回す方が良いと思います。

ちなみに、実態としては、利益が出たときに確定申告と同時に開業届を出す人が多いそうです。特に推奨するわけではありませんが、最悪の場合はそれでも間に合うということを覚えておけば安心できるのではないでしょうか。

私は会社を辞めて早い段階で開業届を出しに行きましたが、1枚のA4用紙に必要事項を書き込んで提出するだけでした。

記入することは名前や住所などの基本事項がほとんどで、屋号なども考えていなければ未記入で問題ありません。

もちろん、青色申告をすると課税所得の控除がありますが、税金として得する額は多くの場合、数万円ほどに収まるのではないでしょうか。(詳しくは最新の所得税額の計算方法を参照してください)複式簿記で一生懸命帳簿をつけて、その額を節約するか? それとも、その時間をマーケティングやセールスに使って、もっと利益を増やす方を狙うか? は、ご自身の判断で決めれば良いでしょう。

「決算」や「確定申告」に向けて、これだけはやっておこう

先述の友人の事例の通り、確定申告と言っても、そこまで難しくありませんので、こちらもしっかり利益を出してから考えれば問題ありません。

申告が必要になってからだと、分からないことだらけで困ると思うかもしれませんが、そうでもありません。必要になれば、全国にある税務署に相談することもできます。電話相談もできますし、予約すれば対面で相談に乗ってくれます。

また、確定申告シーズンは、市役所などに相談会場も設けられますので、気楽に相談に乗ってもらえます。

ただし、利益が出て、いざ確定申告するときに必要ですので、ビジネスのために使ったお金の記録は残しておきましょう。つまり、レシートや領収書、ネットで購入した場合の記録などは、ちゃんと残しておいてください。

綺麗に整理しておく必要はありませんが、一か所にまとめておくのが良いでしょう。

これさえしておけば基本的には問題ありませんので安心してください。

ちなみに、領収書のあて名は屋号でも個人名でも問題ありません。

銀行口座はどうするのがいいか

副業であれば、個人の口座で問題ありません。

ただし、プライベートとビジネスのお金が混ざるとややこしくなるので、副業用に口座を準備するのが便利だと思います。

ネットバンクであれば口座開設も簡単です。PCやスマホからも確認できますし、通勤時間などにチェックすることができるのも利点です。

「個人の口座だと信用されないのでは?」と心配される方もいるのですが、今はフリーランスとして働く人も増えてきたので、個人口座だからと言って問題になることはあまりありません。判断されるのは、仕事内容や人としてのあり方です。

銀行によっては屋号のついた口座も開設できます。必要な書類が銀行によってことなりますので、ご興味のある方は各銀行の最新の情報を調べてみてください。

ちなみに、法人であっても個人の銀行口座を使用することは問題ありません。

最近は、新規に法人口座を作ることは難しくなっているため、口座が作れるまでは個人口座でやりとりをしている人もいらっしゃるようです。

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