1. Home
  2. 生き方
  3. だらしな脱出できるかな日記
  4. 2013年11月第2週 だらしな脱出でき...

だらしな脱出できるかな日記

2013.11.22 更新 ツイート

2013年11月第2週 だらしな脱出できるかな日記藤田香織

11月13日(水)

 風邪、いよいよ本気出す。
どうしてほとんど外にも行かないのに、風邪を引くのか。どこから引くのか。寒い寒いと言いながら、「あったかくなると眠くなるからなー」と薄着で原稿書いているのが悪いのか。何やら朦朧としてしまい、書いている原稿を見直しても目がすべる状態のなか、久しぶりに書いた先週分の日記を幻冬舎に送る。
「だらしな脱出できるかな日記」と言いつつ、まったくもって脱出しようという姿勢を見せていないのが気がかりだ。再開にあたって「だらしな脱出できません日記」に改題したほうが良いのでは。しかし、それなら単に「だらしな日記」でいいのでは? と悩むが、熱で頭がぐるぐるしているので良案が思いつかない。って、まるで熱さえなければステキなタイトルが思い浮かぶかのように言ってみた。
 でもって、この機会に昔の日記を読み返したら、読んだはずの本の大半の記憶が失われていて大変、衝撃を受ける。10年以上前になると、タイトルと自分が書いたコメントを読んでも内容が思い出せない本が6割超。怖い! 怖すぎる!
 まあ、だからといって、読んだことが無駄だとは思わないんだけど。
書評家という仕事をしていながら、こんなことを書くのはいかがなものかもしれないが、私はそもそも「逃避」から本を読むようになったので、今でも本に対してその日、その時、しばし楽しければそれでヨシ、と思っている節がある。別に毎度、感涙したり感嘆したり、驚愕したりしなくてもいいし、人生を変えた一冊なんて選べなくてもいいと思ってる。もちろん、何年経っても忘れられない本はあるし、それは自分にとって大切な記憶ではあるけれど、たとえ今は思い出せなくても、その時々にちょっと現実から離れて気分転換できたとしたら、それで充分ではないか、と。
 ……って、なんだかこの日記の言い訳みたいになってる気がしますが、そんなつもりじゃないですよ?(ほんとか?)

弱っていても揚げ物~! 熱があっても揚げ物~! 冷凍しておいた手羽中ありがとう! これとごはんだけの夕食って、どうなんだ>自分。

そして買い物もままならぬ日のおやつは揚げたイモ! 少佐!ってかクラウス!

<最近の新刊読書>
『完璧な母親』(まさきとしか著/幻冬舎¥1,470)
……「女子の人生お悩み小説」系のなかでも、テーマとして扱われることが増えてきた母娘問題。そんななか、どうでしょう、このタイトル! イヤ汁予感が満々! そして実際、静かな狂気の世界が展開するわけですが、これたぶん、ミステリーとして読むか、母娘の関係性小説として読むかで、かなり感想が変わってくる予感。この作者の小説はミステリーではない『熊金家のひとり娘』しか読んだことがないんだけど、これからどんな方向に行くのか楽しみ。

『猫とわたしの七日間』(秋山浩司、大山淳子、小松エメル、水生大海、村山早紀、若竹七海著/ポプラ文庫ピュアフル¥672)……単に「猫」繋がり、というだけでなく「猫と過ごす七日間」という共通設定のもとに書かれた文庫オリジナルのアンソロジー。基本、ミステリーなんだけど、どちらかというと少し不思議な、ファンタジー的な作品多し。それにしても、ここまで設定が決まっているアンソロジーって、読者的には読み比べるのが楽しいけど、作家的にはかなりのプレッシャーなのでは。それとも逆に決まっているほうが書き易いこともあるのだろうか。個人的には伊勢神宮界隈が舞台の「まねき猫狂想曲」にニヤリ&じわり。

関連キーワード

関連書籍

杉江松恋/藤田香織『東海道でしょう!』

{ この記事をシェアする }

だらしな脱出できるかな日記

この記事を読んだ人へのおすすめ

幻冬舎plusでできること

  • 日々更新する多彩な連載が読める!

    日々更新する
    多彩な連載が読める!

  • 専用アプリなしで電子書籍が読める!

    専用アプリなしで
    電子書籍が読める!

  • おトクなポイントが貯まる・使える!

    おトクなポイントが
    貯まる・使える!

  • 会員限定イベントに参加できる!

    会員限定イベントに
    参加できる!

  • プレゼント抽選に応募できる!

    プレゼント抽選に
    応募できる!

無料!
会員登録はこちらから
無料会員特典について詳しくはこちら
PAGETOP