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だらしな脱出できるかな日記

2013.11.18 更新 ツイート

2013年11月第1週 だらしな脱出できるかな日記藤田香織

 11月7日(木)

 どうやら風邪を引いたらしく寒気がし、昨夜いつもより厚着して寝たところ、目が覚めた瞬間「自分くさい」と感じる。いつもうっすらとは感じている自分の匂いが、明らかに1段煮詰まっている。決して嫌いじゃないけど、客観的には、もうこれは「匂い」ではなく「臭い」ではアルマイカ。

 そういやいつからお風呂に入ってないんだっけなー、と記憶を辿ってみたところ、11日目であることが判明。そりゃ臭くもなるわ、と納得する。いくら便利でもニット帽とダウンベストに甘えすぎた! ってことは、約2週間近く、外仕事(インタビューとか対談とか打ち合わせとか)をしていないという意味でもあり(さすがの私もちゃんと人に会うときは身だしなみとして入浴する)、実家から帰って来た日からは、一歩たりとも外に出ていないことにも気付く。まだ風邪っぽさは抜けないが、食糧も尽きてきたことだしと、夕方ダラを連れて近所のコンビニへ。
 その途中で、ダラの幼犬時代(約10年前)、散歩先の公園で顔見知りになったオバさまに、久しぶりに会った。開口一番「あらあらダラちゃん! まあずいぶん白くなっちゃって~!」と言われる。そうなのだ、確かにダラはこの数年でぐんぐん白くなってきた。人間が白髪になるように、犬も毛並が白くなることがあるなんてダラを飼うまで知らなかったのだが、犬好きさんにはあたり前の知識であるらしく、最近は散歩や旅先などで初めて会う人にも「まあ~、もう結構オトナさんね?」と微妙な言い回しで聞かれるようになった。でもって「何歳?」と訊ねられ「11歳です」と答えると、大抵「あらそう……」と言葉を濁される。それはつまり「じゃあもうすぐ死んじゃうわね」という言葉を呑み込まれているわけで、そのたびにやんわりとした覚悟が積み重なっていく。犬だけじゃなく、猫も人間も、命あるものすべてにいつかは「その日」が来ることなんて、あたり前なのに、気配を感じないと実感できないものなんだな、と、これまたあたり前のことを改めて思いつつ、まったく健康について考えてないだろ的な食糧ばかりを買い込み帰宅。着込んだ上着を脱いだ瞬間、再び猛烈な自分臭に直撃される。
 えー、いいですか、みなさん。いくら風呂嫌いでも、たとえ冬場であろうとも、10日過ぎると臭いです。気をつけましょう。それが生きている証であっても「残念な人」感が漂います! あ、でも、私は今日も入浴するつもりはございません。
 

顔まわりが真っ白になったのも驚きだけど、全体的にうす白くなってきたダラ。「お父さん」と呼ばれる日も近い!?

 

こちらも少しずつ爺さん化のすすむ猫ズ兄。長毛なだけに毛のツヤが失われつつあるのが分かりやすい! 

 

一方、短毛種の猫ズ妹は、あまり外見的には変わらない。相変わらずビニール袋大好き、チャンスがあれば入り隊。隊ゆーても一匹だけど。

 

<最近の新刊読書>
『こちら警視庁美術犯罪捜査班』(門井慶喜著/光文社¥1575)
……世界一有名なレオナルド・ダ・ヴィンチのモナ・リザを前に、<この絵の作者は次のどちらか。1モネ 2マネ」と問われ、悩みに悩むほど美術知識が欠落しているにもかかわらず、何の因果か警視庁捜査二課美術犯罪捜査班に配属された三田村豪気。上司である美人シングルマザーのすみれの厳しい指導のもと、詐欺疑惑のかかる美術品販売会社の捜査にあたるが、敵はなかなか手ごわくて――。さくさく読めて、ほほうと唸る連作ミステリー。気軽な気分転換本としておススメです。

 

 

 

 

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杉江松恋/藤田香織『東海道でしょう!』

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