歳を重ねるにつれ、時間の流れが早く感じるとはよく言ったもので……。
今年33歳になった私は、日々それを実感している。
一日が、一週間が、一ヶ月が、一年が、こんなに早く過ぎるのかと。
そして本日をもって、2025年も残すところ一ヶ月に。
「あれ? ついこの前、年越さなかったっけ?」と思わずにはいられないが、そんな気持ちなんてつゆ知らず、手元のスマホのカレンダーは非情にも“12月”を表示しはじめた。
受け入れ難いこの事実に対して、今は目の前の仕事(この記事の執筆)に精を出すことで気を紛らわすことにする。
しかし、2025年が短かったなと思うのは変わりないが……、例外としてこの二週間はとにかく長く感じる。
それはもう「二週間って、こんなに長かったっけ?」と思わずにはいられないほどに。
そう……。『良いこと悪いこと』(日テレ)の放送が一週分お休みだったからだ。
『良いこと悪いこと』は毎週スリリングで多くの謎が残る展開から目が離せず、真犯人を考察することに日本中が夢中になっている。早く次の回が観たくて仕方ない。
そんな中、特番の放送により二週間お預けとなっている訳だ。
(その特番、『ベストアーティスト 2025』は素晴らしい番組でした。)
悶々とした一週間を過ごした同志たちの気持ちを考えると同情できて仕方ないが……。いよいよ今週末に待望の第8話が放送されるのだ。
この長い二週間がようやく終わりを迎えようとしている。みんなよく耐えた。
ということで今回は待望の第8話放送に向けて、今までの謎や伏線をおさらいしていこうと思う。
徐々に頭を考察脳に戻して、第8話に挑もうではないか。
意外と多く残っている、“これをしたのは誰? ”
謎や伏線について、正直なところ細かいところを挙げればキリがないし、終盤を迎えた未だに多くの謎が残っているが故、何を伏線と捉えるかは非常に難しい。
なのでその中でも間違いなく回収されるであろう6つの謎や伏線をピックアップした。
この中で結論を出すのではなく、皆様の考察の参考に役立てていただければ幸いだ。
(1)連続殺人の真犯人は誰?
これは物語の一番核となる部分であり、ここに挙げるのも憚れるくらいに最大の謎である。
同窓会で集まった小学校の同級生たち。
タイムカプセルから出てきたのは、キング(間宮祥太朗)を含む仲良し6人組が黒く塗りつぶされた小学校の卒業アルバム。
その共通点はどの子(新木優子)をいじめていたということ。そして6人が次々と命を狙われていく……。
改めて原点を振り返ってみても、秀逸なストーリーに感服する。
シンプルに考えると、いじめの被害者であるどの子が連続殺人犯……。となるはずだが、どの子が真犯人である可能性は第1話時点でなくなった様に思えるし、回を重ねてもそこの疑惑が再浮上する片鱗は微塵もない。
そうなると考えられるのが、
・どの子へ好意を寄せるものの犯行。(どの子の代わりに復讐)
・どの子に恨みがあり、どの子に罪を着せたい者の犯行。
・どの子へのいじめを利用しただけの愉快犯。
・6人がどの子とは関係ない、全く別の恨みを真犯人から持たれている。
などが真犯人がこの6人を狙った動機として考えられるだろう。
しかし、どの人物が真犯人だとしても動機となる部分は今劇中では見えていないと考えている。むしろ見えていたら真犯人が判明してしまうだろうし、それらしい描写は見当たらない。
キングらも忘れている(彼らは結構大きなことも忘れている)、動機につながる6人の無自覚の過ちがあるのではないだろうか。
今のところターボー(森本慎太郎)や東雲(深川麻衣)がかなり怪しいと睨んでいる。
その理由は是非とも6969bのYouTubeチャンネルに投稿されている数々の動画で確認していただきたい。
(2)校長を連行したのは誰?
第5話にて、おそらく真犯人と思われる者の指示でタイムカプセルを掘り起こしたことが判明した校長(赤間麻里子)。
協力した理由は不明だが、校長の机に家族の写真が飾られていた事が印象的に描写されていたので、その家族への危害を恐れた校長は真犯人の指示のまま動いた可能性が高い。
そんな校長は何者かが運転する大きな車に乗り込み、その後第6話にて遺体で発見された。
校長を○害したのは真犯人であると考えるのが妥当ではあるが、連れ去ったのは一体誰なのか?

校長が車に乗り込んだ際、運転手と後部座席にもう1人いたように思える。
校長が後に殺害されたことからも後部座席の人物が真犯人である可能性は高いとなると、運転手……すなわち真犯人の協力者がいるという訳だ。
もしこの運転手が事件には全く関係ない人物だとしたら、校長が後に遺体となって発見されていることを疑問に思わないわけはない。そんな無関係の人物に運転させるほど、真犯人の詰めが甘いことはないはずなので、これはちゃんとした協力者……共犯者がいると考えて良いだろう。
これ以上協力することを拒んだ校長が共犯者と共に真犯人に連れ去られ、殺害された。
そう睨んでいる。
(3)7人目の正体は誰?
6人組だと思っていたキングらと共にいた7人目の人物。

その人物はちょんまげ(森優作)から“博士”と呼ばれ、第7話では“森”という名前であることが判明した。
現在、森という名前の人物はキングの娘:花音(宮崎莉里紗)の担任:森先生(古舘佑太郎)しか出ていないため、おそらくこの人物こそが7人目の正体だろう。
だが、真犯人の共犯者が彼であるかは疑問が浮かぶ。なぜならずっと暗躍していれば良いものを正体を明かそうとしてきているからだ。
それすらも犯行の動機や目的に直結するのであれば話は別だが、意外と共犯の可能性は低いのではないかとみている。
(4)松井がどの子のパネルを張り飛ばしたのはなぜ?
どの子が務める週刊アポロの後輩:松井健(秋谷郁甫)が、どの子のパネルを張り飛ばしたのはとても印象深いシーンだった。

しかしこの行動の理由が未だ明かされていない。
松井はどの子のことを度々気にかけ、好意があるように思えるが、ただの好意があるだけであの行動をするとは思えないし、終盤まで引っ張るとも思えない。
……そうなると、この松井が真犯人絡みの人物である可能性も捨てきれないのだ。
前述の通り東雲も真犯人候補として睨んでいるが、同じ会社に務める松井であれば行動を共にし、共犯者として動くことも可能だろう。取材という名目で外回りをしている時間、いくらでも2人での犯行ができるはずだ。
動機こそ難しいが、松井が好意を寄せるどの子をいじめていた6人が狙われているという点からも、何か結びついてもおかしくはない。
(5)ちょんまげ宅の周りにいた影は誰?
第3話、ちょんまげの団地を度々訪れていたキングらであったが、その度に何者かが物陰から見ているであろう描写があった。
その影の正体は未だ明かされていない。それこそ松井がどの子をつけていた可能性もある。
まだその時は素性が明らかになっていなかった刑事である宇都見(木村昴)が、捜査として彼らの後をつけていたのかもしれない。
(6)どの子ではない、“ド”の子の正体とは?
最後はかなりニッチな部分となるが、カタカナ表記の“ド”の子がいるかもしれないことをご存知だろうか。
かなり深く考察を楽しんでいる方は既にご存知かもしれないが、ちょんまげが発する“どの子”という言葉のみなぜかカタカナの“ド”の子で表記されるのだ。
これはTVに字幕をつけて視聴している人しかわからない部分ではあるが、huluやTVerでもその字幕表記に変更がないため、これは意図的なものとみている。
さらに深掘りすると、第4話冒頭でキングらがピアノの工作を壊そうとイタズラをしている場面でキングが発するどの子もカタカナの“ド”の子と表記されているのだ。
つまりはどの子の他に、カタカナ表記の“ド”の子がいるということ。
どの子:猿橋園子が転校してきた時には、既にちょんまげはキングらの仲間で前髪をちょんまげにしていた。しかし第4話の冒頭部分はちょんまげが“ちょんまげ”になる前だった。
そうなると猿橋園子が転校して来る以前に、“ド”の子と呼ばれる人物……女の子がいたことはほぼ間違いない。(女の子だと断定できるのは、ちょんまげが猿橋園子を“ド”の子だと勘違いしているから)
果たしてその人物は誰なのか……。
同い年の女性で存命なのはゆっきー(剛力彩芽)と東雲しかいないのでそのどちらかだと考えられる。
真犯人候補として怪しまれている東雲がカタカナ表記の“ド”の子だとしたら、その第4話冒頭の出来事が動機に繋がるのかもしれない。“ド”のみカタカナ表記なので、これはピアノにも絡めて音階の“ド”が関係していると考えられる。
この物語が終わる時、2025年も幕を閉じる。
考察の現時点での答えまとめ……というよりは、謎と伏線をまとめる形とさせていただいた。
というのも結論づけるとかなりのボリュームになってしまうからだ。
しつこいようだが、私たちがYouTubeに投稿している動画の方では現時点での結論めいたことも話しているので確認していただきたい。
これから毎週にわたって『良いこと悪いこと』は放送される。もう待ち焦がれるあの日々ともおさらばだ。(それでも毎週一週間は待たなくてはいけないが……)
むしろあっという間に物語は終わりへと向かっていく。
2025年が終わるその時、今年を振り返ると共にこのドラマの数々の考察を振り返るのもまた、良いひとときを過ごせることだろう。
真犯人考察だけはどうか当たっていますように……。
••┈┈┈┈•• ドラマ情報 ••┈┈┈┈••
日本テレビ『良いこと悪いこと』( 毎週土曜夜9時~)
出演:間宮祥太朗、新木優子、森本慎太郎(SixTONES)、深川麻衣、戸塚純貴、剛力彩芽、木村昴、藤間爽子、工藤阿須加、松井玲奈、稲葉友、森優作、水川かたまり(空気階段)、徳永えり、木津つばさ、玉田志織、秋谷郁甫、田中美久、宮崎莉里沙、赤間麻里子
チーフプロデューサー: 道坂忠久
プロデューサー:鈴木将大、妙円園洋輝
脚本:ガクカワサキ
演出:狩山俊輔、滝本憲吾、長野晋也
音楽: Jun Futamata
制作協力:ダブ
制作著作:日本テレビ
主題歌:ポルノグラフィティ『アゲハ蝶』(Sony Music Labels)
著者:ケメ・ロジェ
イメージイラスト:サク
考察食堂 -ドラマを噛んで味わう-

3人組ドラマ考察系YouTuber 6969b(ろくろっくび)による考察記事の連載がスタート!
今話題のドラマの真犯人は?黒幕は?このシーンの意味は?
物語を深堀りして、噛むようにじっくり味わっていきます。
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