儀堂歩(鈴木亮平)が死んだ。
一香(戸田恵梨香)は100億円相当の金品(以下100億円)の在処を聞くと言い、儀堂と2人でコンテナに入ること1分……。
コンテナから出てきた儀堂は今まで100億円の奪取を否定していたにも関わらず「俺がやった」と急に自白した後に、合六(北村有起哉)の組織に撃たれてしまったのだ。
一香が何か言おうとした直前、それを遮るかのように儀堂が言葉を発したように思えた。
そして一香の唖然とした表情。
おそらく儀堂はコンテナの中での一香との話し合いを無視した行動をとったのではないだろうか。
では一体、あのコンテナの中では何が話し合われていたのか?
そして、夏海(山口紗弥加)を殺したと言った一香。
果たしてそれは本当なのか?

多くの衝撃を残して幕引きとなった「リブート」(TBS) 第一章。
そんな第一章、最後のピースである第6話の気になるポイントを考察していこう。
一香は自身の死を覚悟していた……?
儀堂と一香が2人きりで交わしたコンテナの中での会話は何だったのか?
前述の通り、唖然とした表情の一香を見る限りコンテナを出た後に儀堂が発した言葉は一香の想像とは異なるもの……。すなわち「こうやって乗り切ろう」とコンテナの中で話した事とは違う行動を儀堂がとったと考えられる。
そもそも前提として“100億円の在処”を知っているのは一香で間違いないだろう。
妻の麻友(黒木メイサ)が命の危機に瀕しても儀堂が口を割らなかったことからも、儀堂が嘘をついているとは到底思えない。
結果的に100億円の在処を言う事なく死んでしまったわけだから、儀堂は100億円の在処を本当に知らず、まんまと一香にはめられたということだ。
もちろんあの量の金品をすり替えることは一香1人では出来ないだろうが、ここでは100億円の在処を知っているであろう共犯者の存在は考えないものとして、考察を進めていく。(共犯者の存在はこの事象の考察に関係ないため)
100億円の在処を一香しか知り得ない中、あらぬ疑いを向けられている儀堂もしくは早瀬陸のどちらかが殺されてしまうという状況。
散々“W儀堂”を騙してきた一香ではあるが、さすがにこの状況を前に100億円の在処を自白する気になったと考えると辻褄が合う。
「私は“とある計画”の為に動いていた。だからやむを得ずあんたも騙していたけど、もう限界みたい。私が自白する。“クジラ”を捕まえてね、儀堂。」
一香はそんなことをコンテナの中、1分で儀堂に伝えたのではないだろうか。
それにも関わらず一香を見捨てられなかった儀堂は自らが罪を被ることを選んだ。
その選択が一香をあの表情にさせたのだろう。
儀堂が追う“クジラ”の正体とは?
この“クジラ”というワードは監察官の真北(伊藤英明)が発した言葉だ。
今から6年前、真北は儀堂に「次の総理ともいえる大物政治家に合六組織のお金が流れている証拠を掴んでくれ」と頼んでいた。
真北はその大物政治家を“クジラ”と揶揄していたが、おそらくこの大物政治家こそが第3話で合六が入っていった議員会館の一室に名前のあった“真北の父親:真北弥一”なのだろう。
そう、合六の裏には大物政治家の影が潜んでいるのだ。
その人物を炙り出し、糾弾することは儀堂だけでなく一香の目的でもあると考えれば……。
強大な敵を前には味方をも出し抜かなくてはいけない状況だったのも理解できる。
そして、儀堂亡き後に一香は“夏海殺しは一香である”ことと“合六の組織を乗っ取る”ことを儀堂にリブートした早瀬陸に伝えたが、これも一香の嘘ではないかと睨んでいる。
というのも、早瀬陸はどんなに自身や家族が危険な状況でも損得を考えずに目の前の人を助けてしまう性格だ。
今回も一香から「家族のもとに戻りたいなら絶対に来ないで」と連絡を受けたにも関わらず、儀堂や麻友のために早瀬陸は危険な現場へ向かった。
儀堂(今後は早瀬陸)も一香もクジラを追っているのであれば、もしもの時に一香に対する情でクジラを取り逃してしまいかねない。
そんな状況が来ることを見越して、一香は早瀬に恨みを買っておくことでいざとなった時も早瀬が一香を見捨てられるような言動をしたのではないだろうか。
要は夏海殺しは一香ではないということだ。
じゃあそれは誰なのか? 言葉で説明するには向いていない考察であるため、ぜひとも3月3日の夜に投稿予定の6969bの動画をご覧いただきたい。
第二章の舞台は“リブートから1ヶ月後”
いよいよ第二章に突入する「リブート」。
第6話時点ではリブートから6日しか経っていなかったが、第7話からは早瀬陸が儀堂にリブートしてから1ヶ月後が舞台だそうだ。
そもそもリブートしてからあんなにも沢山のことがあったのに、まだ6日間しか経っていないことに驚きだ。
人が一生で経験する波乱万丈のそれらを凝縮しても、あんなにも濃くて命からがらな6日間にはならないだろう。
……いやしかし、人の痛みは十人十色。
早瀬陸ほど波乱万丈ではないかもしれなくても、誰しもがそれぞれの人生の中で“一番”日々悩み苦しんで生きている。
顔を変えるくらいの痛みを感じる時もあるだろう。
拳銃を構えられているかのような緊迫した日々もあるだろう。
側から見たら「そんなこと……」と思うようなことも自分にとっては早瀬陸と同じ、またはそれ以上の苦しみなのだ。比べることはできない。
いくら顔を変えても、人は他人にはなれない。
自分は自分の人生を生きるしかない。
苦しみや痛みは誰しもが唯一無二のものを感じているはずなのだから、他人にはなれない分、他人の苦しみや痛みには寄り添える人でありたい。
顔を変えた早瀬陸も、他人である儀堂やその妻である麻友の悲しみに寄り添っていた。
人の痛みや悲しみに寄り添う姿こそ、人間の持っている最大の美しさだと私は思う。
人間は考えられる、話すことができる、聞くことができる。
だからこそ武器を置いて、話し合うべきなんだ。考えるべきなんだ。寄り添うべきなんだ。
どうかこの世界が血の流れない優しさに満ちた世界に再起動することを願っている。
••┈┈┈┈•• ドラマ情報 ••┈┈┈┈••
TBS 日曜劇場『リブート』( 毎週日曜夜9時~)
出演:鈴木亮平、戸田恵梨香、永瀬廉(King & Prince)、蒔田彩珠、中川大輔、藤澤涼架、与田祐希、上野鈴華、藤田ハル、矢崎晃、松山ケンイチ、野呂佳代、塚地武雅(ドランクドラゴン)、津田篤宏(ダイアン)、伊藤英明、山口紗弥加、池田鉄平、酒向芳、黒木メイサ、原田美枝子、北村有起哉
プロデューサー:東仲恵吾
協力プロデュース:國府美和
脚本:黒岩勉
演出:坪井敏雄、田中健太、元井桃
音楽: 大間々昴、木村秀彬
制作著作:TBS
主題歌:Mr.Children『Again』(TOY’S FACTORY)
著者:ケメ・ロジェ
イメージイラスト:サク
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