
日本代表メンバーが発表されるたびに「また代表にいるのか……」と思ってしまうのは、久保建英でも遠藤航でもない。
浅野拓磨である。
もうここまでゴリ推しされてしまうと、ついにこちらが根負けして「ああ、もういつものことだからしょうがないな。諦めよう」と思ってしまった。
そしてまたしても、ドイツ相手にちゃっかりとおいしいゴールを決めていたりする。
浅野が「持っている」という事実は悔しいが認めざるを得ない。なにが悔しいのかはよくわからないが「すごい」よりも「悔しい」気がするのも事実。
そのゴール場面の手前。久保くんがパスカットをしてカウンター独走状態に入ったとき、フィールド中央あたりには浅野がいた。
そばには、あのへんてこ走りでヒンシュクを買ったドイツDFリュディガーもいた。
W杯駆けっこ対決、再現なるか! と固唾を飲んだ。
しかし、浅野が全力疾走するやいなや、リュディガーは瞬時にあきらめた様子。必死で戻ろうともせず、仕方なく感満載でチンタラと走りやがったのである。がっかりした。
ライン際の副審の方が、久保くんに追いつこうと、浅野と同じくらいの猛スピードで必死に走っていたではないか。
「あの状況で相手は休んでて、自分は走っているいうところが、そういう結果につながっていると思う。ああいう積み重ねが絶対にW杯であったり、また大事な試合につながると思う」
と、試合後に浅野がしてやったりの気持ちよさそうなコメントを残しているあたりも歯痒い。
リュディガー、しっかりしてくれよ。またあのへんてこ走りで浅野と競ってくれるんじゃなかったのかよ。浅野を調子に乗らすんじゃないよ。まったくもう。
ドイツキラーとして頼りになるはずの浅野なのだが、どういうわけか素直に応援できない不思議。
いったい何だろうこの気持ちは。
その理由を考えてみると、シュートを外すことが他の選手に比べて多いから好きにはなれないのだろうか。
しかしそれは裏を返せば、外すほどシュートを多く打っているということである。シュートを多く打てるということは、シュートに至るまでの動きが良いということだ。
確率でいえば、多く打つほど外す数も多くなるが、入ることもある。たまに入ったそのシュートが大事な局面だったりするから、ラッキーボーイに見えてしまうのか。
使えそうで使えない、使えなさそうで使える。
浅野のことをもっとクリアに解明するためには、まだしばらくは代表での行動を注視しなくてはいけないので、また浅野を代表に招集してもらいたいものである。
これが突然呼ばれなくなると、それはそれで寂しいような気さえしてしまうのだ。
ドイツに4−1。トルコに4−2。欧州の実力国を相手に8得点。その前のエルサルバドルやペルーにも6−0、4−1なので、4試合で18点。すごいな。
ドイツのミュラーが「日本は世界のトップ10~15くらいに入っている」と日本人が喜ぶようなことを言ってくれていたが、あながちリップサービスとも思えないあたりが、すごい時代になったなと感慨深い。
しかし、そんなドイツは日本戦後監督が解任され、W杯準優勝のフランスに勝っていたりしたので、日本の立ち位置が余計に測りにくい。
どうか怪我だけはしないように。
息子を見守る母親のような気持ちで、日本代表を見守る次第なのです。
サムライブルー 酔いどれ観戦記

サッカー日本代表をミーハーに応援してもいいでしょ!?
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