
1月19日(月)
どういうわけだか今月は文庫の解説の締切が4本あるので(いや1本は昨年中に書き終えるともりだったのだ)、今日も今日とて地味に働く。
そんな午後3時、ピンポーンといつもの時間に郵便局がやって来た。……ピンポーン。いやでも、よく考えると全然「ピンポーン」じゃない。うちのドアフォン的なものを表す最適な擬音は何だろう。と、外から上がってくる配達の人を待つ間、どうでもいいことを考える。「フェンファーン」?「ファーハーン」?「フーンファーン」?
しかし、はっきり確定できないまま受け取ったのは、今まで見たことがない「郵便局」からの封筒だった。切手の位置には「通信事務郵便」の文字。その下には赤い「特定記録」のハンコ。しかも「速達」。封筒自体も太い赤ラインが入っていて、一目で「ただごとではない」「物々しい」感じが伝わってきた。
嫌な予感しかしない!
こんな仰々しい封筒がステキなお知らせなわけがない!
でも、「郵便局」からの封筒、というのがちょっと想像がつかない。
なになになにー? と思いつつ、早速開封してみたところ、ガッツリ「事故に遭いました」といった様子の無残に切り裂かれた出版社からの新刊が入った封筒と、「郵便物を損傷させちゃいました」という局からのお詫び状だった。
説明によると「機械を使用した仕分けを行った際、可動部に挟まり損傷致しました」ということらしい。幸いにも、入っていた本は、破損したとはいえ、読めないほど破れていたわけでもなかったので、そんなこともあるんだねぇ、と納得しかけたのだけれど。
「現状のままお受取いただく場合」でも「受取をご辞退される場合」でも、どちらにしても<同封の回答用紙に確認結果をご記入の上、返信用封筒でご返送>してくれと書いてあるのだ。
面倒くさい。めっちゃ面倒くさい!
なんで郵便物を事故られて破損したものを届けられた挙句、求められる返信用紙にあれこれ記入して、封筒にも必要事項を記入して、封をして歩いて郵便ポストか局へ出しに行くという労力を求められるのか。私が知ってるうちからいちばん近いポスト、歩いて7分はかかるし、その方向へ歩く「ついで」なんて皆無なんですけども。
いやもう、100歩譲って、ネットで手続きできるようにして欲しい。それだって手間ではあるけれど。殿様だな、と思う。ええと、民営化して何年経つんだっけ?
<最近の読書>下読み&解説モード継続中
『ワンダフル・ライフ』(丸山正樹/光文社¥1870)……事故で頚髄を損傷し、寝たきりの重度障碍者となった「妻」を自宅で介護している「わたし」。横柄な妻の動かぬ手足の代わりとなって働く日々の鬱屈から、展開していく物語が予想外で、ちょっとだけと読み始めたら3時間経ってしまった。なんというか主観と客観のバランスが良い。人生って、ほんとになー、と遠い目になる。

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結局だらしな日記

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