
いいふろの日(11月26日)に「温泉オタク会社員」こと永井千晴さん(@onsen_nagachi)の初めての本が発売になりました。その名も『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』! 訪れた温泉は約500湯。暇さえあればひとりで温泉を巡りまくっている永井さんによる温泉旅が100倍楽しくなる本書から、少しずつTIPSをご紹介していきます。旅には難儀な今日この頃ですが、読んでいるだけで温泉気分が味わえますよ~。
宿泊業界の用語のひとつ、「OTA」。オンライン・トラベル・エージェントの略で、ネット上のみで取引を行う旅行会社(サービス)を指します。つまりは、楽天トラベル、じゃらん、るるぶトラベル、Yahoo! トラベル、一休. com、Reluxなどです。海外旅行でいえば、Booking. comやExpediaなどなど。エリアや料金で検索でき、ポイントも貯まり、クチコミ評価で良し悪しがよくわかることから、私自身もよく使うサービスです。が、OTAを介して予約をした場合、宿は送客手数料(六~十数%ほど)を負担します。
だから、“直接予約”が一番宿に貢献できる予約方法なのです。公式サイトに予約機能があればそこから予約し、なければ電話で問い合わせます。ちょっと手間ですが、すべては「推し宿に課金したい」思いをかなえるため。送客手数料を計算すると、数百円から千いくらか円ですが、こういうのは気持ちであり、チリツモなので。ご指名の宿ならば、ぜひ直接予約してください。価格や宿泊プランなど、公式サイト独自のものを展開しているケースは少なくありません。公式サイト予約限定で「ワンドリンクサービス」「貸切風呂無料」といった特典をつけてくれる宿もあります。ぜひ見比べてみてください。
では、OTAを経由して予約するのはどういう場合か──「OTA経由で初めて知った宿を予約するとき」ですね。この温泉地に泊まりたいけれど、宿を詳しく知らないし、候補も手元にない……そんなときは、頼るほかありません。検索条件を絞ってみたら出てきたような「はじめまして」の宿は、OTAがなければ知り得なかった存在です。OTAは時に宿を苦しめますが、新しい出会いに貢献しているのもご存知の通り。OTAか直接予約かは、シチュエーションや想いの強さによって使い分けてよいと思います。
ちなみに私は、じゃらんまたは一休. comを主に利用しています。リクルートポイント、Tポイント、バンザイ。使うOTAはある程度絞らなければ、あまり恩恵を受けられません。レンタカーや航空券手配なども合わせてできるOTAだと、ポイントも貯まりやすいので重宝します。
後述する「温泉旅行の最大の敵、交通費をなるべく抑えるために」にも詳しく書いていますが、クレジットカードの特典にあるOTAで予約すると、さらにお得になる場合もあります。手元のカードの特典を把握していないのであれば、これを機にぜひ確認してみてください。予約だけでなく、旅行保険が元からついていたり、割安に保険契約できたりするカードもたくさんあります。
さまざまな手段を持ちつつ、自分にとって「お金を払って応援したい」宿泊なのか、「お得に泊まりたい」宿泊なのかを見極めていくと、心地よく温泉旅行を過ごせるはずです。OTAは悪ではありません。有効活用していきましょう。