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勝手に!裏ゲーテ 街場の旨いメシとBar

2020.02.14 公開 ツイート

#1

ご近所の町中華、「たまごカレーごはん」で昇天 相場英雄

〔撮影:著者〕

私はしがない作家だ。暗くて重い作品ばかり書いているため、世間では社会派と呼ばれる機会が多い。しかしこのレッテル、はっきり言って迷惑だ。私は自他共に認める大酒飲み。おまけに問題意識が低く、日々雑に生きている。サスティナビリティってなんのこと、なオッサンだ。

腕時計はいつもチープカシオ(まれにフランク三浦=断じてフランク・ミュラーではない)、スーツはここ何年も袖を通していない。最近は襟のついたシャツを着ることさえ億劫だ。別荘やクルーザーとも無縁で、美人秘書などいるわけがない。G舎の某看板雑誌「ゲーテ」のコンセプトとは対極にいる中年男だ。

さえない作家がなぜ連載を始めたのか。普段飲み食いする街場の小さなお店がG舎はじめ、他の出版社、映像関係者に極めて評判が良く、これを取り上げたいと考えたからだ。

昨年末、G舎の担当編集さんの昇進祝いを開催したときのこと。酔っぱらった私が「勝手に裏ゲーテ的なエッセイやりたい」と提案したところ、本欄の担当さんが即断でゴーサインを出した。K社長に怒られるかもしれないと伝えたところ、「社長は懐の深い男」(アイバ担当のN編集長)との回答をいただき、こうして駄文が日の目を見ることができたわけだ。

味は抜群、しかも雰囲気はユルい。要するに、肩肘張らず、ダラダラと飲み食いできる、絶滅危惧種となりつつある街場のお店をぜひ知ってもらいたい。

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勝手に!裏ゲーテ 街場の旨いメシとBar

食い意地と物欲は右に出るものがいない作家・相場英雄が教える、とっておきの街場メシ&気取らないのに光るBar。高いカネを出さずとも世の中に旨いものはある!

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相場英雄

1967年新潟県生まれ。元時事通信社記者。主な著書に『震える牛』(小学館文庫)、『血の轍』、『KID』(ともに幻冬舎文庫)、『トップリーグ』  『トップリーグ2/アフターアワーズ』(ともにハルキ文庫)。近著は『血の雫』(幻冬舎文庫)、『レッドネック』(ハルキ文庫)、『マンモスの抜け殻』(文藝春秋)、『覇王の轍』(小学館)、『心眼』(実業之日本社)、『サドンデス』(幻冬舎)、『イグジット』(小学館文庫)『ゼロ打ち』(角川春樹事務所、2月下旬発売)。

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