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勝手に!裏ゲーテ 街場の旨いメシとBar

2020.03.18 更新 ツイート

#2

「前割り」の脅威。飲み過ぎに注意しましょう=裏恵比寿の危険店相場英雄

〔撮影:著者〕

私はしがない作家で自他共に認める大酒飲み。おまけに問題意識が低く、日々雑に生きている。そんな私が愛してやまないお店を紹介する連載第二回である。

商売柄、出版社やテレビ局、あるいは映像制作会社の面々と打ち合わせや顔合わせと称して食事をする機会が多い。

ただ一つ困るのが、お洒落なレストランや割烹の類いが会食の場となることだ。白金や中目黒、銀座に青山。街場の庶民的なお店が好きな私にとって、こうした場所は苦痛以外なにものでもない。
 

さて今回のお店は、都内でもオシャンなエリアとして知られる恵比寿にある。同駅周辺には、デート指南で有名なあの月刊誌、若い女子をエスコートしたいおじさん御用達の媒体オススメ店がいくつもある。だが、捻くれ者の私がそんな場所にいくわけがない。なにが嫌かって、その手のお店にいくとこんな輩が多いからだ。

〈このお店で女性連れて飯食う俺ってイケてない? 〉〈素敵なおじさまがエスコートしてくれて嬉しい! 〉……どちらもインスタグラムで映えること間違いなし。だが、店の雰囲気やオシャンな内外装に飲まれ、フワフワしている連中が多い。

 

 

そうした輩が絶対に来店しないのが今回のお店。同駅から徒歩二、三分の場所だが、分かりづらい立地のため、メディアに踊らされた人たちはゼロ。しかし、常連さんたちはモデルさんや映画監督など、ホンモノの業界人たち(含む売れない作家)。若き店主が供す九州料理、そしてレア物の薩摩焼酎に吸い寄せられた真性の飲兵衛ばかりなので、捻くれ者も落ち着くという寸法だ。

実は本稿のためプラスの担当Sさん、そしてG舎文芸担当のK局長(ともに女性)と来店した。お目当ては目の前で調理してくれるさつま揚げや、黒豚、地鶏料理だ。本場薩摩の味を非オシャン、映えない店で味わう幸せたるや。寒い冬場は、黒豚のキムチ鍋も絶品だ。

G舎のお二方(酒豪)も料理に舌鼓を打ち、名物の飲み物へとシフトした。名物とは、前割りだ。レアな芋焼酎をあらかじめ水で割り、一日、あるいは数日寝かせたもので、クセの強い芋焼酎がまろやかに味変し、スイスイ飲める。当然、薩摩料理とのマリアージュは最高で、その後は前割りがさらに進むというサイクルになる。

取材当日、私は乾杯の段階で二人に注意喚起した。前割りはとてつもなく飲みやすいが、確実に膝が抜ける……。

打ち合わせを始めて約二時間後のこと。酒豪担当Sさんに異変が発生した。店の在庫が怪しくなるほどの飲んだ反動で、寝落ち寸前の状態になったのだ。恐るべし、前割り。飲み過ぎ注意である。

今回もお店情報は載せない。本文中にヒントをちりばめたので、自分で検索していただきたい。
 

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食い意地と物欲は右に出るものがいない作家・相場英雄が教える、とっておきの街場メシ&気取らないのに光るBar。高いカネを出さずとも世の中に旨いものはある!

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相場英雄

1967年新潟県生まれ。元時事通信社記者。主な著書に『震える牛』(小学館文庫)、『血の轍』『KID』(幻冬舎文庫、幻冬舎)、『トップリーグ』  『トップリーグ2/アフターアワーズ』(ともにハルキ文庫)。日経ビジネスで『Exit(イグジット)』連載中。

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