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勝手に!裏ゲーテ 街場の旨いメシとBar

2023.10.18 公開 ポスト

#43

熱狂の著者営業 関西プロモ食い倒れ編相場英雄

[使用機材]FujifilmX100V,Sony RX100M6

今年九月中旬、私は東京と京都祇園を舞台にした最新ミステリー長編『サドンデス』(幻冬舎)を上梓した。

出版を機に、著者営業(詳しくは当欄第三七回を参照されたい)のため、大阪と京都へと向かった。先ほど触れたが、本編の大部分で京都を扱っているため、関西の書店さんにて〈ご当地モノ〉枠で店頭に展示、売り上げを立てていただこうという狙いだ(燃える商魂)。

今回当欄で拙著を取り上げたのは、売り上げのピッチがやや落ち着いてきているため、営業面でのカンフル剤を露骨に狙っている。その点をあらかじめお断りしておく(買っていただけると嬉しい)。

今年は記録的な熱波だった。九月中旬の関西も残暑が酷く、担当編集さんとともに滝汗をかきながら関西の有力な書店さん一〇軒を訪問させていただいた。酷暑の中、ひたすら移動。私は勝手に熱狂営業と名付けた(G舎K社長が大好きな言葉のパクり)。

関西での著者営業は四年ぶりにも関わらず、書店員さんたちは暖かく迎えてくださった。お客様へのご挨拶用の色紙を書き、サイン本まで作らせていただいた(サイン本は返品不可で、書店さんにとってはリスク大)。

書店さんにて、サイン本製作。ありがとうございます。
文芸書コーナーの一等地。ご展開多謝!

さて前置きが長くなった。著者営業の合間に、口の卑しい私は食べまくった。プロモが主目的だったことは言うまでもないが、担当さん曰く〈食い倒れツアー〉のようになったのも事実。

大阪での楽しみの一つは、スパイスが効いたカレー。一〇年前初めて食して以来、書店さんが数多く集まる梅田の地下街に赴くと必ず足を向ける。ちなみにこのお店は東京にも支店があるが、なぜか梅田で食べると格段にうまいのだ(完全なる個人の感想です)。

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食い意地と物欲は右に出るものがいない作家・相場英雄が教える、とっておきの街場メシ&気取らないのに光るBar。高いカネを出さずとも世の中に旨いものはある!

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相場英雄

1967年新潟県生まれ。元時事通信社記者。主な著書に『震える牛』(小学館文庫)、『血の轍』、『KID』(ともに幻冬舎文庫)、『トップリーグ』  『トップリーグ2/アフターアワーズ』(ともにハルキ文庫)。近著は『血の雫』(幻冬舎文庫)、『レッドネック』(ハルキ文庫)、『マンモスの抜け殻』(文藝春秋)、『覇王の轍』(小学館)、『心眼』(実業之日本社)、『サドンデス』(幻冬舎)、『イグジット』(小学館文庫)『ゼロ打ち』(角川春樹事務)、『マンモスの抜け殻』(文春文庫)。『フェイク・フィクサー』(小学館ストーリーボックス連載中)、『ブラックスワン』(小説幻冬連載中)。

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