1. Home
  2. 生き方
  3. 眩しがりやが見た光
  4. 糖分 of LOVE

眩しがりやが見た光

2018.08.30 更新

糖分 of LOVEマヒトゥ・ザ・ピーポー

脳にとって糖分は大切。受験の頃、牛乳瓶の底のようなメガネをかけたガリ勉の奴がそう言いながら、学校でずっとクッキー食べてて、黒い学ランの上にはその粉クズが散らばり、不潔な印象をムント振りまいていた。やっぱしそいつはデブだったし、何より悲しいのは大して成績も良くなかったことだ。

努力は人を裏切るなあとその粉クズを見て思っていたが、今にして思えば、ただ精神的デブであったというだけであって、糖分をないがしろにするのを決定づけるにはサンプル不足なのではないかと思う。余談中の余談だが、そのデブは今、名古屋でデパートの婦人服を売っているらしい。きっとやつのズボンのふくらはぎには今もクッキーのカスが散らばっているはずだ。

睡眠もうまくいかず、ただ夏の陽は脳をぼやかし、ゾンビのように高円寺を彷徨う。千鳥足というわけではないが、風が吹けば揺れるほどにおぼつかない足取り、蜃気楼がうっすらと見える。

一つ打ち合わせを喫茶店にて終えたわたしの足はその日、四谷のとあるお店に向かっていた。

ここから先は会員限定のコンテンツです

無料!
今すぐ会員登録して続きを読む
会員の方はログインして続きをお楽しみください ログイン

幻冬舎plusでできること

  • 日々更新する多彩な連載が読める!

    日々更新する
    多彩な連載が読める!

  • 専用アプリなしで電子書籍が読める!

    専用アプリなしで
    電子書籍が読める!

  • おトクなポイントが貯まる・使える!

    おトクなポイントが
    貯まる・使える!

  • 会員限定イベントに参加できる!

    会員限定イベントに
    参加できる!

  • プレゼント抽選に応募できる!

    プレゼント抽選に
    応募できる!

無料!
会員登録はこちらから
無料会員特典について詳しくはこちら
PAGETOP