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衰えません、死ぬまでは。

2026.09.21 公開 ポスト

宮田珠己さんと大平一枝さんの対談が楽しみ!

加齢にまつわる“気分”の違い、思わず語りたくなるのはなぜ!?宮田珠己

歳を重ねて、あれ? こんなはずじゃ……と思うことって、誰にでもありますよね。

宮田珠己さんも、新刊『衰えません、死ぬまでは。』の中で、

内臓脂肪が変に増えてる、とか、坂道が怖くなった、とか、何もない道で転ぶとか、ダッシュができなくなった、とか、とか、書いています。

加齢に抗おうと思うのは、きっと多くの人が思うのと同じで、宮田さんは、筋トレに挑むわけですが、そうそううまくいかず、「くよくよ」しがち。

 

一方、宮田さんと同じ年齢の大平一枝さん。

先日、NHKのあさイチ!に出演されていましたが、朗らかであたたかく、まさにみんなを照らしてくれる「陽」の印象。

大平さんのエッセイ『ある日、逗子へアジフライを食べに』でも、気ままな大人旅を読ませてくれます。

 

この二人の組み合わせで、9月30日に対談が開催されるのですが(@下北沢B&B)、どんな展開になるのでしょう!

ちょっと想像がつきません。

 

というのも、『衰えません、死ぬまでは。』の書評を書いてくださったエッセイストのphaさんや、対談をしてくださったスズキナオさんは、宮田さんのくよくよ系に共感し、ご自分を重ねていました。

 

phaさんの書評、読み応え抜群なので、ぜひコチラから読んでいただきたいのですが、一部抜粋させていただきます。

 

宮田さんは言う。還暦になったからと言って、特に人格は成熟しない、外側が老けただけで、中身は30歳くらいとあまり何も変わっていない、と。根本的な人間性は年齢を重ねても特に変わらないのだ。

今僕は47歳なのだけど、まさに同じようなことを思っていた。若い頃とあんまり中身は変わってないな、と。この調子で行くと60歳になってもあまり変わらないんだろうな、と想像をしていたけど、やっぱりそうなんだな。

宮田さんによると、50代60代の男性は、みんなうっすらと凹んでいて、土台が鬱らしい。

 

とこんな感じ。なるほど、男女の差というものも、あるような気がします。

実際、phaさんと宮田さんには、世代の違いこそあれど、共通するものを感じられます。こんな感じで…→

 

僕は2年前に『パーティーが終わって、中年が始まる』という本を出したのだけど、この本は40代の前半、青年から中年に移行する時期の戸惑いや喪失感を書いたものだった。

そしてこの『衰えません、死ぬまでは』は、その15年ほど先の、中年から老年へ移行する時期のことを書いたものだ。宮田さんが諦めと受け入れを繰り返しながら、60代という新しいステージに慣れていく様子が描かれている。

どうやら人生の変化は15年くらいごとにやってくるらしい。

 

また、スズキナオさんとの対談は、盛り上がりに盛り上がったので全4回で展開しているのですが(第1回第2回第3回第4回はコチラ)

こんな調子なんです。

宮田このロボで、行けるところまで行くしかないのだ。』を読み始めた時には、自分とはトーンも違うし、見てるものも違うのかなと思ったら、読んでるうちに、全然スタイルは違うんだけど、結構同じようなこと考えてるんだなと思って。

スズキ  そうですね。でも、宮田さんの『衰えません、死ぬまでは。』を読むと、例えば体力のことでも、自分は47歳なんですけど、まだまだ今の段階では甘いんだなと。宮田さんは衰えが崖のように来ていると書いていらして、自分が感じてるのは、まだ崖に比べたら小さな段差みたいなものなのかなって。体力の衰えは感じてるんですけど、もっと、そんなもんじゃない世界があるのかなって、拝読して思いました。

やはりどこか共通する”におい”を感じます。

ちなみに、すでに還暦を超えた先輩、中野徹先生は、生命科学者の観点から

40代の半ばでも、還暦と同じように体力が崖のように落ちたという。これは宮田氏に限ったことではなくて、医学的なエビデンスがある。2024年にネイチャー・エイジング誌に、老化は連続的に進むものではなく、44歳前後と60歳前後に大きな変化が見られるということが報告されているのだ。

と解説してくださり、

「わかっていてもできない」という第15話は、誰にでも当てはまりそうだ。日々、生きていれば加齢は着実に進み、還暦だって当然やってくる。けれど、ほとんどの人は手をこまねいているだけで、特段に何もしないのではないか。それは決して望ましいことではない。

そういった意味で、この本は教訓に満ち満ちている(ような気がする)。まぁ、言ってはなんだが、かなりの部分は、思わず「こんなことになったらあかんのとちゃうんか」と呟いてしまいたくなるエピソードなのではあるけれど、それもまたよし。

と、温かい目で“許して”くれています。(中野先生の書評はコチラから)

 

こんなふうに、ついつい「温かい目」で見守ってさしあげたくなってしまう宮田さん。

一方で、小さなことは気にせず、自分の世界をぐんぐん進んでいける大平さん。

おふたりの対談がどこまで膨らんでいくのか、楽しみでしかありません。

 

宮田さんとしては、自分と“真逆”の大平さんに興味津々なわけで、ぜひとも対談したいとたっての希望で、実現となりました。

そんな宮田さんの心境は、こちらのnoteにも書かれているのですが…

気がつけば映画もシニア料金ですよ。そりゃ、そこはありがたいですが、じゃあ40歳とどっちがいいかって言ったら40歳のほうがいいに決まってるし、30歳ならもっといい。

ところが大平一枝さんは、同年齢なのに、ちっとも凹んでないというではないですか。噂によると、めちゃめちゃ楽しいとか言ってるらしいです。ほんまかいな、と思うじゃないですか。敵の回し者なんじゃないかと。いや、敵って何かわからないけども、怪しい。

何もない平坦な道でつまづいたり、階段とかうっかりすると転げ落ちそうなのに、いったい何が楽しいのか。そのへんを聞いてみたいです。

宮田さんでなくても、このお二人の話は聞いてみたい!

ぜひお越しください! オンライン参加もあります。

日時:2026/09/30 Wed 19:30-

宮田珠己×大平一枝「“くよくよ派”と“まだまだ派”が語る、加齢と体の関係」『衰えません、死ぬまでは。』(幻冬舎)刊行記念

ご参加はこちら B&Bのサイトからぜひ!

 

関連書籍

宮田珠己『衰えません、死ぬまでは。』

めでたく還暦を迎え、まじめに老化と向き合おうと一念発起! ……したものの。 自分でやろうと決めた筋トレも、始めてみれば愚痴ばかり。毎朝の”バター滲み滲みパン”も、やめられない。 怠け者作家が、老化にささやかな反抗を続ける日々を綴るエッセイ。

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衰えません、死ぬまでは。

旅好きで世界中、日本中をてくてく歩いてきた還暦前の中年(もと陸上部!)が、老いを感じ、なんだか「運気」も下がっている気がして、悶々。
いざ、まじめに老化と向き合おうと一念発起!……したものの、自分でやろうと決めた筋トレも、始めてみれば愚痴ばかり。毎朝の”バターしみしみパン”もやめられない。
はたして、「老い」と戦えるのか?「運気」は上がるのか?
怠け者作家が、老化にささやかな反抗を続ける日々を綴るエッセイ。

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宮田珠己

1995年に『旅の理不尽~アジア悶絶篇』を自費出版しデビュー。以来、紀行エッセイを中心に、日常エッセイ、書評、小説なども執筆。『東南アジア四次元日記』で 第3回 酒飲み書店員大賞、『ニッポン47都道府県正直観光案内』で第14回エキナカ書店大賞を受賞。他にも『ときどき意味もなくずんずん歩く』『いい感じの石ころを拾いに』『だいたい四国八十八ヶ所』『明日ロト7が私を救う』『路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅』などエッセイ多数。小説に、東洋奇譚をもとにした『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』がある。2作目の小説『そして少女は加速する』で、青春小説に挑戦。賞賛を集めている。
(撮影:干田哲平)

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