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惑星シベルのグッド・犬・ハンティング

2021.05.09 更新 ツイート

シリア難民と一緒に隠される犬。『希望のかなた』 惑星シベル

映画と犬好きの漫画家・惑星シベルによる、映画に出てくるグッドな犬(略して"グッ犬")をレビューするコミック・エッセイ!

*   *   *

こんにちは、惑星シベルです!

本日の作品は~! フィンランドを代表する名匠、アキ・カウリスマキ監督作品『希望のかなた』です!

2017年の第67回ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した作品だそうで……!

 

内戦が激化する故郷シリアを逃れヘルシンキに流れ着いた青年を中心とするヒューマンドラマ……という感じでしょうか。

わたしはこの映画を存じ上げなかったのですが、犬が出てきそうな予感を抱き見てみました……。

そしたら!!! とんでもないグッ犬に出会ってしまいました!!! いや~、いいハントをしてしまった……。

本日のグッ犬は~!!!「コイスティネン」です! やはりこれはフィンランド的なお名前なんですかね?!

コイスティネン 、活躍はとくにしないのですが、登場時の打撃が半端じゃあないです!!!

なんなんですか?! 可愛すぎます……これまた惑シベのド好みのルックスで……。

レストランの従業員がオーナーに隠して厨房の隅で飼っている犬なのですが、まさかのグッ犬の登場でウケました。

オーナーが厨房に入って来た時に従業員が背に何かを隠していて、オーナーは不思議に思い詰め寄ると……その後ろに、信じられないくらい可愛いお顔をした犬が黙ってこちら見ているんですよ。。。

その座り姿の前足がまたガニ股で!!! それが可愛すぎて!!! 毛がぱやぱやしていて耳も大きくて……見た目の愛おしさバランスが完璧です!!!

登場したとき惑シベは口に手を当ててしまいましたよ……大きい声が出そうになったので(実際に出したかもしれません)。

見たことがない犬で……犬種が全くわかりません。ちょっとジャックラッセル・テリアっぽさはあります。模様とか毛の感じとか……! でも違うと思います。

 

もちろん、オーナーに「明日までに捨ててこい」と言われてしまい……その後しばらく出ないのでどうなったのかわからず、捨てられてしまったのだろうか……と心配になるのですが。

その後、国の行政局が店内をチェックしに突然訪問するんです。従業員はバタバタと店のいろんなものを隠したり捨てたり……!

主人公のカーリドその店で働き、世話になっているのですがパスポートもないため女子トイレに隠されます。

そして従業員が颯爽と厨房からコイスティネンを抱いて出て来ます。……え?

いるじゃん!!!!!! やったー!! いるじゃんコイスティネン!!!!

そしてカーリドに抱かれ、一緒に隠れます。これがなんと見つからずに終わる! すごい。ガバガバな行政局

無事に事を終え、一息つくオーナーと従業員。忘れられてるカーリドたち。

かなり忘れられた末、コイスティネンを抱いて出て来たカーリドが、

「賢い犬だ。アラビア語を教えたら改宗した。仏教より面白そうだって。明日にでもブダペストを包囲しにいくぞ。」

と言います。

え?!?! 隠れている間にコイスティネンとそんな会話を……?! すごくイイですね……。

ここのコイスティネン、眠そうでめちゃくちゃ可愛いです。終始、大人しいコイスティネン。

ジョークだとしてもカーリドのこのセリフから読み取れる情勢があるので、存在としてはかなり必要でしたねコイスティネン……!

やはり犬が出てくるシーンに無駄はないなと改めて実感した次第であります。

 

それにしても、やはりルックスの可愛さインパクトがものすごいので……絶対に目の当たりにして欲しいグッ犬です!!!

本日の犬《コイスティネン》のグッド・犬・ポイント

ガニ股な座り姿。
お顔の模様の綺麗なブラウン。
おっとりしたつぶらな瞳、そして眼差し……!!!

『希望のかなた』

内戦が激化する故郷シリアを逃れた青年カーリドは、生き別れた妹を探して、偶然にも北欧フィンランドの首都ヘルシンキに流れつく。空爆で全てを失くした今、彼の唯一の望みは妹を見つけだすこと。ヨーロッパを悩ます難民危機のあおりか、この街でも差別や暴力にさらされるカーリドだったが、レストランオーナーのヴィクストロムは彼に救いの手をさしのべ、自身のレストランへカーリドを雇い入れる。そんなヴィクストロムもまた、行きづまった過去を捨て、人生をやり直そうとしていた。それぞれの未来を探すふたりはやがて“家族”となり、彼らの人生には希望の光がさし始める……。

関連書籍

惑星シベル『惑星シベルのグッド・犬・ハンティング 映画に出てくる犬だけレビュー』

★★★この連載が書籍になりました★★★ 犬なくして映画は語れない! 映画と犬好きの漫画家 惑星シベルが、映画に出てきた“犬”だけをレビュー。 『ウォレスとグルミット』など犬が主役の映画はもちろん、『ロッキー』の愛犬バッカス、『マスク』の相棒マイロ、さらにはワンシーンだけしか出てきていない犬や、主人公を窮地に追い込む犬でさえ愛でてしまう、犬への偏愛が詰まったコミックエッセイ。 幻冬舎plusの連載『惑星シベルのグッド・犬・ハンティング』で公開された記事13本に、2本の書き下ろしや描き下ろしイラスト「グッド・犬・チェキ」を加えて再編集した、映画フリーク&犬フリーク必携の1冊。

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惑星シベルのグッド・犬・ハンティング

はじめまして!惑星シベルです!
映画と犬が好きと公言していたら、このような素敵な連載が始まりました〜!ヤッタ〜!
新しい映画から古い映画まで、ジャンル問わず、ゆるく激しく(?)出てきた犬を追いかけていきますので、見てやってくださいね。トイレとかで。
まだその映画を見ていない人に気を使いつつも基本的にネタバレはします〜!(するんかい)

書籍化のため、連載の一部は公開を終了させていただきました

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惑星シベル

生まれも育ちも北海道。2018年「月刊!スピリッツ」(小学館)にて漫画家デビュー。10年間、東京で楽しい日々を過ごしたのち、北国へ舞い戻り大人しくない犬と大人しく暮らしている。

今後の活動はTwitter @waku_sibe にて。

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