2026年8月9日
前にエッセイで、「羽田空港のカフェは、仕事がはかどる」と書いたことがあった。そのあと、「わかる。実は私も羽田に行ってます」「実は僕も!」と、数人から連絡をもらった。
その中に、筋金入りの羽田空港カフェ愛好家がいた。株式会社コセイの社長、山内さんだ。
山内さんは、仕事が終わった夜、奥さんと車で羽田空港まで行き、コーヒーを飲んで帰ってくるのだという。山内さん曰く、「車で三十分もかからないよ」と。
夜の空港で、飛行機の発着をぼんやり眺めながら飲むコーヒーは、心が落ち着くらしい。
昨夜も、山内さんからLINEが届いた。
「土曜は、羽田第3ターミナルのモスバーガーが、オールナイトで営業してますよ」
そこには、夜の空港の写真と、カフェオレの写真が添えられていた。
***
空港という場所は、みんなそれぞれの目的地へ向かう途中にいる。人の気配は絶えないのに、不思議と誰も他人を見ていない。だからなのか、やけに仕事に集中できる。
いまでもときどき羽田空港のカフェなどで仕事をすることがある。
***
ディズニーランドの年間パスポートを持っていて、ふと時間ができると、ひとりでディズニーランドへ行き、仕事をしているデザイナーの男性を知っている。
最初に聞いたときは驚いたが、本人は「ディズニーランドは、みんなそれぞれ自分のことで忙しいから、ちょうどいいんだ」と言っていた。羽田空港と理論は一緒かもしれない。
***
昨日、イマイチだったタンメン屋に行列ができていた。被害が拡大している……。
***
今日は、池尻大橋のタイ料理屋に入って、激しく後悔した。
店員は、こちらが注文した「トムヤムクンラーメンセット」を厨房に伝える前に、常連客との雑談を始めてしまった。しばらく放っておかれ、「あれ? 注文通ってるよね?」と少し不安になる。ようやく運ばれてきたトムヤムクンラーメンは、麺が伸びすぎで、スープはやけに甘かった。お腹をペコペコにして店に入ったのに、半分近く残してしまった。
連日の失態。悔しい。
***
世の中がお盆休みだということを、今日の夕方まで忘れていた。やけにメールが返ってこないと思っていた。休もう。必死に原稿を言い訳と一緒に送っている場合じゃない。
***
古本屋で「東野圭吾さん追悼フェア」と、小さいワゴンで、小さく追悼をしていた。
文庫『禁断の魔術』を買った。今日から風呂で読みはじめるつもり。
あなたとわたしの生存確認日記

今日も無事でしたか? 燃え殻さんが毎日配信するレター「底なし日記」より、週に一度一日分を転載します。
(アイコンイラスト:大橋裕之)
- バックナンバー
-
- 羽田第3ターミナルのモスバーガー(8月9...
- 片岡鶴太郎さんの言葉(8月3日)― そろ...
- 「ChatGPT」という親友(7月24日...
- 写真撮影のため、朝から静岡沼津へ(7月1...
- 新宿三丁目『スパゲティー nokishi...
- 紆余曲折にも程があるほどに曲折(7月2日...
- ソプラノ声のまたね!(6月24日)―『初...
- 不思議な仕事に就いている(6月15日)―...
- 「どこの炒飯が一番美味いか?」(6月7日...
- NEWノートパソコンの行方(6月3日)―...
- 『どんな人生にも名ゼリフはある』(5月2...
- 都会派になりたい(5月19日)― 太田胃...
- 高級ホテルのロビーで流れるリラックスジャ...
- レモンスカッシュ日和(5月7日)― 舘ひ...
- あんたはだいじょうぶ(4月28日)―三週...
- 長野県『上田映劇』で『トニー滝谷』を鑑賞...
- 手土産はなにを持って行けばいいのか?(4...
- 肌感が合う作家(4月4日)―真剣にショー...
- 牛乳パンの価格も上がった(3月26日)―...
- 『男の料理』ですら人は揉める(3月21日...
- もっと見る










