2026年5月11日
何気に通りすぎるだけで、降りたことのない駅でふと降りて、初めて入るモスバーガーで原稿作業の一日だった。
***
Googleマップなどで、ドトールやモスバーガーなどのチェーン店にレビューを書き込んでいる人がずっと謎だった。どこも一緒じゃないか! と思っていた。謎だ、というエッセイすら書いたことがあった。
でも今日ふと降りた駅の周りで、作業ができそうな場所を探そうとして、いくつかレビューを読むと、「どこのモスバーガーより清潔だと思います!」「サラリーマン客少なめ。静かに読書できます」など、その土地特有のお役立ち情報がバンバン出てきた。
そのレビューを信じて来店すると、本当にいままで入ったどのモスバーガーよりも清潔なモスバーガーだった。

「最近、音楽なに聴いてるんですか?」と、とある仕事のアンケート中に訊かれ、いくつか差し障りないのない例を挙げたが、本当は『高級ホテルのロビーで流れるリラックスジャズピアノ』しか、ほぼ聴いてない。いろいろ試したが、一番仕事が捗る気がする。さらに寝るときにもちょうどいい。しかし口するにはダサすぎる。人生はうまくいかない。
ちなみに、『高級スパ音楽 リゾートホテルリラクゼーションサウンド』も良い。風呂に入っているときに(なんらかの防水をして)小さく流すのがおすすめ。イヤフォンをして、風呂を暗くして入るのが至高(全然防水できてないが……)。
***
最近、東京、横浜でも郊外だと、ビジネスホテルの値段が一時期より下がってきた感じがする。
たまに降りたことのない駅で降りて、泊まるところと食事処だけ調べて、あとはぼんやりすごすのがおすすめ。平日、家に帰らず、都内の(上野、湯島、蔵前あたりが多かった)ビジネスホテルに泊まって仕事しつつ、銭湯に行ったり、立ち飲み屋に行ったりすることがたまにあった。自分いとっては、なによりストレス解消になった。そのとき見つけた洋食屋には、いまでもたまに行くことがある。喫茶店もいくつかそれで行きつけができた。
***
高校の同級生とは誰もとも繋がっていない。……が、ひょんなことからSNSで、同級生のひとりが亡くなっていたことを昨夜知ってしまった。正直知ったからって、なにかするわけでもないし、なにもできないのだが、そういうことがポツポツ増えてくるんだろうなあ、と思った。
亡くなった彼は、動物の絵を描くのがとても上手い人だった。学校をサボって、多摩川の土手で絵を描いていたところを先生に見つかり、こっぴどく叱られた、ということを、放課後の食堂でなぜか自分にだけ教えてくれたことがあった。もっと話せばよかった。
あなたとわたしの生存確認日記

今日も無事でしたか? 燃え殻さんが毎日配信するレター「底なし日記」より、週に一度一日分を転載します。
(アイコンイラスト:大橋裕之)
- バックナンバー
-
- 高級ホテルのロビーで流れるリラックスジャ...
- レモンスカッシュ日和(5月7日)― 舘ひ...
- あんたはだいじょうぶ(4月28日)―三週...
- 長野県『上田映劇』で『トニー滝谷』を鑑賞...
- 手土産はなにを持って行けばいいのか?(4...
- 肌感が合う作家(4月4日)―真剣にショー...
- 牛乳パンの価格も上がった(3月26日)―...
- 『男の料理』ですら人は揉める(3月21日...
- 富士山の見えるお寺で(3月14日)―母の...
- 渋谷は永遠に工事中だ(3月4日)―X軽く...
- 着たいと思った服を着て、食べたいと思った...
- 流れ流れて、いまは弘前(2月23日)―ま...
- 人は腰が痛くないから暴言が吐ける(2月1...
- 真正面から全部で悲しい、までにはちょっと...
- また明日(1月30日)―本当におつかれさ...
- 「誰の言葉ですか?」(1月25日)―単行...
- 手帳水没、予定粉砕(1月14日)―ノート...
- ベッドで寝よう。一旦寝よう(1月4日)―...
- チワワ大脱走(1月1日)―メルマガ登録し...










