赤ちゃんに「これ何色?」と聞いても、うまく答えられない時期があります。
でも実は、その頃の赤ちゃんでも、色の違いをしっかり見分けていることが最近の研究でわかっています。
では、言葉がないのに、赤ちゃんはどうやって色を区別しているのでしょうか?
今回はそのしくみを、視覚発達研究の視点から紐解いていきます。
* * *
今回は色を見る脳の話ですが、その前に言葉について考えてみます。
赤ちゃんの独特な世界観については、これまでもお話ししてきました。この不思議さを作り出す原因のひとつに、赤ちゃんが言葉を持たないことがあるでしょう。言葉の発達の節目は生後半年と1歳半にありますが、それまでの“言葉を持たない世界”がどんなものかを想像するのは興味深いことですよね。
そこで質問です。
質問その1 赤ちゃんが最初に発する言葉は、なんでしょうか?
質問その2 赤ちゃんが最初に理解できる言葉は、なんでしょうか?
人それぞれだろうと思われるかもしれません。しかしNTTコミュニケーション科学基礎研究所が、日本の赤ちゃんを対象にした大規模な調査を行ったところ、共通性が見つかりました。
NTTの調査の結果、赤ちゃんが言葉を理解するのは生後半年頃からで、その言葉は「自分の名」と、「バイバイ」「おいで」「まんま」「ママ」でした。一方で赤ちゃんが発する言葉は少し遅れて1歳半くらいで、「ばー」「まんま」「わんわん」「ママ」でした。いずれも、身近にふれる言葉から学習する傾向があることがわかります。
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