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住所不定 「映画」と「踊り」を探して

2020.08.18 公開 ポスト

江戸時代から続く長野の地芝居<大鹿歌舞伎>が中止になったその先に太田信吾(映画監督・演出家・劇作家・俳優)

台詞を唱えながら踊りの記憶が蘇る

長野に四月の中旬に移住して約1ヶ月半。ボクは長い台詞を自分のものにするために格闘していた。大抵、昼下がりに「長野オリンピック記念公園」の外周をぐるぐると巡りながら台詞を唱えていたが、六月に入り、日差しも気温も日に日に強くなり、どうも日中には熱中症になる恐れもあるくらいのすでに「夏」だ。

まだ台詞が覚えられていない段階であれば、<覚えるまで帰らない>というルールに従い、ひたすらに台本を手に散歩を続けていたが、この頃になると既にもうセリフは大抵、空で言えるようになっており、課題は次の段階、その台詞を話しているときにどんな豊かなイメージを持てるか? というところに入っていた。無理して真昼間から日差しのない炎天下の屋外で過剰な紫外線を浴びる理由はない。ボクは公園に散歩へ出かける時間を白昼から夕刻へと変えることにした。

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住所不定 「映画」と「踊り」を探して

リアルに進む映画制作の記録。踊りの記録。

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太田信吾 映画監督・演出家・劇作家・俳優

1985年生まれ。長野県出身。早稲田大学文学部哲学専修にて物語論を専攻。処女作のドキュメンタリー『卒業』がイメージフォーラムフェスティバル2010優秀賞・観客賞を受賞。『わたしたちに許された特別な時間の終わり』が世界12カ国で配給される。他に『解放区』(18年劇場公開)など。俳優として舞台・ドラマ・バラエティにも出演。2017年にはソウル市立美術館にて初のインスタレーション作品を発表するなど、ジャンルの垣根を超えて、創作活動を行っている。

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