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才能の正体

2020.06.24 公開 ポスト

「才能がある」と言われている人たちの共通点。3つのポイント坪田信貴

2020年はコロナ禍の影響が大きく、学習シーンも危機を迎えたと考えている人も多いかもしれません。
でも、才能の本質を知れば、そんな不安も吹き飛びます!
『ビリギャル』を大成功させた坪田先生が書いた話題の本『才能の正体』が、このたび文庫になって登場です! お手軽価格で家計にやさしい、でも、内容はお墨付きの一冊です。

*   *   *

「才能がある人」とそうじゃない人

僕が本格的に「才能」について研究を始めたのは、アメリカの大学に留学していたときです。

確かに、小学生のときの僕は勉強ができる方でした。しかし、学力との相関関係が高いはずのIQは、とびきり低かった。「IQテスト成績改ざん事件(!?)」がある以上、“僕にはもともと才能があった”というのは錯覚だったわけです。そんなわけで、才能とは何だろうと、ずっと考えていました。

大学で心理学を学び、人間の心の動きについて様々な知識を習得した僕は、日本へ帰国してから学習塾の講師を務めました。

そこでまず取り組んだのが、「才能がある/ない」「頭がいい/悪い」「地アタマがいい/良くない」というように二元論的に人を分ける考えは間違いだ、ということを証明することでした。誰もがついつい、こうやって言葉で分けてしまいがちです。しかし、そんなに簡単にどちらかに割り切れるものではないはずです。

証明するためには、きっちりデータを取り、数字などを使って明確に示さなくてはなりません。そこで僕がやったのが、塾での指導の記録を全部取ることでした。

生徒さんにどんな課題を与えたのか。その結果がどうだったのか。そこでどんな声かけをしたのか。面接で何を話したのか。最終的な合否はどうだったのか。もうありとあらゆることを記録していったのです。『ビリギャル』が書けたのは、この蓄積があったからです。

僕はたくさんの生徒さんと出会ってきたので、「勉強ができる子」も「できない子」も「勉強しているけれど成績が伸びない子」も「急激に勉強が好きになった子」も「うちの子はやる気になればできると思っている親御さん」も見てきました。

そうしているうちにいろんなケースが集まってきて、気づけば1000人以上のデータが取れていました。

そのデータを丹念に見返してみると、塾へ来た最初の段階で「才能がない」「地アタマが良くない」「頭が悪い」「やる気がない」と言われていた生徒さんでも(そう決めつけるのは、たいてい親御さんです)、一流大学に合格しているケースがたくさんあったのです。

こうして、かなりの人数分のデータを丹念に見ていって、僕は確信しました。

それは、才能というのは、結果でしかないということです。

(写真:iStock.com/AndreaObzerova)

どういうことか、ご説明しましょう。

いわゆる「才能がある」と言われている人たちがいますよね。彼ら、彼女らには共通点があります。

それは、みんな努力をしていることです。

多くの人は、“あまり努力をしなくてもできちゃう人”のことを「才能がある」と言いがちではないでしょうか。

でも、その考え方が根本的に間違っていることに、僕は気づいたのです。

人間というのは他の動物に比べて本質的にもともと頭が良くて、脳の構造から見てもとても優秀です。つまりすべての人が、優秀と言われる可能性をもともと持っているのです。

だとしたら、いったいどこで差がつくのでしょうか。

たくさんの子どもたちを見てきて言えるのは、勉強のやり方が間違っていたり、うまく継続できなかったり、動機付けができなくて意欲が湧かなかったり……など、いろいろな理由で、上達していかないことがあるんだということです。

いきなり本質的なことを言いますが、自分に合っていない、ふさわしくない場所でいくら頑張っても、物事は身につきません。

「才能がある」と言われている人たちは、

“その人に合った”動機付けがまずあって、

そこから“正しいやり方”を選んで、

“コツコツと努力”を積み重ねている。

そしてきっちりと結果を出して、そのときに初めて「才能がある」という状態になる。正確に言えば、「才能がある」と言われるようになる 。

周りの人たちは、その人が“努力してきた部分”をすっ飛ばし、目に見えている結果だけを見て「だって地アタマがいい人だからでしょ?」「才能のない自分にはできるはずがない」「才能は生まれつきだから」と頭ごなしに決めつけてしまいます。

しかし、それは間違いです。

「氷山の一角」という言葉がありますが、水面よりも上に出ている部分は、全体の約1割だと言われています。その下の9割に、血の滲にじむような努力があってこそ、氷は浮いていられるのです。

関連書籍

坪田信貴『才能の正体』

“地アタマ”は幻想。才能の芽は誰にでもある。しかし、ほとんどの人が無駄な努力で才能を殺している―と、「ビリギャル」を偏差値40UP&難関大学に合格させた著者が断言。「できる人の行動を完コピすると爆ノビ」「客観的事実だけをフィードバックすると能力は育つ」など、才能の見つけ方・伸ばし方を実践的に紹介した、能力開発メソッドの決定版。

堀江貴文/田中里奈/鈴木おさむ/坪田信貴/小林麻耶/佐々木圭一『ぴりから 私の福岡物語』

福岡県が大好きな6名の著名人が描く、「福岡」をテーマとした小説集。 上京前の不安な心境、仕事や恋愛の失敗、親と子のぶつかりあい……。 そんなピリッとからい出来事に直面した主人公たちは、福岡ならではのあの場所、あの味、あの人の心にふれ、新たな希望を見つけていく。

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才能の正体

コロナ禍は、学習シーンにも大きく影響し、休校になったり、授業がオンラインになったりした。学校の授業だけでなく、塾も、部活も、コロナ前の体制に戻るには時間がかかりそうだ。いや、そもそも、戻らないのかもしれない。
でも、だからといって、能力を伸ばせなくなったわけではない!
「才能の本質」について知れば、体制に関係なく、能力を伸ばすことはできる。
学年ビリのギャルが1年で偏差値が40も上がり、慶応大学に合格できたのは、坪田先生との出会いのおかげだが、その『ビリギャル』の坪田先生が、「才能とは何か」について余すことなく書いたのが、ベストセラー『才能の正体』。

その『才能の正体』が文庫化されました! 文庫化記念で、本文を公開します。

バックナンバー

坪田信貴

坪田塾塾長。心理学を駆使した学習法により、これまでに1300人以上の子どもたちを「子別指導」、多くの生徒の偏差値を急激に上げてきた。 一方で、起業家としての顔も持つ。また、人材育成、チームビルディングの能力が多くの企業から求められ、マネージャー研修、新人研修を行うほか、現在は吉本興業の社外取締役も勤めるなど、活躍の場は枠にとらわれない。テレビ、ラジオ、講演会でも活躍中。 著書に映画化もされて大ベストセラーとなった『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』のほか、『人間は9タイプ 仕事と対人関係がはかどる人間説明書』『バクノビ 子どもの底力を圧倒的に引き出す339の言葉』『どんな人でも頭が良くなる 世界に一つだけの勉強法』『才能の正体』ほか多数あり 。

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