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才能の正体

2020.07.04 公開 ポスト

普通の人と天才の違いは「Why型」で考えるか「How型」で考えるか。坪田信貴

天才か凡人か。――よく議論されますよね。
色々違いはあるとおもうのですが、坪田先生によると「思考型」の差。

「Why型」で考えるひとは、能力の伸びを止めてしまうそうです…!怖いですね!
さっそく、こちらを読んでみましょう。
坪田信貴先生の『才能の正体』文庫版発売につき、とっておきのコーナーを公開です。

*   *   *

普通の人は「Why型」、天才は「How型」。どこが違う?

フルマラソンを走ったことがありますか? 42・195キロを走り切ることは、とても大変です。

あなたが初めてフルマラソンに挑戦したとしましょう。完走は無理だったけれど30

キロは走れたので、次回こそは頑張ろうと練習をして、今度は35キロまで行けた。

──こうなったら、着実に能力が伸びていることを実感できますよね。

ところが、3回目のマラソンでは20キロでリタイアしてしまった。

さて問題です。これは「退化」でしょうか?

僕はこう答えます。「いいえ、これも着実に能力が伸びている」。

なぜ、そう言えるのか?

前回のリタイアから一歩でも踏み出して、たった10メートルでも走ることができたのであれば、その時点で成長しています。なぜなら、前回のリタイアをふまえて次に向かう準備を始めたわけで、「もう絶対に完走はできないんだ」と諦めたのではないですから。

しかし、ほとんどの人たちは、これを失敗や退化と言うでしょう。こういう考え方を「Why型」と言います。

Why型というのは、その名の通り「なぜ?」を考えてしまう思考のこと。「なぜ前回よりも走れなかったのだろう? 私には才能がないのだろうか?」といった具合に、「フルマラソンを完走する」という結果から見て 、そのことに理由付けをするのがWhy型の傾向です。できなかった理由を細かく分析してしまうのは、数学の言葉を使えば微分的な考え方。実は、このWhy型の傾向でいるうちは、能力が伸びません。

一方で、「天才」とか「才能がある」と言われる人たちは「How型」で物事を考えます。

(写真:iStock.com/Ljupco

さきほどのマラソンのケースで考えてみましょう。

How型の人は、「何キロ走れるか」「完走できたかどうか」といった結果に意識が行っているのではなく、その瞬間の変化、過程を楽しみます。「走れたかどうか」ではなく、「自分が走って楽しいから」マラソンをやっている。

そうしていると、自然に「次はどうしたらもっと楽しくなるか」を考えるようになる。

実は、20キロしか走れなかったときの平均タイムは、前回35キロ走れたときより速かったかもしれない。このとき、How型の人はそこに喜びややりがいを見つけ出すことができます。しかしWhy型の人はそこに価値を見出せない。というのも、Why型だと結果だけに左右されてしまうから。

これを受験に置き換えてみましょう。

Why型の人は、自分の偏差値で合格できるところを選びます。これは「レベルを落とせば合格できる」という考え方でもあります。そうすると、今の自分よりも伸びようとしなくなります。

「なぜできなかったのか、それは自分に才能がなかったから」「なぜできたのか、あの人は才能があったから」……そう考えて自分に限界を作ってしまうのが「Why型」の特徴。

能力を伸ばして才能を手に入れたいのなら、「How型」で物事を考えるようにしてください。

関連書籍

坪田信貴『才能の正体』

“地アタマ”は幻想。才能の芽は誰にでもある。しかし、ほとんどの人が無駄な努力で才能を殺している―と、「ビリギャル」を偏差値40UP&難関大学に合格させた著者が断言。「できる人の行動を完コピすると爆ノビ」「客観的事実だけをフィードバックすると能力は育つ」など、才能の見つけ方・伸ばし方を実践的に紹介した、能力開発メソッドの決定版。

堀江貴文/田中里奈/鈴木おさむ/坪田信貴/小林麻耶/佐々木圭一『ぴりから 私の福岡物語』

福岡県が大好きな6名の著名人が描く、「福岡」をテーマとした小説集。 上京前の不安な心境、仕事や恋愛の失敗、親と子のぶつかりあい……。 そんなピリッとからい出来事に直面した主人公たちは、福岡ならではのあの場所、あの味、あの人の心にふれ、新たな希望を見つけていく。

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才能の正体

コロナ禍は、学習シーンにも大きく影響し、休校になったり、授業がオンラインになったりした。学校の授業だけでなく、塾も、部活も、コロナ前の体制に戻るには時間がかかりそうだ。いや、そもそも、戻らないのかもしれない。
でも、だからといって、能力を伸ばせなくなったわけではない!
「才能の本質」について知れば、体制に関係なく、能力を伸ばすことはできる。
学年ビリのギャルが1年で偏差値が40も上がり、慶応大学に合格できたのは、坪田先生との出会いのおかげだが、その『ビリギャル』の坪田先生が、「才能とは何か」について余すことなく書いたのが、ベストセラー『才能の正体』。

その『才能の正体』が文庫化されました! 文庫化記念で、本文を公開します。

バックナンバー

坪田信貴

坪田塾塾長。心理学を駆使した学習法により、これまでに1300人以上の子どもたちを「子別指導」、多くの生徒の偏差値を急激に上げてきた。 一方で、起業家としての顔も持つ。また、人材育成、チームビルディングの能力が多くの企業から求められ、マネージャー研修、新人研修を行うほか、現在は吉本興業の社外取締役も勤めるなど、活躍の場は枠にとらわれない。テレビ、ラジオ、講演会でも活躍中。 著書に映画化もされて大ベストセラーとなった『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』のほか、『人間は9タイプ 仕事と対人関係がはかどる人間説明書』『バクノビ 子どもの底力を圧倒的に引き出す339の言葉』『どんな人でも頭が良くなる 世界に一つだけの勉強法』『才能の正体』ほか多数あり 。

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