1. Home
  2. 生き方
  3. おとなの手習い
  4. まさかこんな中国語を覚えることになるとは

おとなの手習い

2020.03.14 更新 ツイート

まさかこんな中国語を覚えることになるとは香山リカ

2年前の7月に、突如、中国語スクールに通い出した私。

いちばんの動機は、「増え続けている中国人の患者さんたちに少しでも母国語で話しかけたい」というものだ。授業の最初にそう伝えると、私の先生である朴先生は「そうですか。がんばりましょう」とほほ笑んだ。先生は中国生まれで教育大学を卒業したあと来日、日本の大学院で言語学の修士号を取った秀才だ。

端正な顔だちだが派手な印象はなく、初対面の人は「女性アナウンサーですか?」と言うかもしれない。さらには感情がいつも安定している感じで、大はしゃぎすることもなければ不きげんさを顔に出すこともない。私など、いいトシをしてすぐに「ええーっ! マジですか!? それは超ビックリ!」などと大きな声を出すことがあるので、中国語以外に“落ち着いた振る舞い”も先生から学んでいる。

しかし最近、そのクールな朴先生がちょっと涙ぐむところをはじめて見た。

ここから先は会員限定のコンテンツです

無料!
今すぐ会員登録して続きを読む
会員の方はログインして続きをお楽しみください ログイン

関連キーワード

関連書籍

香山リカ『ノンママという生き方 子のない女はダメですか?』

ときどき悔やむ。ときどき寂しい。 でも大丈夫。これが私の選んだ道。私の幸せのかたち。 さまざまな理由で、生涯子どもを持たない・持てない女性が全女性の3割とも言われています。 「女は子どもを産み育てて一人前」「女の本当の幸せは子どもを持つこと」という伝統的価値観はまだまだ強く、さらに最近は、少子化対策が国をあげての課題となり、子育ても仕事も頑張る「ワーキングマザー」が礼賛されます。 そんななか、子どもを持たない人生を選んだ「ノンママ」は、何を思い、どんなふうに生きているのでしょうか? それぞれの事情、悩みと葛藤、後輩ワーキングマザーとの軋轢、介護と自分の老後の不安等々。「ノンママ」のリアルな胸のうちを、自身もノンママである精神科医の香山リカ氏が、ときに切なく、ときに明るく描きます。

{ この記事をシェアする }

おとなの手習い

60歳という人生の節目を前に、「これからの人生、どうする?」という問いに直面した香山リカさん。そこで選んだのは、「このまま穏やかな人生を」でなく、「まだまだ、新しいことができる!」という生き方。香山さんの新たなチャレンジ、楽しき悪戦苦闘の日々を綴ります。

バックナンバー

香山リカ

1960年、札幌市生まれ。東京医科大学卒業。精神科医。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。豊富な臨床経験を活かし、現代人の心の問題のほか、政治・社会批評、サブカルチャー批評など幅広いジャンルで活躍する。『ノンママという生き方』(幻冬舎)、『スピリチュアルにハマる人、ハマらない人』『イヌネコにしか心を開けない人たち』『しがみつかない生き方』『世の中の意見が〈私〉と違うとき読む本』『弱者はもう救われないのか』(いずれも幻冬舎新書)など著書多数。

この記事を読んだ人へのおすすめ

幻冬舎plusでできること

  • 日々更新する多彩な連載が読める!

    日々更新する
    多彩な連載が読める!

  • 専用アプリなしで電子書籍が読める!

    専用アプリなしで
    電子書籍が読める!

  • おトクなポイントが貯まる・使える!

    おトクなポイントが
    貯まる・使える!

  • 会員限定イベントに参加できる!

    会員限定イベントに
    参加できる!

  • プレゼント抽選に応募できる!

    プレゼント抽選に
    応募できる!

無料!
会員登録はこちらから
無料会員特典について詳しくはこちら
PAGETOP