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ご縁の法則

2019.06.20 公開 ツイート

2019年下半期 いて座の運勢 真木あかり

 

幸せになると覚悟を決めること。ダイナミックに、具体的に

2019年も半分が過ぎた今、だいぶ風通しが良くなってきたという感覚があるのではないでしょうか。昨年11月に幸運と拡大の星・木星がいて座に巡ってきてからというものの、環境や心境が激変したという人は少なくないはずです。周囲の人の、あなたへの接し方が変わってきたと思う人も多いかもしれません。ミラクルがいつ起きてもおかしくない、それが2019年のいて座なのです。

 

春からは、生活のリズムや仕事の仕方をコツコツとチューニングするような流れも起きています。それにともない、今の自分への目線が少し厳しくなってきている人もいらっしゃるかもしれません。この道で間違いはないのだろうか。今は良くても、また以前のように止められない負のスパイラルに巻き込まれてしまうのではないか。誰が見ても「良かったね!」というようなことが起きれば起きるほど、漠然とした不安もそっと心の隅に巣くっていくのです。

 

孤独だな、不安だなと思うとき、私はよく漫画家・ヤマシタトモコの秀作『HER』(祥伝社)に出てきたセリフを思い出します。それは「あと何万年生きたって悩まない日はないし誰が隣にいても孤独じゃなくなる日は来ないから」というもの。そう、悩みってなくならないんです。恋が始まれば「振られたらどうしよう」と不安を覚えるのが人間です。仕事でうまくいけば「失敗したら大変だ」とプレッシャーを感じるのが人間なんです。だからいて座の人が今、感じている不安も、いわば自然な生きるという営みのひとつなのでしょう。そして来たるべきリスクに備えるための、重要なアラートとして働いてくれるのが不安です。うまく折り合いをつけて、やっていきたいところです。

 

不安と折り合いをつけて、より良い人生を生きる。そのためにできることは「幸せになると覚悟を決めること」だけです。おそらく、上半期のあなたは不安にさいなまれつつも、なんとか行動を起こそうと頑張って来られたのではないでしょうか。やり方を変えてみたらどうだろう、発想を変えてみたらどうだろう。いくつか、新しい思考法や行動パターンを取り入れてみたかもしれません。それでも不安になるというのは、幸せに手が届いたのにスルッとすり抜けていってしまった、あの記憶があるからかもしれません。やっと幸せになれると思ったのに。その記憶がどれほど、あなたを苦しめてきたことでしょうか。

 

でも、私たちは幸せになるために生きています。だからそろそろ、覚悟を決めなければいけません。幸せになるのだ、望んだような人生を送るのだと。そうしてこそ、行動にも重みが出てきます。願望を叶えるだけのエネルギーを、持つようになるのです。

 

覚悟を決めたら、何が自分にとって幸せと言える状態なのかを明確に定義していきたいところです。そのために大切なのは、具体化する手法です。具体化というと「○○という会社に入る」「××さんと付き合う」といった端的なことを決める方が多くいらっしゃいます。ただ、それだと望みは少し、叶いにくくなってしまいます。自分以外の何かをコントロールすることはできないからです。具体化するのは、自分の気持ちの状態。「自分が一番好きな△△という仕事で、たくさんの人から求められて忙しくも嬉しい気持ちで過ごす」「愛する人と結婚して、毎日あたたかな気持ちで満たされて暮らす」といった感じです。誰かが関係してこうなる、ではなく「自分がどう感じたいか」を決めることで、自然と行動が変わってきます。そうすると、周りの人も状況も変わってくるということですね。

 

仕事では8月下旬から9月中旬、恋愛は11月。そこが大きなチャンスが巡ってきやすいタイミングですから、それまでにしっかりと幸せになる覚悟を決め、望む心の状態を具体化しておきたいところです。

 

「無理」と「平気」のバランスをとっていく

あなたはもともと、自分が頑張ろうと思ったことについては非常にタフに頑張れる人です。どちらかというと飽きっぽいほうなのに、これはと思ったことについてはとことん没頭できる。周囲の人はもちろん、自分でさえもびっくりするくらいの集中力を発揮して何かを成し遂げたことも、一度や二度ではないでしょう(むしろ週一くらいでやっていそうです)。

 

ただ、今はどこか「以前ほどできなくなった」と感じておられる部分もあるかもしれません。見通しよりもたくさんの時間がかかってしまったり、できるはずだと思ったことが中途半端になってしまったり。以前ほど体力・気力で乗り切るということができなくなった、という人は少なくないでしょう。

 

そうした心もとない状態は、8月上旬にはすうっと消えていきます。また元気に自分のペースを取り戻していけるだろうと思うのですが、おそらくは来年の早春の頃、また同じような“うまくいかなさ”に襲われることになるはずです。

 

決して仕事運が悪いわけではないのですが、調子がいい、調子が悪いといった波に振り回されるのもしんどいものです。それに、星々は私たちを苦しめるためにこういった出来事をもたらしているわけではありません。「今向き合っておくことで、今後より自分らしく生きていけるようになるよ」というサインなのです。無理して前向きに受け取る必要はまったくありませんけれども、この下半期は根本から対処していきましょう。

 

真っ先に取りかかりたいのが、無理なことは「頑張ればいける」ではなく「無理なくやっていける方法を探す」に変えていくこと。平気と思えることは「アクセル全開MAXの自分でやれば平気」ではなく「普通にやれば平気」に変えていくことです。

 

あなたはこれまで、もっと自分を認めてもらおう、もっと求められる存在になろうと精一杯頑張って来られました。人よりも多く努力を重ねることで、実現できたものもあろうかと思います。ただ、もう無理を重ねすぎなくても、かなりのところまでできるようになっているはずです。何より、疲れた頭と心を少し休ませる必要も出てきているのでしょう。短距離走ばかりでなく、長く走り続けていくための努力をするのが、この下半期の大きなテーマとなりそうです。

 

下半期のあなたは、活躍の幅をグッと広げて大きく羽ばたいていけることになっています。相応のチャンスも巡ってきますし、何より多くの人があなたに注目し、期待もしているのでしょう。その期待にしっかり応え続けていくためにも、心と体を整えていこうではありませんか。「できるけど、自分がやらなくていいこと」は減らしていいのだろうと思います。「無理すればできる」は、「無理しなくてもできる」にするために交渉したっていいのです。それは決して力を尽くさないということではなく、あなたがあなたらしく、フルにお力を発揮していくための道のりのひとつであろうと、私は確信しています。

 

<恋愛運>

2018年11月以降、素晴らしい運気が巡ってきています。これから長きにわたって関係を構築していけそうな、素晴らしいパートナーを見つけられた方は多いことでしょう。その流れは12月3日まで継続しますから、今はまだ探している途中という人も安心してくださいね。幸せになるつもりで、行動を起こしていきましょう。

 

不安にさせるつもりはまったくないのですが、「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星がもたらす(あるいは、刺激する)出来事は、今この瞬間においては「良い」とはとても思えないものであることも多い、ということです。要は今まであなた自身が積み重ねてきたものが「拡大」していくわけなので、たとえば惰性だけで続けてきたようなご縁の場合は、別離や離婚といった形で影響が出ることもあります。ただ、ふたりが改善を前向きに捉えておられるようであれば「別れる別れないの大喧嘩をした結果、話し合いに至る」というストーリーも紡がれ始めるでしょう。

 

これはあくまで一例ですから、すべての人に起こるわけではありません。誰もが一人ひとり異なる文脈で頑張って来られました。それも踏まえ、あなたが幸せになる方向を示唆してくれるのが木星なのです。「別れ」も「大喧嘩」も、そのときはとても「幸運と拡大の星」がもたらした出来事などとは思えないでしょう。どこが幸せなんだ、と叫びたくなることもあるかもしれません。ただ、少し長い目で見たなら「あのままでは、もっとひどいことになっていた。あのとき、転機があって良かった」と思えるようになるでしょう。手放しで喜べることだけが幸福ではありません。ふと昔を振り返ったとき、苦さとともに自分や自分が選んだ道を肯定できることもまた、幸福というもののひとつのかたちなのではないかと、私は考えています。

 

暗いことばかり書いてしまいました、申し訳ありません! こういった出方をすることもありますが、大いなる希望に満ちた時期であることに変わりはないのです。自分にとって何が幸せと言えるのか、どういう気持ちでいることが幸せなのか。しっかり考えつつ、前に進んでまいりましょう。恋が最も盛り上がるのは11月。この時期はどこか波乱含みでハプニング連発の予感なのですが、それを「うわー最悪だ、もう何もかもダメだ」ではなく「おっ、じゃあこうしてみよう」と状況を楽しんでみることで、恋が思いのほかうまくいくでしょう。もとよりそうした発想は、いて座のあなたが最も得意とするところ。ハプニングすらも恋のスパイスにして、楽しんでまいりましょうね。

* * *

月ごとの詳しい恋愛運、運をよりよく使っていく方法、今が辛いという方へのアドバイスについては、電子書籍で書いております。こちらもぜひ、ご参照ください。

 

<仕事運>

あなたがこれまで培ってきたものを求めている人が、たくさん現れそうです。スキルや知識だけではありません。ユーモアたっぷりに話して相手を楽しくさせられること、話題の豊富さ、大変なときもニコッと笑える気遣いのようなもの。仕事におけるさまざまなシーンで、楽しい日も悲しい日も頑張ってきたあなたが身につけたものが、輝く結晶のように光を放ってくるのです。この傾向は12月3日まで続きます。みんなが遊んでいるときも、脇目もふらず頑張ってきたことも多いかと思います。そんな自分をぜひ、誇りに思って前に進んでいきましょう。普段からこまめに周囲の人の仕事を手伝ったり、スキルが活かせそうな仕事に手を挙げたりして、あなたの能力を周囲に伝えるのも、良い運の種まきになるだろうと思います。

 

おそらくは8月下旬から10月初旬にかけて、「私のために用意されていたのかな!?」と自然に思えるほどの仕事が巡ってきたり、ずっと興味を持っていたジャンルのプロジェクトに大抜擢されたりと、やる気に火がつくような出来事が起こるでしょう。どうぞ楽しみにしていらしてください。

 

海外で活躍したい、外資系企業に転職したい、語学を活かした仕事に就きたいという願望があるなら8月いっぱい、素晴らしいご縁が巡ってくるはずです。その際は、「海外で」という部分にだけ軸足を置くことなく、自分がやりたいことを明確にすること。どんな仕事で、どのくらい働いて、仕事をしながらどんな気分を味わいたいか。それを思い描いておくことでやる気に見合った仕事を見つけやすくなるでしょう。

 

海外に限らず、転職や異動などで新しい仕事をスタートさせるにはまたとない好調期。これまでの経験を活かせるのであれば、ヘッドハンティングに応えてみるのも良い結果につながるはずです。未経験ジャンルでのチャレンジを考えている場合は、面接よりも勉強がカギ。未経験OKのオファーであっても、あなたの本気度がガラッと変わります。それが、この時期の転職をうまく進めるポイントとなります。

* * *

月ごとの詳しい仕事運、運をよりよく使っていく方法、今が辛いという方へのアドバイスについては、電子書籍で書いております。こちらもぜひ、ご参照ください。

本連載では、真木あかり先生が読者のみなさまから頂いた恋愛相談にお答えします。

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ご縁とは何か、どうすれば良いものにできるのか。真木あかりさんが占い師として経験を積む中で見えてきた「ご縁の法則」をご紹介します。
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真木あかり

大学卒業後、フリーライターを経て占いの道へ。『辛口誕生日事典 2018』『悪魔の12星座占い』(宝島社)など著書多数。LINE占い「チベタン・オラクル」監修。個人鑑定も行っている。

Blog http://makiakari.hatenablog.com/
Twitter @makiakari

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