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超現代語訳 戦国時代 笑って泣いてドラマチックに学ぶ

2016.05.04 公開 ツイート

戦国オマケトーク・前半

【対談企画】大好き!戦国武将。大好き!軍師。
戦国時代好きですが、なにか。 房野史典/山本博〈ロバート〉


教科書で勉強すると、歴史嫌いになる!?

――歴史を好きになったキッカケって何ですか?

山本 俺が最初にハマったのは、石ノ森章太郎先生の『マンガ日本の歴史』だな。

「軍師ナイト」に萌えちゃった房野さん。

房野 『マンガ日本の歴史』ウチにもあった!

山本 小学校の二年生ぐらいのときに「図書館で本を読め」って言われたけど、難しい本なんて自分にはわからなかった。でもマンガ見て「なんかこれは読みやすい」って。

房野 確かに、そう。楽しかった。

山本 縄文・弥生時代の頃はさらっと読んじゃったんだけど、急に「あれ? 俺の知ってる人が出てきた」っていうのが織田信長だった。名前だけは、何かで聞いてて覚えてたんだよね。次に「武田信玄? 聞いたことある」ってなって、そこから戦国にハマった。

房野 僕もマンガは読んだけど、ゲームの『信長の野望』ですね。小学校4、5年生のころだったかな。ハマりすぎて、学校が終わると、友達を無視して帰りましたからね。

山本 『信長の野望』の影響もデカいよね。本当に面白くてハマった。でも、学校の勉強で出てきた信長は、「勢力拡大して本能寺で光秀に撃たれた」みたいな……教科書だとたった3行くらいしか書かれてなく、しかもよく分らない。俺らは、半年ぐらいかけて天下統一目指してゲームやってたのにね(笑)

房野 そうなんですよ、歴史を拒絶しちゃう人が多いのはそこなんですよ。あの、つまらなくて分りづらい教科書からスタートしちゃうからです。

山本 俺は、ゲームをきっかけに信長のいろんなものを見るようになった。昔の渋い映画見たりね。「歴史を何で知るか」といったら、教科書じゃないでしょ。小説や映画や、もしくは能みたいな芸術だったり、とにかくいろいろなエンターテインメント。正確にいえば「事実とは違う(つまり脚色されている)」ってところもあるけど、そんなことは後でわかればそれでいい。それよりも、そこにあった大きなドラマの面白さを知るほうが大事。

房野 そうそう、そうじゃないとね。

山本 あと歴史って面白いなと思うのが、ずっと変わらずに面白がれるところ。俺はマンガも好きだけど、その時代によって、人気のマンガって変わっていっちゃうもんでしょ。たとえば『ドラゴンボール』は好きだけど、もう続いてない。でも歴史は形を変えて、ずっと残ってるし続いてるんだよね。『ドラゴンボール』が色々な側面から切り取られながら続いているみたいなもの。『ドラゴンボール』でいえば、最初に悟空を好きになるよね。それは、たとえば織田信長を好きになるって置き換えられられる。でも、今度はベジータ、たとえば武田信玄の側から見たら「ベジータめっちゃかっこいいじゃん」となったりする。主人公を歴史の人物に置き換えて見て、つくづく、やっぱり戦国時代はドラマ性とか人間関係が面白いなあと思う。

房野 ホント、そうだなあ!

山本 ドラマの『下町ロケット』で、社会のもめ事とか、会社内の人間関係とかの問題が出てきたけど、戦国時代も同じことやってた。現代でもみんなまた繰り返してるんだなあ、って思いながら、ドラマ見てました。テレビや芸人の世界も、立場が違うけど人間関係は同じ。成り上がるために、お金のために、モノを売るために、何かしなきゃ……ってのは、今も昔も変わらない。戦国武将は、それを命がけでやってたってのが違うけどね。

房野 うん。もちろん、今のドラマ、アニメ、マンガも面白いんすけど、戦国時代には、それをすべて包括するくらいのドラマ性がある。

 

関連書籍

房野史典『笑って泣いてドラマチックに学ぶ 超現代語訳 戦国時代』

欲、プライド、裏切り、友情、愛、別れ…。戦国時代ほど、感動満載、人間関係ドロドロ、かつ超フクザツな時代はない。「昼ドラみたいな応仁の乱」「超嫌われ者だけどマジメでいいやつ石田三成」「家康をビビらせまくった真田昌幸の最期」など、軽やかな語り口で時代の流れがみるみる頭に入る。笑いあり涙あり、日本史愛が加速する戦国時代解説本。

房野史典『笑えて、泣けて、するする頭に入る 超現代語訳 幕末物語』

猛烈なスピードで変化し、混乱を極めた幕末。吉田松陰は、プリズンライフをエンジョイして牢獄を学校にしちゃうし、勝海舟は幕府を「オワコン! 」って言っちゃうし、坂本龍馬が新時代の構想をパーフェクトに語った噂は嘘かもしれないし。超フクザツで、その分ドラマチックな時代を、「圧倒的に面白い」「わかりやすい」と評判の超現代語訳で一気読み。

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超現代語訳 戦国時代 笑って泣いてドラマチックに学ぶ

歴史大好き芸人・ブロードキャスト!!の房野史典さんが、戦国時代を、”超現代語訳”したら、こんなにおもしろい物語になった!
東大卒の某人物も「こんなに頭にすんなり入ったことがない」と大絶賛したという、驚愕のわかりやすさ&面白さ。
NHK大河ドラマ「真田丸」でも大人気の「真田三代」のほか、歴史好きにはたまらない人選と人物描写で、読ませます。
戦国時代ほど、人間ドラマの宝庫はない!連載開始直後から、大人気。教科書で見かける有名な武将たちも、思わず可愛く思えてくる。笑いあり、涙ありの、戦国ドラマを、ぜひ。
→→連載人気が沸騰に沸騰して、ついに書籍化!『笑って泣いてドラマチックに学ぶ 超現代語訳 戦国時代』は絶賛発売中です。

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房野史典

1980年、岡山県生まれ。名古屋学院大学卒業。お笑いコンビ「ブロードキャスト!!」のツッコミ担当。無類の戦国武将好きで、歴史好き芸人ユニット「ロクモンジャー」を結成し、歴史活動にも意欲的。子どもたちに歴史の面白さを教える授業も好評。初の著書『笑って泣いてドラマチックに学ぶ 超現代語訳 戦国時代』でブレイク。その他の著書に、『笑えて、泣けて、するする頭に入る 超現代語訳 幕末物語』『時空を超えて面白い! 戦国武将の超絶カッコいい話』など。

山本博〈ロバート〉

1978年群馬県生まれ。プロボクサーでもあり、お笑いトリオ・ロバートのツッコミ担当。これまた無類の戦国武将好き。歴史芸人ユニット「六文ジャー」のメンバー。

※歴史好き芸人ユニット「六文ジャー」の活動はこちら
メンバー:はんにゃ金田、ブロードキャスト!!房野、犬の心いけや、ロバート山本、桐畑トール、長谷川ヨシテル

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