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考察食堂 -ドラマを噛んで味わう-

2025.08.01 公開 ポスト

「愛の、がっこう。」第4話 ここに禁断の純愛ドラマが爆誕!この作品が神ドラマな理由を教えます。#木村文乃 #ラウール #SnowMan #愛のがっこう6969b~ろくろっ首~(ドラマ考察系 YouTuber)

『禁断の愛とは、夜中に食べるラーメンだ』

頭では分かっている。食べてはいけないことを。
しかし、その誘惑に抗えない夜が、誰にだってある。

愛もまた、そういうものなのだ。

 

「してはいけない」とされる関係性に惹かれてしまう、理性と感情がせめぎ合う現象、それを「禁断の愛」と呼ぶ。背徳感というスパイスが、味覚も感情も刺激するようだ。

「愛の、がっこう。」は、そんな“理屈じゃない感情”を真正面から描いた「至高の背徳ドラマ」となっている。
このドラマの記事を書かせてもらうのは初めてだが、このドラマの魅力を最大限伝えていきたいと思う。

それでは「愛の、がっこう。」の特別授業を始めていこう。

唯一無二の脚本と独特な台詞回しが織りなす「新感覚の禁断純愛ラブストーリー」

『女子校に勤務する真面目過ぎる国語教師×文字の読み書きが出来ないカリスマホスト』これほどに相反する者が惹かれ合う物語はあっただろうか……。

そして、このドラマがただの恋愛ものに留まらない理由は、その出会い方にある。

この出会うはずのない2人の始まりは、ある生徒がホストクラブで大金を使ってしまうというトラブルからなのだ。

その生徒のトラブルを担任教師である愛実(木村文乃)が対処する中で、カヲル(ラウール)に念書を書いてもらう展開に。そこでカヲルが幼少期のトラウマから字の読み書きが出来ないことが発覚。先生として字を教える中で、カヲルの純粋な一面も顔を覗かせ、一気に距離が縮まるという導入だ。

これは、この相反する2人が出会う可能性のある唯一のストーリー展開と言えよう。
この導入のスムーズさは恋愛ドラマにおいて重要だと私は考える。
やはり導入(出会い方)が雑だと、その後の全てが空想に見えてしまう。

しかし、この2人の出会いは必然だったとすら思えている時点で、私は既にこのドラマに大ハマりしているというわけだ。

さらにこのドラマの特筆すべき点として「どこか懐かしさを感じるトレンディな台詞回し」が挙げられる。登場人物の台詞回しが、90年代の恋愛ドラマ特有のむず痒さに近いものを感じるのだ。

カヲル「チワワ先生!俺、退学?今度は宿題やるよ」

これは、字の読み書きの練習を今後も続けてもらえるかを問う際の台詞なのだが、この比喩的なのに直球的とも思える言葉遊びにトレンディを感じる。

禁断の愛を描く作品には、少しクサいくらいのトレンディなセリフがよく合うのだ。

しかし、「先生!俺、退学?今度は宿題やるよ」に関してはトレンディを通り越して『学校プレイ』と呼ぶ方が正しいかもしれない。

というのもカヲルと愛実は執拗に授業関連に例えて、語り合う節があるのだ。
特に真面目な愛実も、そこに関してはまんざらでもない感じなのが、非常に興味深く面白い。

そこで私は、2人とも執拗に授業に例える理由を考えてみた。

導き出した結論は「2人とも、これが禁断の愛だと分かっているから」だ。この2人は、お互いが恋愛に発展してはいけない関係だと分かっているからこそ「あくまでもこれは授業」と言い聞かせている。だからやたらとコイツらは学校関連に例えてくる。

しかしこれも傍から見れば、恋愛として学校プレイを楽しんでいるようにしか見えないのがまた何とも面白いというわけだ。カヲルと愛実には、どんなに恋愛に落ちたとしても、最後まで「あくまでもこれは授業」というスタンスを貫いてほしい。

ここまででも、このドラマの魅力は伝わったと自負しているが、まだまだ魅力的な点だらけなのがこのドラマの末恐ろしいところ。

次の機会には、ホスト役のラウールが持つ魅力と爆発力について存分に語りたい。そしてそのラウールの魅力を最大限に引き出す木村文乃の清々しいほどの真面目女の怪演にも言及していきたい。

それだけでなく脇を固めるキャストの配役も素晴らしく、現段階ではドラマ史上最弱の当て馬役を演じる河原(中島歩)を筆頭に、語りたい人物が目白押しなのだ。
もはや中島歩さんの「異常な声の良さ」だけでも記事が書けそうなほど(笑)

最後に、これだけは断言したい。
禁断の愛を、実際にすることは決して勧めない

だからこそ涼しいリビングで「愛の、がっこう。」を他人事として観るべきなのだ。

思えば木曜日は、21時から「しあわせな結婚」22時から「愛の、がっこう。」
エンタメが熱い曜日となっている。

本日は「愛の、がっこう。」の記事を書かせてもらったが、しあわせな結婚も考察白熱回となっていた。
そちらに関しては我々の動画で熱く語っているので是非観てもらいたい。

6969bの考察動画はこちら

21時からは「妻が殺人鬼かもしれないという究極の愛」
22時からは「ホストと先生……。出会ってはいけない2人の禁断の愛」

夏は“愛に溺れる木曜日”となるでしょう。
これからも我々と恋愛ドラマを味わい尽くしましょう。

著者:ペチ
イメージイラスト:サク

••┈┈┈┈•• ドラマ情報 ••┈┈┈┈••
フジテレビ『愛の、がっこう。』(毎週木曜夜10時~)
出演:ラウール(Snow Man)、木村文乃、沢村一樹、中島歩、田中みな実、りょう、酒匂芳 、吉瀬美智子 他
脚本:井上由美子
演出:西谷弘、高橋由妃、山田勇人(スイッチ)
プロデュース:栗原彩乃
音楽:菅野祐悟
主題歌:レイニ『Spiral feat. Yura』

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考察食堂 -ドラマを噛んで味わう-

3人組ドラマ考察系YouTuber 6969b(ろくろっくび)による考察記事の連載がスタート!

今話題のドラマの真犯人は?黒幕は?このシーンの意味は?

物語を深堀りして、噛むようにじっくり味わっていきます。

バックナンバー

6969b~ろくろっ首~ ドラマ考察系 YouTuber

登録者10万人超えのドラマ考察系YouTuber。

大人気を博した考察ドラマ「あなたの番です」では公式本に考察集団"として掲載され、担当プロデューサーとコラボした経験もあり。

『僕らとエンタメを全力で楽しもう』をモットーに、落ち着くお茶の間のようなチャンネルを目指して活動中です!

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