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あなたとわたしの生存確認日記

2026.08.09 公開 ポスト

写真撮影のため、朝から静岡沼津へ(7月18日)― 令和に『ミュージックステーション』で中森明菜さんが「難破船」を歌っている。燃え殻

2026年7月18日

九月から始まる予定の月刊連載。その写真撮影のため、朝から静岡の沼津へ向かった。

連載のテーマは、祖母との思い出。

沼津北口にある祖母と祖父が住んでいた家で撮影。そのあと、祖母とよく行った近くの神社にまず行って、昼に「中央亭」の餃子を食べた。そして、祖母や祖父、母も眠る墓を訪ねた。そのあとは、三島に移動して千本浜へ。最後に三島大社で撮影をした。

中央亭の餃子は、最後の晩餐 候補。
 

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墓参りの風景も撮影していただいた。雑誌の編集長とカメラマン、担当編集にも祖母の墓前でお線香を上げてもらった。

そのあと住職が、「アイスコーヒーでも飲んでいってよ」と声をかけてくださり、お寺の裏手にあるご自宅の居間へ通してくれた。

庭を眺めながら、しばらく汗が引くのを待つ。扇風機が二台、カタカタカタ……と回っているだけだが、森から抜けてくる風が気持ちよくて、少々眠くなった。

苦味の少ないアイスコーヒーが美味しくて、思わず三杯もおかわりしてしまった。

富士山の湧水が水道水として利用されているからかもしれない。コーヒーの味というより、水の美味しさを飲んでいるような気がした。

遠くでずっと鳥の声が聞こえていた。風が気持ちいい庭。

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連載の一回目はほぼ出来上がりつつある。だいたい二年間、連載する予定。来月には詳細をここで発表できると思う。

自分にとって、とても大切な雑誌での連載。それに、元々好きで写真集も持っているカメラマンが、写真を担当してくれる。編集は、尊敬する先輩の作家に入っていただけることになった。

十月から、自分にとって大切な連載が始まる。

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J-WAVE「BEFORE DAWN」の公開放送を、とある書店で、今年中にできないか、画策中。

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SNSで流れてきた、昨夜の『ミュージックステーション』での中森明菜さんの「難破船」。山手線に揺られながら聴いていたら、危うく涙が溢れそうになった。

小説『これはただの夏』に登場する少女の名前を「明菜」にしたのは、もちろん中森明菜さんからだ。触れたら壊れてしまいそうな繊細さがありながら、芯は誰よりも強く、生きる力を秘めている。そんな子を思い描いて、「明菜」という名前をつけた。

令和に、『ミュージックステーション』で中森明菜さんが「難破船」を歌っている。

その事実、というか奇跡に、危うく涙が溢れそうになった。

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(アイコンイラスト:大橋裕之)

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燃え殻

1973年生まれ。2017年『ボクたちはみんな大人になれなかった』で小説家デビュー。同作はNetflixで映画化、エッセイ集『すべて忘れてしまうから』はDisney+でドラマ化、『湯布院奇行』が朗読劇化(原作)、『あなたに聴かせたい歌があるんだ』がコミック化とHuluでドラマ化(原作と脚本)された。著書に小説『これはただの夏』、エッセイ集『それでも日々はつづくから』『ブルー ハワイ』『愛と忘却の日々』ほか多数。

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