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「小説幻冬」編集部より

2026.03.06 公開 ポスト

リレーエッセイ開始記念 湊かなえ×高山一実特別対談

「あなたのフィルターで世界を見たい」湊かなえ×高山一実、言葉で結ばれたふたり幻冬舎編集部

「小説幻冬」 4月号(3月27日発売)から始まる、湊かなえさんと高山一実さんのリレーエッセイ「インクルージョン」。年齢も立場も違うけれど、宝塚の推しが同じだったりと、共通点も多い仲良しな二人の、連載に先駆けての“女子トーク”をお届けします。

湊さんと何かご一緒させていただきたい、とお手紙を書きました ―高山

新しいことに挑戦したい時に、思い出してもらえたことが嬉しくて ―湊

お揃いのブラックダイヤのブレスレット

湊かなえ(以下・湊)前回一実ちゃんにお会いしたのは、池袋で開催の東京ミネラルショーでしたね。そこで、世界最強の魔除けと言われるブラックダイヤのブレスレットをお揃いで買って、その後、どうですか?

高山一実(以下・高山)湊さんとご一緒できたのがとても楽しくて余韻がずっと残っている中、(手首につけた)ブラックダイヤを見ると、そのパワーだけじゃなくて湊さんのパワーももらっているようで、守られている気持ちになります。

今日は来月が誕生日の一実ちゃんにプレゼントしたいなと思って、神戸の行きつけの石屋さんでアクアマリンの指輪を買ってきました。 ミネラルショーに行った時にアクアマリンを熱心に見てたから。これはアクアマリンの中にシュワシュワって白い泡みたいな内包物が入っていて、シンデレラのドレスみたいに見えるから、シンデレラアクアマリンって呼ばれているんです。

高山 ありがとうございます。きれい……本当に嬉しいです。

一実ちゃんとは、宝塚の推しが同じ、星組トップスターの暁千星さんなんですよね。そして、好きな陶芸家さんも同じ、苔色工房の田中遼馬さん。プライベートなことをお話しするうちにいろいろな共通点がわかってきて、他のものも同じ見え方や感じ方をしているんじゃないかと思っています。

湊さんは私のエネルギーの源

高山 そもそも湊さんとご縁を繋いでくださったのは、乃木坂46時代のファンの方なんですよね。私が湊さんの『少女』を紹介して、湊さんが好きだということをお伝えしていたら、ファンの方が湊さんのサイン会で宛名に「高山一実」と書いてもらえませんか、と。

驚いて「乃木坂46の高山さんのお名前ですか」って聞いたら、かずみんのファンクラブに入っていて、お誕生日祝いの花道の最後にこの本を飾りたいとのことで。喜んで、メッセージも書かせてもらいました。その後、一実ちゃんのインタビューでサイン本が手元に届いたと知って、感動しました。

高山 初めて読んだ小説が湊さんの『告白』でした。湊さんの小説に最初に出会えてよかったなってすごく思っていて、湊さんって私からするとずっとエネルギーの源で、存在してくださってるだけで幸せなんですけど、こういう機会までいただけて……。

最初にお会いしたのは、『未来』の刊行記念の対談でしたよね。トップアイドルでお忙しい方が、読んでくださって発信までしてくれて。それがファンの方に届いていろんな方の読書の扉を開いてくれた。その一実ちゃんにお会いすることができて嬉しかった。

一実ちゃんのフィルターを通して世界を見てみたい

高山 今回のリレーエッセイのきっかけは、恐縮ながら私が湊さんにお手紙を書かせていただいたことなんですよね。湊さんと何かご一緒させていただきたい、といったお手紙で。今考えたら、なんと大胆なとか、恥ずかしいとかいろいろです……。でも、今日という日が訪れてくれて、手紙を書いたあの時の自分ありがとうという気持ちと、そんな手紙を読んでくださった湊さんに本当に感謝です。

こちらこそありがとうございました。手紙を読んだのは山に登る前日の、青森県の鄙びた温泉宿でした。山に登る時って、普段忙しくしている自分の日常から少し離れて、これからをどうしようかとか、自分と対話することができる時間なんです。そのタイミングで一実ちゃんからのお手紙を受け取って、新しいことに挑戦したいなって思った時に、私を思い出してもらえたことが嬉しくて。山を歩きながら、一実ちゃんとどんなことをしたら楽しいかな、と考えていました。

高山 去年は、自分がすごく幸せだったことに、やっと気づけた年だったんですよね。自分という人間は、一生自分で生きていかなきゃいけないのに、自分から目を背けようとした期間が結構あって、それは卒業してから結構長いこと続いてしまっていたんです。時間がたくさんあると自分自身がわからなくなって、自分という箱を出たり入ったりしてる感じがしていました。でもそんな自分を箱ごと抱きしめたくなった時があって。この箱を持って抱きしめて歩こうみたいなことを思った時に、大切なものって何だろうなと考えて、これまでの軌跡みたいなものを辿った時に、湊さんが浮かんだんです。

私も、離れている時に、一実ちゃんならどう思うだろうって考えることができる、そういう相手ができたことがすごく嬉しくて。先日ゴッホ展に行ったんですが、作品を見て自分はこう感じるけど、一実ちゃんはどの絵が好きかなとか、そういう見方ができるのって、2倍楽しめると思うんです。立場も年齢も違うのに好きなものが重なってて、この人のフィルターを通して世界を見てみたいなって思える、そんな一実ちゃんに出会えたことに感謝です。

高山 そんなそんな、ありがとうございます。いよいよ始まるリレーエッセイ、緊張します。

一実ちゃんのファンの方は、一実ちゃんの文章をすごく待ってると思っていて。エッセイでもフィクションでも、推しの頭の中を覗ける機会ってあまりないことですよね。だから皆さんを代表して、私が頭の中を覗いてみますよ、じゃないですけど、今まで見たことのない高山一実さんの頭の中を覗くようなやり取りができたらいいな、と思っています。

高山 リレー形式で、湊さんに想いを伝えるというのは、私もそうですが、ファンの方も不安もあるけど楽しみな気持ちを持ってくださるのかな、と思っています。これまで湊さんとご一緒してきて、いただいた言葉がたくさん印象に残っているんです。それを自分だけで独り占めするのはもったいないので、「湊さん本当に素敵なんだよ。この連載を読んで」って言いたいです。

「小説幻冬」2026年3月号より

撮影/古里裕美 スタイリング/Toriyama悦代(One8tokyo) ヘアメイク/新山知佳(高山)・風間裕子(湊)

衣装(高山) フラワープリントシフォンブラウス¥33,000 スカート¥42,900ダブルスタンダードクロージング(フィルム) イヤーカフ¥4,840/TÄKEME (ロードス) パンプス、スタイリスト私物 フィルム 03-5413-4141 ロードス 03-6416-1995

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