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大人バレエの世界

2021.07.22 更新 ツイート

#101

バレエと他の運動の違いってこれか! 丸山裕子

Noismの「春の祭典」と井上ユミコさん主催の「BALLET The New Classic」。久しぶりに遠征して観に行こうと楽しみにしていた公演でしたが、再びの緊急事態宣言で諦めざるを得なくなりました。

正確に言えば、Noismの公演会場は埼玉なので宣言は出ていないのだけど、オンリンピックが開催されて無観客とは言え人も増えるであろう中、行くのがベストの選択とは思えなくて、近隣に住む人にチケットをもらってもらいました。「BALLET The New Classic」は公演自体が延期になりました。

残念です。いつまでこんなことが続くのだろうと思うけど、どんなこともいつかは終わるし、何の呵責もなくただウキウキと公演を見に行ける日は必ず来るので、今はガマンします。「ここはリスクをとる所ちゃうやろ」と、私の中のワシが言うので。藤井風さんの出る同じ埼玉でのフェスだって諦めたんだから。

って、これは大人バレエのイラストエッセイなのに、比較がちょっとおかしくないかってのは置いておいて。(だって、今いちばん観たいのは風さんなんだ!)


さて、気を取り直して。

発表会練習は続いています。レッスンは楽しいです。しかし、その後、送られてきた動画を見るのはまあまあツライ。

 

マジで初めて発表会に出たときと、もっと言えば、幼稚園のときのお遊戯会での自分と、なんら変わっていないように見える。ツライ。

幼稚園児ならばつたない動きも可愛らしさてんこ盛りであろうけれど、こっちは幼稚園に通う孫がいそうなお年頃なのであーる。ツライ。自分と向き合うって過酷。でも、向き合わずにこのままを人前に曝すのもなおツライ。少しでも改善しようと薄目で向き合う今日この頃です。

私に限らず、人の動きの癖というのは何年経っても変わらないものだなぁと思います。大人から習うってこういうことかな。子どもたちは目に見えて上達し改善し、癖だって消えていくけれど、大人ってホント変わらない。というか、自分の中では変化も気づいたこともできるようになったことも山ほどあるのに、外から見える変化や上達としては現れてこない。泣ける。筋トレして、ストレッチして、クマちゃん先生に解してもらって、できることは全部しているんだけどなぁ。

そう言えば、クマちゃん先生に金言をいただいたので、大人バレエの仲間たちに共有しておこうと思います。

「バレエと他の運動のいちばんの違いって何かわかる?」
「……わかりません」
「他の運動は頭から動くねん。人間の頭は重いやろ。だから頭が先に動いて、その重さにひっぱらて体がついてくねん。これが普通の動き。」
「でも、バレエはいつも足(脚)が先。足(脚)を先に出して、そこに軸を持ってく。ここがいちばんの違い。バレエの特徴やで。」

どうですか?
わかりやすくないですか?
というか、意識しやすくないですか?

足先からとか、脚からとか、ポワントの先に目がついてると思って(コワイ)とか、ボディは後ろとか、手を替え品を替え表現を変え、バレエを始めてから百万回くらい言われてきたことです。

うん、知ってる。わかっちゃいる。けど、できないというか、動き出すと忘れがちなこと。なんせ、大人バレリーナは身体に基礎が染み込んでいないので、頭の先から爪先まで全てを意図して動かさなければならないのです。頭の中が大忙しなのです。ゆえに目先の目立つ動きにとらわれて、このいちばん大切なこと、バレエをバレエたらしめていることを忘れがちになるのです。

だけど、これが「いちばんの」違いだと言われると、意識しやすくないですか?
「いちばん」なんです。
これ無くしては何をしたってバレエにはならないんです。
言い換えると、ここを押さえていれば、多少ヘンテコでもバレエらしく見える……のかもしれません。知らんけど。

先生の真似をしているのに何か違う。腕も脚も振付どおりにちゃんとできているのに、バレエらしくない。それはひょっとしたらここが原因かもしれません。

よーし! 今日は何がなんでも足(脚)から動くぞ!
と、固い決意で鼻息荒くレッスンにのぞんだ大人バレリーナ。
足を先に出したはいいが一緒に頭も出ちゃって「く」の字になったね。

負けないから。
負けないぞ。

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大人バレエの世界

いくつになっても憧れる華やかなバレエの世界。アラフォーからバレエを始めた著者による、楽しく、たくましく、哀しくもおかしい“大人バレリーナ”の日常。

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丸山裕子 イラストレーター

京都市出身。踊るイラストレーター。健康のために始めたバレエにはまり、寝る間を惜しんでレッスンに通う。『バレエ語辞典』の全イラストを担当。書籍や雑誌、広告にイラストを描いている。女性、育児、健康、犬と花に関するものが多い。イラストエッセイは『しあわせな犬生活を』(ドッグワールド)、『極楽いぬ生活』(ペピイ)。布花作家でもあり、『まんまるさん®︎』という古布を使ったオリジナルのアクセサリーを作っている。
Instagram  @yuko.illustrations

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