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しらふで生きる

2021.07.04 公開 ポスト

禁酒文学に乾杯!「しらふ」への憧れ、葛藤、共感の声町田康

新型コロナの感染対策が、なぜかアルコール対策のようになっている日本。そのことにいろいろ不満はありますが、以前だったら気軽に楽しめた外での飲酒が制限され、これを機にお酒をやめたひと、家飲みで際限なく飲むようになった人、お酒との付き合いが変わった人も多いでしょう。

30年間毎日酒を飲み続けた町田康さんが自らの禁酒を綴った『しらふで生きる 大酒飲みの決断』は、人生における酒の意味を考えるのにぴったりの本。発売以来、編集部には、本の感想とともに、自分とお酒の関係を綴った読者ハガキがたくさん届いています。感想までおもしろいその一部をご紹介します。

全体の色と表1のコピーを変えた新しい帯

「禁酒文学」に乾杯!(70歳・男性)

人類史上初の「禁酒文学」に乾杯! さけ(酒)はさけ(酒・避け)た方がいいという心からの(酒・叫)びがここにはある。「酒はあってもなくても、自惚れから脱却さえすれば、人生は寂しいけれども面白い」という結論に納得。というわけで、私は今もなお、晩酌をやめないでいます。

休肝日連続615日で31のメリット(52歳・男性)

休肝連続615日目の今日である。私が禁酒して、実に31のメリットが生じた。デメリットは人との交流がうすくなったくらい。酒は、脳の欲求でしかなく、腸はじめ、内臓に多大な負担をかける。この本がもっともっと多くの方に読まれ、皆様がより楽しい時間を過ごせますように…。

断酒の苦悩を知った(26歳・女性)

断酒の方法が深く考察されていて興味深かったです。考察は、人生の在り方にもつながっていて私も自省しました。「私たちに幸福になる権利はない」という気づきとその証明は目から鱗が落ちる思いでした。私はお酒を飲みませんが、お酒を好む方が断酒するにはこんなに苦悩が必要なのだと知りました。町田先生の本は、大変好きです。とても勉強になります。お酒をやめて健康になったそうなので、いつまでも健康でいて、いい作品を書かれてください。

わたしたちはアルコールに対して無力(45歳・男性)

〇私たちはアルコールに対して無力であることを認めます
〇私たちは1日だけ断酒します
〇アルコール依存症の回復にさまたげになるもの
 1.無関心 2.不寛容 3.攻撃的な否認の態度
〇苦しみは新たな人生への入場料
〇断酒とは生きている善としての自由の実現
〇「1滴しずく」のメカニズム←1滴の集まりが一杯
〇今日一日、アルコールなしで生きることで自分に与えられるすべての自由について考察しよう
〇陽の光から私をへだてるものを取り除いてください
〇瞑想・黙想と自己洞察・自己吟味

人生を再確認させる書(50歳・男性)

大酒のみの断酒の物語かと思ったが、さにあらず。人生を再確認させる書であった。
「自分は普通以下のアホ」「人生は寂しい」など若かりし頃毎日のように考えていたことを最近全く忘れていたことに気付かせてくれた。2020年、新たな気持ちで新年を迎えることができました。

大嫌いな酒呑みを理解するために(69歳・女性)

ずっと下戸で、でも周囲は酒吞みばかりで酒呑みが大嫌いで生きてきたので、大酒飲みが自ら素面を選んだという珍しい人の書いた本に興味を持った。作者は、どうも酒を美味しいと思って飲んでいたのではなくて、酔っ払いたくて飲んでいたみたいなんだと思った。ところどころでグフフと笑った。ずーっと素面で生きてきた婆より。

詩人として生きるための(48歳・男性)

禁酒のススメと云うより、”詩人として人生を全うするための手引書”として読ませていただきました。

二人の知人にプレゼント(77歳・女性)

アルコール依存で苦しんでいる方や、依存症の予備軍と思われる方々と出会い、お付き合いがあり、まず自分で拝読しようと思いました。強制ではない教えに共感しました。そしてお二方にプレゼント。一人は”楽しく読んでいる”、一人は一読して、”おもしろい””バイブルにします”と。著者の人生哲学がジワリジワリと沁み込んで自分を大切に生きて欲しいと希いつつプレゼントしました。愉しく読みすすめられ、おしつけでない術が、凄いです。

ポップ

そろそろやめようかしら(72歳・女性)

この齢で、毎晩ビールを飲んでいます。大酒飲みではありません。主人はあまり飲まないので心苦しいのですが、やめられません。
友人も飲む人が多く、月2~3回おばさんの定例会で騒いでいます。
何となく、そろそろやめようかしらと思います。とっても楽しく読み、一人で笑っています。
呑んベエの弟や友人にも読ませたいです。

トンデもない面白さ(55歳・女性)

新聞の書評でチラ見して、何となく気になって読んでみたら、トンデもなく面白いのでビックリしました。完読後に町田さんの過去の作品を5冊ぐらいアマゾンで発注。

苦しいことがあった時の道しるべに(女性)

この度は「しらふで生きる」に出会えて大変嬉しく思っています。町田先生の小説はほとんど拝読してきましたが、どういう訳かエッセイは少ししか手にしませんでした。今回私が全くお酒が飲めないのを逆手に本書を購入致しました。結果、禁酒の書ではなく人生を描いたものとして拝読し、今後苦しい事があった時の道しるべとさせて頂きたく感動いたしました。乱文大変失礼いたしました。町田先生をはじめ、皆々様のご健康ご活躍をお祈り申し上げます。

『リフォームの爆発』に続いて(58歳・男性)

自宅の1998年製のガス給湯器が故障し、浴槽に大きな亀裂ができたため、2019年末にガス給湯器交換と浴室工事の見積もりを依頼した。『リフォームの爆発』を読んでいたおかげで業者への電話やあいみつをスムーズに行うことができた。業者(50歳くらい)は今まで見た最も古いガス給湯器は19年使用したもので、21年ものは初めて見たと乾いた感想を淡々とのべた。『しらふで生きる』も読んでいたおかげで何かいいことがあるのではないかと期待している。

書店さんへ(51歳・男性)

この本を「文学」「文芸」でなく、「マインドフルネス」のコーナーに置くべきだろう。

夫にも読ませたけれど(70歳・女性)

著者のことを全く知らずに題名にひかれてアマゾンに注文/文章がおもしろい!! 今時の話し言葉みたい(まるで若い頃の筒井康隆のやう)で心地良い。楽しく読んでいる。夫に読ませてやったのに、あいつも酒なしに二進も三進も行かない筋金入りだ。

町田さんを好きゆえに(79歳・男性)

禁酒をしようと読んだのではありません。町田康さんが好きだから。その結果、酒を断ってしまいました。もう3か月。ホホホ。これはワナでせうか?

町田さんの本はフランス語に通じる(68歳・女性)

おもしろいので繰り返し読んでいます。私は町田さんの作品以外はフランス語の本だけを読んでいます。町田さんの著作はフランス語の本に通じるところがあるような気がします。例えばRamond Queneau(レーモン・クノー)を思い出します。

◎書店様へ◎

新帯でのご注文、ポップのご希望がございましたら、弊社営業部 gentosha_shoten@gentosha.co.jp までご連絡ください。

関連書籍

町田康『しらふで生きる 大酒飲みの決断』

30年間、毎日酒を飲み続けた作家は、突如、酒をやめようと思い立つ。絶望に暮れた最初の三か月、最大の難関お正月、気が緩む旅先での誘惑を乗り越え獲得したのは、よく眠れる痩せた身体、明晰な脳髄、そして寂しさへの自覚だ。そもそも人生は楽しくない。そう気づくと酒なしで人生は面白くなる。饒舌な思考、苦悩と葛藤が炸裂する断酒の記録。

町田康『リフォームの爆発』

マーチダ邸には、不具合があった。人と寝食を共にしたいが居場所がない大型犬の痛苦。人を怖がる猫たちの住む茶室・物置の傷みによる倒壊の懸念。細長いダイニングキッチンで食事する人間の苦しみと悲しみ。これらの解消のための自宅改造が悲劇の始まりだった――。リフォームをめぐる実態・実情を呆れるほど克明に描く文学的ビフォア・アフター。

町田康『餓鬼道巡行』

熱海在住の小説家である「私」は、素敵で快適な生活を求めて自宅を大規模リフォームする。しかし、台所が使えなくなり、日々の飯を拵えることができなくなった。「私」は、美味なるものを求めて「外食ちゃん」となるが……。有名シェフの裏切り、大衆居酒屋に在る差別、とろろ定食というアート、静謐なラーメン。今日も餓鬼道を往く。

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しらふで生きる

元パンクロッカーで芥川賞作家の町田康さんは、30年間にわたって毎日、お酒を飲み続けていたといいます。そんな町田さんがお酒をやめたのは、いまから7年前のこと。いったいどのようにしてお酒をやめることができたのか? お酒をやめて、心と身体に、そして人生にどんな変化が起こったのか? 現在の「禁酒ブーム」のきっかけをつくったともいえる『しらふで生きる』から、一部を抜粋します。

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町田康

1962年大阪府生まれ。町田町蔵の名で歌手活動を始め、1981年パンクバンド「INU」の『メシ喰うな』でレコードデビュー。俳優としても活躍する。1996年、初の小説「くっすん大黒」を発表、同作は翌1997年Bunkamuraドゥマゴ文学賞・野間文芸新人賞を受賞した。以降、2000年「きれぎれ」で芥川賞、2001年詩集『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、2002年「権現の踊り子」で川端康成文学賞、2005年『告白』で谷崎潤一郎賞、2008年『宿屋めぐり』で野間文芸賞を受賞。他の著書に『夫婦茶碗』『猫にかまけて』『浄土』『スピンク日記』『スピンク合財帖』『猫とあほんだら』『餓鬼道巡行』など多数。

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