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  4. メインがパン フレンチは副菜編

〔撮影:著者、使用機材:Fujifilm X100V,Sony RX100V〕

さすが BtoB、隙がないなあ。このバーガー&サンドイッチ専門店でメシを食らうといつもそう思う。

〈BtoBってなに?〉という読者のために解説すると―― “もみじまんじゅう”とかイメージした人はもちろん論外。あれはB&B、ミッド昭和世代ね――〈ビジネス to ビジネス〉、企業向けサービスを展開する企業のこと(ざっくりベース)。

 

ぐだぐだ作家のゆるいエッセイにしては珍しい用語を使ったが、今回取り上げるお店は、まさしくBtoBの典型なのだ。

都内に数多あるプレミアムバーガー(一個1500円とか2000円クラス)に専用バンズを提供し続けているのがここの本店(新宿区)なのだ。飲食に詳しい関係者によると、そのシェアは8割近くになるのだとか。

創意工夫を凝らした個性豊かなパテに負けないバンズを提供し続ける本店には、BtoC(一般消費者向け)のいわゆる惣菜パンも豊富(焼きそばパンとかコロッケパン)。街場のパン屋さん、プロ向け食材提供の二つの顔を併せ持つ老舗の次男坊のお店が今回の主役だ。

フレンチで修行した店主(同)が開いたのが、ハンバーガーとサンドイッチの専門店。ランチ時には、自慢の自家製パテと本店のバンズを使ったハンバーガーのほか、キューバサンド(自家製ベーコンやチーズがたっぷり)、サバサンド(一夜干しの薫製サバ使用)など多彩なメニューが揃う。

そして真骨頂がフレンチを副菜にした夜食だ。今回訪れたときは、店主が時間をかけて作ってくれたものばかり。鳥レバーのパテ、牛スネ肉の煮込み、ラムのステーキ……。もちろんワインをオーダーし、パンとともにいただくのが至福。だが、普通のレストランと違うのは、料理ごとに変わる様々な種類のパン。BtoBで培った強みで、どのパンも噛めば噛むほど味が出て、風味の違いに驚く。そうなると、ハイカロリーな料理がもっと旨くなり、さらにパンを求めて手が伸びる……悪魔のサイクルが出来上がってしまうのだ。

訪問時は、某版元の担当編集さんたちと同席。彼らもパン→フレンチのごちそう→パンの悪魔のサイクルにハマってしまったのだ。ちなみに私は1.5キロ増(翌日の筋トレは倍やった)、担当さんたちもきっと増量したはずだ。

今回も店名は載せない。著名グルメ芸人さんや美食ブロガーさんたちがたくさん記事を書かれているので、文中のキーワードを使って調べていただきたい。

一つだけ注意を。夜のフレンチは不定期なので、お店にお問い合わせの上でのご予約をオススメしたい。最後に店主のメッセージを記しておく。

「ウチに来ていただければ、どんな痩せた人でも太ってしまいます」……とのこと。ああ、また腹が減ってきた。

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勝手に!裏ゲーテ 街場の旨いメシとBar

食い意地と物欲は右に出るものがいない作家・相場英雄が教える、とっておきの街場メシ&気取らないのに光るBar。高いカネを出さずとも世の中に旨いものはある!

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相場英雄

1967年新潟県生まれ。元時事通信社記者。主な著書に『震える牛』(小学館文庫)、『血の轍』『KID』(幻冬舎文庫、幻冬舎)、『トップリーグ』  『トップリーグ2/アフターアワーズ』(ともにハルキ文庫)。日経ビジネスで『Exit(イグジット)』、ランティエ(角川春樹事務所)で『レッドネック』連載中。

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