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北極かえるのコモンロー日誌

2020.01.10 更新 ツイート

6000人が元旦に寒中水泳!inバンクーバー吉村静

海外でお正月を迎えるたびに、「日本のお正月っていいなぁ」と思う。家族が集まって、特別なごちそうを食べる。お雑煮にお餅、テレビの特番にこたつ、エンドレスなみかん。実家でごろごろする日本のお正月が私は大好きだ。

カナダは日本と違ってクリスマスが家族と過ごすための帰省シーズンで、新年は友人とパーティをしたり、朝まで飲んだりして過ごす人が多い。そして1月2日からはみんな普通に働き始める。これは、未だに変な感じがする。

さて。私が住むバンクーバーでは新年の名物行事、「Polar Bear Swim(ポーラーベア・スイム)」が毎年元旦に行われている。直訳すると「北極クマ泳ぎ」。この響きから簡単に想像がつくと思うが、つまり寒中水泳である

イベントのイラスト。ゆるくてかわいい。
 

過去のイベントの歴史や様子(by CBC NEWS)↓

今年はポーラーベア・スイム100周年記念! ということで、2014年の2550人という最多参加者記録を大きく上回る、6000人もの人が参加した(すごい)。会場はダウンタウンから程近い、イングリッシュ・ベイ。

1920年に数名のスイマーが寒中水泳をこのイングリッシュ・ベイで始めたことがきっかけで、今や世界最大・最古のポーラーベア・スイムのイベントの一つとなっている。

会場には過去の様子のエキシビジョンコーナーも設置されていた。

会場に着くなりライブミュージックの大音量に合わせて水着姿の人たちが楽しそうに踊っている。ダウンジャケットなどをめちゃめちゃ着込んでいる人と、すでにテンションマックスの水着姿の人たちのコントラストが面白い。

フードコーナー、自転車置き場、無料ロッカーに、あったか暖房テントまで準備万端といった様子。想像以上の盛り上がりに私もすぐに海に飛び込みたくなった。

会場のイングリッシュ・ベイからの眺め。海と山、どちらもあるのがバンクーバーのいいところ。
車椅子の人でもアクセスできるように砂浜にシートがひかれていた。

ちなみにバンクーバーはカナダの西側で実はあんまり寒くない。1月1日も気温は7度くらいで寒いは寒いんだけれど、カナダ東部のマイナス30~40度の地域に比べればバンクーバーは南国だ。(バンクーバーを“トロピカル・カナダ”と呼ぶ人もいる。笑)

とはいえ、7度の気温の中で海にドボンするのはやはり勇気がいる。私はこの日12時から仕事があり(ガーン!涙)、公式スイムが始まる前に少しだけ「ディップ」した。

泳ごうと思ってビキニを着てきたものの、足を入れた瞬間冷たすぎて全然無理(笑)、膝までのディップに留めておいた。

でも新年から冷たい海に浸かり、思った以上に野生のパワーがみなぎった感じで清々しかった。

写真がボケているが、海に足をディップする私、北極かえる。

公式水泳時間は午後の2時半から。私のコモンロー・パートナーのルイスは実は普段から寒中水泳をやっていて、家では1年中水のシャワーを浴びるハードコアだ(「コモンロー」について詳しくはこちらの記事をどうぞ→「やっとカナダの永住権が取れました」)。

私もそれにつられて何度もサイクリングがてら冷たい海で足をアイシングしたりしている。もちろん最初は冷たいけれどそのあとは体がジーンとあったまった感じがするから人間の身体はなんとも不思議である。

真冬でも裸で走り、寒中水泳を楽しむルイス。笑

そんなルイスにとっては「待ってました!」と言わんばかりのこのイベント。私は仕事でルイスの泳ぎを見ることができなかったけれど、ルイスに聞くとなんと浮きのある地点まで、往復約180mを泳いだという。

さすがのルイスもそこまで長い距離の寒中水泳をしたことがなかっただけに、終わったあとはしばらく体が完全に麻痺していたらしい(大丈夫か)。

でもそこに渦巻く熱気でアドレナリンが出まくって、めちゃくちゃ楽しかったそうだ。

泳いだ人はこのバッジがもらえる。ユニークやなぁバンクーバー。
毎年参加している人たちはバッジコレクターに!毎年この日を楽しみにしている人がたくさんいるんだなぁとこの人たちを見て思った!私も集めたい!
仮装したり、バッジをつけたりとイベントを楽しむ参加者たち。

私のご近所さんも参加していて、彼曰く、「この日にみんなで集まるってのが、すごくポジティブなエネルギーに溢れてて好きなんだよ」と毎年このイベントを楽しみにしていると言っていた。

確かに私もスイマーたちにポジティブなエネルギーをもらったような気がする。

アウトドアスポーツが盛んなバンクーバーならではのお正月やなぁと感じた新年だった。地元住民みんなで冷たい海に飛び込むってなんか母なる地球にご挨拶というか、スピリチュアルな気もした。

また、この冷たさを楽しみに変えられるユーモアっていいなぁとも。

2019年はカナダに移民して、住むとこ探して、仕事探して、って全てが0からのスタートで、何かと不安になることも多かったので、今年はこんな風に無邪気に海に飛び込んだり、もっとアウトドアな時間を楽しもう、と思えた新年になりました。

皆様本年もよろしくお願いいたします!

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コメント

林けいこ  6000人が元旦に寒中水泳!inバンクーバー|北極かえるのコモンロー日誌|吉村静 - 幻冬舎plus https://t.co/EcrwvZCX8V 6日前 replyretweetfavorite

吉村静/Shizuka Yoshinura/ケロズ  6000人が元旦に寒中水泳!inバンクーバー|北極かえるのコモンロー日誌|吉村静 - 幻冬舎plus https://t.co/NZU2AJfqbt 6日前 replyretweetfavorite

幻冬舎plus  寒い!ハードコアすぎる!と思ったけれど、人間の身体は慣れてくのかな? アドレナリンもドバドバ出るみたい。(竹) 6000人が元旦に寒中水泳!inバンクーバー 北極かえるのコモンロー日誌|吉村静 - 幻冬舎plus https://t.co/IQi3NceACY 7日前 replyretweetfavorite

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北極かえるのコモンロー日誌

移民大国カナダのユニークな制度「コモンロー」を利用し、2019年、永住権を取得したひとりの日本人女性がいます。「自然に囲まれた土地で、自分らしく生きたい」と日本を飛び出し世界中を旅したすえに、彼女はなぜカナダを選んだのか? カナダでの暮らし、コモンローって何? 生き方の選択肢を探る連載です。[アイコンデザイン / 永井あゆみ]

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吉村静

1987年、新潟県長岡市生まれのランナー。走歴25年。ランニング雑誌の出版社に勤めた後にカナダへ渡り、トレイルランニングやハイキング、日々のお散歩に没頭する。カナダで2年過ごしたのちに南米やニュージーランド、インドなど様々な国で写真を撮りながら旅をする。2019年からカナダの永住権を取得し、現在はバンクーバーで暮らす。トレイルランニング用品専門店Run Boys! Run girls!のウェブにてアウトドアスポーツのある生活を綴る「Tip of the iceberg Newspaper」という名のブログも更新中。バンクーバーのヌーディストビーチで開催される裸のランニング大会Bare Buns Run2014年大会女子の部優勝。

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