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北極かえるのコモンロー日誌

2021.06.08 更新 ツイート

バンクーバーでワクチン摂取してきました! 吉村静

先週、新型コロナウイルスのワクチンを受けてきた。私が住んでいるブリティッシュ・コロンビア州、バンクーバーは医療従事者、高齢者、ホームレス、また感染者数の多い地域などへの接種が優先されて、その後は年齢順で順番が回ってくる仕組み。

 

ワクチンの予約もすごく簡単でスムーズだった。数ヶ月前に政府から送られてきた予約サイトに生年月日などの個人情報を入力しておくと(めっちゃ簡単で1分以内に終わる)、自分の番になったら案内のメールが送られてくる。その案内に従ってオンラインで会場や時間を選んで予約完了。費用は政府が持ってくれるので出費もなし。

私は現在33歳で順番が回ってきたけど、この記事を書いている現在では12歳以上であれば誰でもワクチンが受けられる。ワクチン会場にもお母さんと一緒に受けにきている若者たちもたくさんいた。

ワクチン摂取後にもらえるステッカー。ポジティブな感じがする。

私が会場に選んだのは家から自転車で5分ほどのコミュニティ・カレッジ。その駐車場に大きなテントが張られていて、一時的にワクチン会場になっていた。中は明るくて、アットホームな雰囲気。ワクチンを打つ人は医者やナースだけでなく、トレーニングを受けた人たちも総動員。だからか、白衣の人もいたけど、アロハシャツに短パンの人とか、カジュアルな服装で多くの人がワクチンを打っててなんかほっとした。それで思い出したけど、アメリカに住んでいる、私のパートナー・ルイスのお母さんは、消防士さんが打ってくれたって言っていた。場所などにも寄るんだろうけれど、多くの人たちの力が集結しているのだなぁ、と改めてありがたく思う。

さぁ、いよいよ摂取の時間!

ガーデンで採れたカモミール。心を落ち着かせようと思ってフレッシュもぎたてで淹れてみたけどめっちゃ苦い。笑

体調はいいですか? とかアレルギー反応が出たことありますか? などなど質問を受け、その後ワクチンに関する説明を受ける。今日は1本目で次回は2ヶ月後。今日はファイザー社のワクチンを打ちます、などなど。私の担当の人はめっちゃ優しい人で平常心を保つことができた。摂取は一瞬で終わり、痛みは最初にチクリとするだけでほぼなかった。終わってすぐに「お疲れ様~! はい、これステッカーね!」と元気なお姉さんがステッカーを配っている。「2枚もらえますか?」という青年がいて微笑ましかった。笑

「ワクチンが摂取しやすいよう、肩が出せる半袖などでお越しください」という案内を忠実に守るルイス100点満点。笑

摂取後は指定された待機場所で15分様子を見て、問題なければ家に帰る。待機後テントを出て最初に目に入ってきたのは、摂取が終わった老婦人が二人で嬉しそうにセルフィーしている光景。そのあまりに嬉しそうな二人の笑顔に「家族に会いたいのかな~? 孫がいて早く会いたいのかな~」と勝手に妄想を膨らませてしまう。私も家に帰ってきてルイスと二人でセルフィーして家族に送った。私の職場でもワクチン打った人には「Congratulations!(おめでとう!)」っていう言葉をみんな使ってて、祝福ムードが感じられる。

私たちもセルフィーを家族に送信完了!

カナダではワクチンは義務ではないので、打つか打たないかは個人の判断だし、持病などの関係で打てない人もいる。私も打つ前は不安で色々調べたり、友達と話したりした。ワクチンに関しては懐疑的な意見や、はたまた陰謀論を信じる人まで本当に様々な考え方、意見がある。ただ今回よく目にしたのは「自然のままがいいから、自然じゃないものを身体に入れたくない」という考え方。確かにナチュラルなままがいいっていう気持ちはわかるんだけど、今回考えたのは、ここで語られる「ネイチャー」て、一体どういう意味で、どこまで戻った自然のことなんだろう? ということ。

ガーデンで採れたイチゴ。うみゃい~!!!!!

私はガーデンもやるし、自然の中に遊びにいくのが大好きだし、基本菜食で野菜もりもり食べるネイチャー人だけど、テクノロジーにも興味があるし(というかその恩恵に授かりまくってるし)、それを追求する人たちを尊敬するし、そういう意味で科学の力も信じてる。そもそもリスクは打っても打たなくても0か100かじゃないし、だからワクチン打ったから終わり! とは全然思ってないけど、こうして安全にワクチンを受けられたことに感謝する。すでにもう「そのままの自然」という理想からはかけ離れた生活を自分も送っていて、でもこのカオスな世界の中に小さな自然を見出したり、癒してもらったり、食べさせてもらったりすることが自分と自然との距離感のような気がする。

この前行ったハイキングでの一枚。曇りの日も美しい。

以前友人に「私は大きな自然を見たくてカナダに来た」って言ったら、「私は遠くまで行かなくても、すぐそばにいつでも自然を見つけられるよ」って言ってて、なるほどなぁと思ったんだけど、自然って別に原始的なことやいわゆる人工物のない世界みたいなことだけじゃなくって、自分がそれを見つめようとする心があれば、いつでもそばに浮き立ってくるものなのかも知れないなぁ、とその時思ったし、今回またこの言葉を思い出して色々考えた。

道端にて野ウサギ発見! キャワええ~。

とはいえ、そもそも受ける、受けない、という選択肢があってそれを自分で選べるってだけでも恵まれているなぁと思うし、日々の中で「自分の頭で考える」練習をさせてくれるカナダの生活はオーバーオールで楽しい。

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コメント

幻冬舎plus  明るい雰囲気にうらやましさも感じつつ、「自然」についてなるほどなあ、と考えさせられました。〔そ〕 バンクーバーでワクチン摂取してきました!|北極かえるのコモンロー日誌|吉村静 - 幻冬舎plus https://t.co/KyglucZr4J 5日前 replyretweetfavorite

幻冬舎plus  [今日の新着記事] バンクーバーでワクチン摂取してきました!|北極かえるのコモンロー日誌|吉村静 https://t.co/fuO5KhXZUh 6日前 replyretweetfavorite

幻冬舎plus  [公開] バンクーバーでワクチン摂取してきました!|北極かえるのコモンロー日誌|吉村静 https://t.co/fuO5KhXZUh 6日前 replyretweetfavorite

片野貴司  カナダはバンクーバーで暮らしている吉村さん @kerozoo1 が先日受けた新型コロナウイルスワクチンの話。事前に専用サイトに登録しておき、順番になるとメールが届くみたいです。 バンクーバーでワクチン摂取してきました!|北極かえ… https://t.co/H7J7dVBWgT 6日前 replyretweetfavorite

北極かえるのコモンロー日誌

移民大国カナダのユニークな制度「コモンロー」を利用し、2019年、永住権を取得したひとりの日本人女性がいます。「自然に囲まれた土地で、自分らしく生きたい」と日本を飛び出し世界中を旅したすえに、彼女はなぜカナダを選んだのか? カナダでの暮らし、コモンローって何? 生き方の選択肢を探る連載です。[アイコンデザイン / 永井あゆみ]

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吉村静

1987年、新潟県長岡市生まれのランナー。走歴25年。ランニング雑誌の出版社に勤めた後にカナダへ渡り、トレイルランニングやハイキング、日々のお散歩に没頭する。カナダで2年過ごしたのちに南米やニュージーランド、インドなど様々な国で写真を撮りながら旅をする。2019年からカナダの永住権を取得し、現在はバンクーバーで暮らす。トレイルランニング用品専門店Run Boys! Run girls!のウェブにてアウトドアスポーツのある生活を綴る「Tip of the iceberg Newspaper」という名のブログも更新中。バンクーバーのヌーディストビーチで開催される裸のランニング大会Bare Buns Run2014年大会女子の部優勝。

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