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女は、髪と、生きていく

2019.12.19 公開 ツイート

美人すぎて生きにくい女友達にアドバイスした「似合う髪型」とは? 佐藤友美

11月末に発売になり、発売即重版となった『女は、髪と、生きていく』。本書はヘアライターとして20年近く活躍してきたNo.1ヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんの最新刊になります。髪の本であるにも関わらず、「泣きました」「人生のスイッチが入りました」「美容師として全同業者とお客さんに読んで欲しい!」と発売直後から反響続々の本書。今回は中身と外見が食い違いすぎて生きにくくなっていた女友達に、さとゆみさんがカツを入れたエピソードから始まります。
 

「もっと、あんたのキャラを前面に押し出した髪型にしなよ!」

よく、「人を見た目で判断するな」とか「見た目ではなく、中身を見てほしい」などと言う人がいるけれど(両方とも、学生時代の私です……)、今は、こう思います。

外見は、内面の一番外側です。というよりも、外見を内面の一番外側だと思って、外&内を一致させたほうが生きやすい。

外見と内面を一致させるということは、言いかえれば、あなたの「髪キャラ(髪が持つ性格)」と「本キャラ(本当の自分のキャラクター)」を一致させるということです。

名は体を表すと言いますが、自己紹介では必ず「友達が美人と書いてゆみといいます」と話すほど、友達に美人が多い私です。なかでも、大学時代に仲の良かった友人はとくに美しくて、夜の街を歩いていると、ナンパをしたい男性たちがぞろぞろ列になってついてくるほどでした。

あるとき、彼女に、こんなことを言われたことがあります。

「友美のことを好きな男って、みんな“本当に”友美が好きじゃん。でも、私のことを好きな男は、私が好きなのか、私の顔が好きなのかわからなくて辛い……」

以前、この話を私が別の友達にしたとき、「え、その女、何様?」と言われたのですが、私自身は「美人すぎるとそれはそれで、大変なんだな。人に言いにくい悩みを打ち明けてくれてありがとう」と、妙にしみじみしたものです。

そのとき私は、彼女に適切な言葉をかけることができなかったけれど、もし、今、私が時間を巻き戻して彼女にアドバイスできるなら、こう答えたいと思います。

「もっと、あんたのキャラを前面に押し出した髪型にしなよ!」

彼女は負けん気が強く、野心が強く、向上心が強く努力家でした。奨学金をもらいながら、家賃も食費も自分で稼いで大学に通っていました。綺麗な顔に似つかわしくない泥臭い努力をする人で、マインドはほぼアスリート。

けれども、いかんせん、そんな彼女の「本キャラ」に対して、彼女の「髪キャラ」が真逆だった……

当時の彼女は、胸上のさらさらストレートで毛先は内巻き。色は可愛らしいピンクブラウン。前髪は「ザ・お嬢様」な感じの斜め前髪。

中身は自立した強い女性なのに、美人な上にそんな「守ってください♡」的な髪型していたら、そりゃ、彼女の本質に目を向けない男がぞろぞろ寄ってきますよ。

もし、彼女の意志の強いキャラをちゃんと髪型で表現していたら(たとえば前髪を三戸なつめちゃんくらい短くしていたら、たとえば髪色を木村カエラさんくらい個性的に自己主張していたら)、美しい女性を、ただマスコットとして連れて歩きたい(トロフィーワイフなんて言い方もしますね)男性からはだいぶ逃げられたはず。

これは何も、男女間の話だけではありません。

もし今、あなたが自分の人間関係がうまくいっていないと感じるなら、外見をあなたの内面に寄せて表現しましょう。髪キャラを、本キャラに近づけるのです。

あなたの今の髪が、どんな性格を持っていて、今のあなたがどんなふうに見られているかの分析は、ぜひ本書の第三章を参照してください。
いずれにしても、髪の性格を知って正しく選べば、対人関係のミスマッチは減っていきます。髪は、あなたを裏切りません。

キャラ変えするときも、髪から変える

内面(あなたのキャラ)と外見(髪が持つ性格)を一致させると、生きやすくなるとお伝えしましたが、
でも、なかには、「今の自分に満足できていない。本当は、こんな女性になりたいんだ!」という気持ちがある人もいるでしょう。つまり、今の自分のキャラを変えたいというときです。

そういうときも、髪はとても有効です。

この場合、髪で外見を先に変え、内面を髪に追いつかせましょう。

髪の印象はとても強いので、髪を変えると、あなたの見られ方も変わります。初対面の人は、あなたを新しく設定した髪のほうのイメージで認識してくれるようになります(第一印象の変化)。

今まであなたを「こういうキャラ」と認識していた人たちも、髪が変わったことによって、無意識的に、あなたのキャラを脳内で修正しはじめます(第二印象の変化)。

あなたに会っていない時間も、みんなの頭の中には、あなたの新しい髪の記憶が残ります(最終印象の変化)。

話し方を変えたり、メイクを変えたりすることで、イメージチェンジに気づいてもらうのはなかなか難しいものです。でも、髪を変えれば、必ず気づかれます。そして髪の力に引っ張られて、服やメイクや話し方、身のこなし方も変わっていきます。

その変わった印象のあなたのほうが、「あなたらしさ」として、周りの人たちに定着していくんです。

では、どうしたら「なりたい自分」像に気づくことができるのか。ぜひ、本書に載っているワークシートを実際にやってみてください(掲載は148ページ)。意外な自分の気持ちに気付けるかもしれませんよ!

 

関連書籍

佐藤友美『女は、髪と、生きていく』

ファッションより、メイクより、人生を変えるのは「髪」だった! 8万部突破『女の運命は髪で変わる』著者最新作。「ずっと生き方に迷っていたけれど、読み終わってスイッチが入りました」(カウンセラー・35歳)、「泣きました。ここまで泣けるのに、笑顔になれる本」(主婦・43歳)、「髪型がしっくり来ない理由が分かった。"心に似合う髪型"をP130を参考に探したいと思います」(編集者・38歳)、「同業者にもお客さんにも、第4章を一番読んでもらいたい!」(美容師・41歳)など、発売前から大反響!「髪で人生を変える」本です。

山本あきこ『これまでの服が似合わなくなったら。 「40歳、おしゃれの壁」を乗り越える!』

「いつもの服がなんだかしっくりこない…」と思ったら、 "自分本位なおしゃれ"へ進むチャンスです! 1万人以上を変身させてきたスタイリストによる大人女性の魅力を底上げするファッション術。 ・肝になるのは「ほどよい色気」 ・最初に見直すべきは髪の毛 ・細い部分は「探して、出す」 ・似合わない色にとらわれない ・見た目と内面が一致すれば幸せになれる など。

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女は、髪と、生きていく

NO.1ヘアライター・佐藤友美さんの最新刊『女は、髪と、生きていく』試し読み。

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佐藤友美 ヘアライター・エディター

日本初のヘアライター&エディター。
1976年、北海道知床半島生まれ。20年弱のヘアライター人生で、約4万人、200万カットのヘアスタイル撮影に立ち合う。「美容師以上に髪の見せ方を知っている」とプロも認める存在で、日本はもとより、海外でも美容師向けの講演を行い、セミナーを受けた美容師はのべ3万人を超える。歯切れのいい解説で、テレビ、ラジオ番組などで活躍する一方、ヘアアドバイザーとして全国の女性の髪の悩みにこたえ、高い満足度を得ている。著書に、ベストセラーとなった『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)、『道を継ぐ』(アタシ社)などがある。

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