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トランプ時代の地政学

2019.11.01 公開 ツイート

弾劾騒動をあえて煽るトランプ大統領の計算 杉本宏

10月27日、バグダディ容疑者の殺害を発表するトランプ大統領(ホワイトハウスのTwitterより)

米議会下院が着手した弾劾訴追調査の渦中にあるトランプ大統領にとって、弾劾騒動は千載一遇のチャンスなのかもしれない。これを奇貨として政敵潰しに邁進しているからだ。2020年大統領選で現在、民主党の先頭を走っているバイデン前副大統領の目は消えるかもしれない。

トランプ大統領の罷免はまずない

バイデン氏は、オバマ政権の副大統領だった2016年当時、息子のハンター氏が役員を務めていたウクライナ最大のガス会社「ブリスマ」が検察の捜査対象になっていたため、息子を守るため職権を乱用して検事総長を解任させようとした――。トランプ大統領は、こう信じて止まない。

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杉本宏『ターゲテッド・キリング』

「対テロ戦争」という果てしない戦争が世界を覆う中、標的殺害(ターゲテッド・キリング)という非公然攻撃を米国は展開している。一種の「闇討ち」は、効率的ではあるが、米国政府に様々な法的・倫理的なジレンマを突きつける。米首脳たちの内紛と懊悩を通じ、21世紀の正義と戦争の行方を追う。

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トランプ時代の地政学

「世界の警察官を辞める」だけでは収まらず、いまや世界秩序の攪乱要因になりつつあるトランプ大統領のアメリカ。海外取材経験の豊富なジャーナリストであり、国際政治研究も続ける著者がトランプ大統領・アメリカの本音を読み解き、日本とのかかわりを考察する。

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杉本宏

ジャーナリスト。慶應義塾大学大学院修士課程修了。マサチューセッツ工科大(MIT)政治学部博士課程単位取得退学。防衛大学校非常勤講師を経て、朝日新聞社入社。政治部、外報部などを経て、ロサンゼルス、アトランタ、ワシントンに赴任。記者としての取材活動のかたわら、国際政治研究も続ける。著書に『ターゲテッド・キリング――標的殺害とアメリカの苦悩』(現代書館)がある。

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