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学ぼう!珍妙奇妙な深海のいきもの

2019.08.06 更新 ツイート

かっくい~!深海の王者「シーラカンス」平井まさあき〔男性ブランコ〕

こんにちは、深海のいきもの大大好きで、深海に潜り、深海のいきもの達とダンスパーティーを踊る夢を毎晩見る平井です。毎晩は言い過ぎました。ダンスパーティーも言い過ぎました。深海は漆黒の世界なので、いきもの達がどんなダンスを踊っているか目視することはできませんね。すべて言い過ぎました。大大好きなのは言い過ぎてないです。

 

今回、ご紹介させていただきたい深海のいきものは、満を持して、満を持して、満持ス川で登場します。満持ス川はガンジス川を文字ってみましたよ、うるさいですか? うるさいですね、すみません。

 

子供も大人も誰も彼も彼女も知っている超有名魚、深海の王者、シーラカンスさんです!

お手製イラストどんぱっ!

(イラスト/平井まさあき)

先に一言言わせてください。

 

 

かっくい~

かっくい~

かっくい~

 

勢い余って三言ばちこませていただきました。

 

イラストの赤い部分はすみません。僕が尾ビレだと思っていたところが間違っていました。間違いをすべて見せるという手法を取らせていただきます。

解剖学的に、先端の丸っこくなっている部分が尾ビレなのです。ただ化石を研究している方々は、尾の全体を指して尾ビレと呼ぶケースもあるそうです。

 

王者とは僕が勝手につけた異名ですが、この堂々たる風格、王者のそれではありませんか。僕のような酸素無駄吸い陸上生物は、この御姿を拝見するやいなや、ただひれ伏すことしかできませぬ。

 

このシーラカンス、古生代の時より、その形態を維持しており、進化の鍵を握る生物とされています。アフリカのシーラカンスは体長2mのものが記録されており、胎生なので雌の方が大きくなります。インドネシアのシーラカンスは130cmまでの個体しか見つかっていません。どれぐらい大きくなるかは不明だそうです。生息水深は文献の中で700mまで潜っている記録があります。

 

僕がこのシーラカンスを記事で取り上げたいと考えたのは、前回、前々回のコラムでも触れさせていただいた福島県の水族館アクアマリンふくしまさんに行かせていただいたからです。

 

このアクアマリンふくしまは、世界中で唯一、インドネシア・シーラカンスとアフリカ・シーラカンスの標本を展示している水族館なのです。世界で唯一です。僕はこの標本を実際にこの目にして非常に感銘を受けました。

 

許可をいただいたので、このシーラカンス2体のお写真を掲載します。

 

インドネシア・シーラカンスはこちら

(写真/平井まさあき)

アフリカ・シーラカンスはこちら

(写真/平井まさあき)

アフリカ・シーラカンスは少々崩れかけていますが、インドネシア・シーラカンスの状態はまるで生きているかのような迫力があります。

そして実際に目の当たりすると、思いの外、大きいです。

ホルマリンではなく、アルコールで状態を保持しているのだそうです。

 

世界で唯一はまだあります。世界で初めて撮影に成功したシーラカンスの幼魚の映像も公開しているのです。深海のいきもの好きからしたら、よだれ鼻水涙ズルズルものです。この映像に関してはぜひ実際に足を運んで見に行ってほしいです。

 

こちらのアクアマリンふくしまでは、他にも様々な深海のいきものが展示されています。ニュウドウカジカ(世界一醜い生き物と呼ばれている生き物の仲間です。僕はそうは思わない、その理由はニュウドウカジカの記事をご覧ください)

ハゴロモコンニャクウオ、オオグチボヤ、アオビクニン、ギンメダイ、オオメンダコなどなど。

 

アオビクニンという深海魚に関しては、僕が館内を見学している最中に、スタッフさんが「あ、今、アオビクニンがたくさん入ったみたいですよ~」と超絶のほほんと教えてくれました。

 

僕は競歩さながら急いで見に行きました。そこには嘘偽りなく、たくさんのアオビクニン達が泳いでいました。

 

アオビクニンのお写真も。

(写真/平井まさあき)

はい、かわいい。お顔はハゴロモコンニャクウオのよう。王者シーラカンス以外も紹介してしまいました。

こんな貴重ないきものが、するっと見られるなんて。ストロング感無量ハイパー感激です。

 

ちなみにことわっておきますと、これら深海のいきもの達の生態には謎が多く、飼育展示することが非常に難しいので、突然、展示が終了することもありますので、アクアマリンふくしまのSNSなどをマメにチェックして行かれることをオススメします。

 

この深海のいきものを展示するにあたり、かねてから気になっていたことをスタッフさんに尋ねてみました。

「深海の生き物を水揚げする際に、水圧の急激な変化で個体が死んでしまわないのですか」という疑問です。

 

答えは簡単でした。

 

「深海魚は水圧の変化ぐらいどうってことない」

 

あっさりした回答に、僕は口がポカン、そうなんだあ~でした。

 

ただし、浮き袋がある魚だと、その中にある空気が膨張して破裂することはあるらしいのですが、ニュウドウカジカやアオビクニンなどの体がゼラチン質であったり、浮き袋のない生き物だと水圧はそこまで影響はないのだそうです。

 

地元の漁師さんが漁の際に、深海の生き物が入っていたら、漁師さんが、すぐにアクアマリンふくしまへ連絡してくれるのです。

漁師さんはもちろんプロですから、深海の生き物が苦しくないように、ゆっくり引き上げ、専用の水槽に入れて元気な状態で手渡してくれるそうです。

 

地元の漁師さんとアクアマリンふくしまの間には固い信頼関係があるのですね。このエピソードが心をほっこりほくほくさせてくれます。

 

まだ生きたシーラカンスを展示する水族館はありません。いつかアクアマリンふくしまさんで元気に泳ぐシーラカンスを見られる日がくるかもしれません。

 

僕はこの王者の帰還を待ち望んでいます。

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