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昭和45年11月25日 三島由紀夫自決、日本が受けた衝撃

2017.11.21 更新

政治的な立場を異にする者ほど、三島の行動力に心を打たれる。野坂昭如もそのひとりだった。夕方までに、野坂はビールを十二本あけたと書いている。中川右介

中川右介著『昭和45年11月25日 三島由紀夫自決、日本が受けた衝撃』(幻冬舎新書)――日本全体が動揺し、今なお真相と意味が問われる三島事件。文壇、演劇・映画界、政界、マスコミ百数十人の当日の記録を丹念に拾い時系列で再構築、日本人の無意識なる変化をあぶり出した新しいノンフィクション。

 

 

(第二章 真昼の衝撃)

 

 ダイエー赤羽店
 この日のダイエー赤羽店の様子を、後にノンフィクション作家の佐野眞一は、『カリスマ──中内㓛とダイエーの「戦後」』でこう綴る。

 《三島が市ヶ谷台のバルコニーの上から、「このままいったら『日本』はなくなってしまう。かわりに、からっぽで抜け目のないだけの経済大国が極東の一角に残るだけだ」と絶叫しているとき、三島が唾棄してやまなかった““商人国家””の大衆は、観念の自家中毒に陥って切腹した作家をあざ笑うように、格安のカラーテレビを何とかあてるべく、回転式抽選器をガラガラと回していたのである。》

 佐野は、この日、赤羽にいて、この光景を見ていたわけではない。二十数年後に調べて書いたのだ。

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