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アルパカ通信 幻冬舎部

2026.10.31 公開 ポスト

岩谷翔吾『一人分の夜を生き直す』-アイドルとストリート、分かれた二人の道――踊ることで繋がっていた少年たちの、切なくも熱い青春物語アルパカ内田(ブックジャーナリスト)/コグマ部長

本読みのアルパカ内田さんと、幻冬舎作品を誰より愛する営業部のコグマ部長。

2人が、幻冬舎の新刊の中からお気に入りを選んで、おススメしあう、本コーナー!

今月のコグマ部長のおすすめはこちら。

(あわせて、アルパカさんがコグマさんにおススメした作品についても、お楽しみください)

【幻冬舎営業部 コグマ部長から、
アルパカ内田さんへオススメ返し】
岩谷翔吾(THE RAMPAGE)『一人分の夜を生き直す』

高校3年の夏、ダンスバトルで優勝した蓮と大和。芸能事務所のスカウトを機に二人の道は分かれ、蓮はアイドルグループの一員としてステージに立ち、大和は借金を抱えながらダンスシーンの未来を切り拓く。それぞれの場所で光を追い続けた先にあるものとは。

一方、こちらはTHE RAMPAGEのパフォーマーによる2作目の小説。物語は渋谷のクラブから始まる。主人公は高校3年生の蓮と大和。この二人がダンスバトルを繰り広げるのだが、まずこのシーンの描写が素晴らしい。

「音と光の中に、二人だけの時間が脈打っている」「二人は、何百回と練習してきたルーティンの中で、完全に溶け合う。影が重なり、また裂ける」

読んでいてゾクゾクする上手さだ。

この著者は爆音に包まれたダンスシーンは激しくリズミカルに、その合間に訪れる沈黙はすべてを飲みこんでしまうくらい静謐に、巧みに描き切っている。本物の脚光と歓声を浴びたごく限られた人物にしか描けないというべきテクニックには驚くしかない。

さて、蓮と大和はこのバトルでの優勝を機に、芸能事務所からスカウト。オファーを受けることは大スターを目指すことと同義。ともに踊ることがすべてで、ダンスに人生を懸けると誓っていた二人は選択を迫られ……。

そして4年後、人気ダンスパフォーマンスグループの一員になった蓮と、借金を抱えながら自前のダンスイベントをなんとか軌道に乗せようと渋谷でもがいている大和。あの頃と違う道を歩く二人だが、彼らには今どんな景色が見えているのか。

著者によると、本作執筆のきっかけは、自身が東京ドームでパフォーマンスを演じた夜に感じた思いだったという。そのリアルな熱を感じてほしい。

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アルパカ通信 幻冬舎部

元カリスマ書店員で、POP職人でもある、ブックジャーナリストのアルパカ内田さんが、幻冬舎の新刊の中から、「ぜひ売りたい!」作品をピックアップ。
書評とともに、自作の手描きPOPも公開。

幻冬舎営業部のコグマ部長からの「オススメ返し」もお楽しみください!

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アルパカ内田 ブックジャーナリスト

内田剛(うちだたけし)。ブックジャーナリスト。約30年の書店勤務を経て2020年2月よりフリーランスに。NPO法人本屋大賞実行委員理事で創立メンバーのひとり。文芸書をメインに各種媒体でのレビュー、学校や図書館でのPOP講習会などを行なっている。これまでに作成したPOPは6000枚以上で著書に『POP王の本!』『全国学校図書館POPコンテスト公式本 オススメ本POPの作り方(全2巻)』あり。無類のアルパカ好き。
Twitter @office_alpaka

コグマ部長

太田和美(おおたかずみ)。幻冬舎営業本部で販売促進を担当。本はミステリからノンフィクションまでノンジャンルで読みまくる。アルパカ内田(内田剛)さんとは同学年。巨人ファン。
Twitter @kogumabuchou

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