まるちゃんて誰やねん!
というのはさておき、その天才の名はチャコットバウンドトウパッド。
ただ今スタジオで大流行中。感動の嵐が吹き荒れています。
特定ブランドの特定商品を取り上げるのはどうなの? とも思ったけれど、大人バレリーナたるもの、良き情報は何でも共有しなくてはなりません。だって、それがどこかの悩める大人バレリーナを救うかもしれないし……
というのは言い訳で、この感動を黙ってはいられないのでしゃべらせて。いや、書かせて。
バレエを習ってはいるものの、ほぼバレエ向きではない身体の持ち主のアテクシ。とりあえず、超絶身体が硬いです。そんな私が唯一バレエ的に誇れる箇所が足首。足首だけはナゾに柔らかく、ポワントを履いて、膝も足首もちゃんと伸ばして、まっすぐ立つことができます。(注:大人バレリーナ諸君ならわかっていると思うけど、その状態で動けるかどうかはまた別の話な)
愛用のポワントはスタジオでポワントクラスが始まるときに先生がフィッテイングしてくださったもの。足によく合っていて、もう十ウン年、浮気もせずに履き続けています。特に痛いところも不具合も無く快適でした。
ところが、レッスンに通う回数が減り、ポワントレッスンからも遠ざかって数年、久しぶりに足を入れてみると……
い、痛いやないか―い!
めっちゃ痛いやないかー―い!!
トウパッドはジェルのものを使っているのですが、シューズの硬さがジェルと皮膚を通り抜けて骨に響いてきます。
考えられる原因は2つありました。
まずは、ポワントを履くのに必要な足の筋力が弱っていること。これは間違いなくそうです。
そして、もう一つは、新品のまま数年履かずに放置していたポワントが、乾燥しきってカラカラのカッチカチになっていたこと。
ポワントで立ったときの爪先が痛いのではなく、ただ履いているだけでシューズに接する箇所が怪我するレベルで痛いのです。
なんなの、このポワント。
凶器なの?(ある意味そう)

ポワントレッスン終わりには、どのポワントが合うとか合わないとか、どんな加工をしたとか、どのトウパッドが良いとか、毎回そういう話になります。決まったポワント、決まったトウパッドを使い続けている人もいますが、より良いものを求めていわゆるポワントジプシーを続けている人もいます。
その日の話題は件のトウパッドについてでした。
アナタもワタシもこれに替えたとか。
足が痛くないとか。
皆が絶賛しています。
それこそ今私が最も欲しているものじゃないかと、皆の話に聞き耳を立てていると、気づいた友人が「試してみる?」と差し出してくれました。
何なのーーーー―???
このナチュラルなフィット感!!!
優しい(泣)
天使(愛)
楽(喜)
そして、どこも痛くなーーーい!(嬉々)
「お、お、お友達からでよろしくお願いします!」と、前のめり気味に思わず手ならぬ足を差し出してしまいそうなほどの優しさです。
「何? このトゥパッド! 天才ちゃう!?」
と、叫ぶと、
「うん。今、みんなこれやで。」
と、何を今さら驚いとんねんと言わんばかりの友人。
現在、スタジオの大人たちの多くがこのトウパッドを愛用しているそうで。
文字通り、大人バレリーナの救世主現る!
技術の進歩により道具が進化して、痛みという余計なものから解放されるなら、それはプロアマ問わず良いことに違いありません。「痛みに耐えてこそ」みたいな、昭和のスポ根バレエ漫画的世界よ、さようなら~。
苦労は別のところですれば良い。
苦労するところは他にたくさんある。
いや、苦労するところしかないのが大人バレリーナにとってのバレエですから。
なのに、なぜか楽しい不思議なバレエ。
苦労さえも愛おしいバレエ。
さあ、天才を手に入れて、いや、足に着けて、ポワントレッスンがんばるぞ。
そして、今年は久々に発表会にも出ちゃうぞ!
注:すべての方の足に合うとは限りません
注:個人の感想です
注:知らんけど
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大人バレエの世界

いくつになっても憧れる華やかなバレエの世界。アラフォーからバレエを始めた著者による、楽しく、たくましく、哀しくもおかしい“大人バレリーナ”の日常。
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